2023年11月に日本仕様が発表されたMINI カントリーマンを皮切りに、ジョン・クーパー ワークスの電気自動車が2025年2月に発表されたことで、BMW傘下となって第4世代となるモダン MINIのラインナップは完成したようだ。そこで、実際の販売データなどを基に、新世代 MINIの人気の秘密を探ってみたい。
9年連続で輸入車のモデル別販売台数第1位を堅持
カントリーマンに続き、2024年3月には3ドア ハッチバックの「クーパー」とカントリーマンのBEV(バッテリー電気自動車)、同年6月にはBEVクロスオーバーの「エースマン」と5ドア ハッチバックの「クーパー5ドア」、10月には「コンバーチブル」とハイパフォーマンスモデルの「ジョン・クーパー ワークス(以下、JCW)」、そして2025年2月にはJCWのBEVと、日本市場でも約1年3カ月の間に世代交代を終えた第4世代のモダン MINI。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
現在、ボディタイプは3ドア/5ドア/コンバーチブル/クロスオーバー(エースマン)/SUV(カントリーマン)の5モデル。パワーユニットはモデルによるが、ガソリン/ディーゼルのエンジンと電気モーターと、豊富なラインナップを誇る。
2024年1月~12月の登録台数は1万7165台で、純輸入車ではメルセデス・ベンツ-BMW-フォルクスワーゲン-アウディに次ぐ第5位。2025年1月~3月の登録台数は4765台で、やはり純輸入車では5位となっている。
なお、モデル(車名)別ではMINIは全モデル合計台数の1万7165台で発表されるため、2024年は第2位のメルセデス・ベンツ GLCや第3位のフォルクスワーゲン ゴルフを大きく引き離して第1位を獲得。2016年から9年連続で、その座を維持し続けている。
BMWジャパンによると、2024年におけるMINIのモデル別販売比率は、クーパー(3ドア/5ドア)が約60%、エースマンが約10%、カントリーマンが約30%といったところ。もっとも、前述のように2024年の途中から販売されたモデルも多いから、この比率はあくまで参考データ。ラインナップが揃った2025年はどう変わってくるのか、興味深いところだ。
パワーユニット別(ガソリン/ディーゼル/電気)の販売比率に関しては、BMW ジャパンでは公表していない。クーパーはガソリンと電気、エースマンは電気のみ、カントリーマンはガソリン/ディーゼル/電気と、モデルによってパワートレーンの構成が異なるため、やむを得ないのかもしれない。
だが、2025年2月のJCW(BEV)発表会のときにBMW ジャパンの山口 MINI営業部長に伺ったところ「MINIにおけるBEVの比率は、あとから発売されたこともあり、まだ15%くらいですが、今後は増えていくことは間違いないでしょう」というコメントがあった。2028年にはFCEV(燃料電池車)のMINIも日本で発売するとアナウンスされているし、2030年にはBEVブランドへ移行することを表明しているMINIゆえ、日本市場でもBEVの比率がどう高まっていくのか、注目していきたい。
男女を問わず多くの年齢層にMINIファンが存在する
さて、コロナ禍も収まり、新車を購入する場合にオーダーから納車までの期間は、そのクルマの人気にもよるが少しは落ち着いてきたようだ。MINIの場合、モデルによって差はあるものの、だいたい1~2カ月だという。
各モデル別の人気ボディカラーは、以下のとおり。
●クーパー:オーシャンウェーブ グリーンとナノク ホワイト
●エースマン:レベル レッドとインディゴ サンセットブルー
●カントリーマン:スモーキー グリーンとナノク ホワイト
やはり、カタログやWebサイトで見かける訴求色の人気が高いようだ。メーカーオプションでは、いずれのモデルも「フェイバリッド トリム」(ラグジュアリー志向のオプションパッケージ)や、「Mパッケージ」(電動フロントシートやHI-FIスピーカーシステムなど)が人気を集めている。
MINIの購買層(男女比率、年代別、平均年齢など)に関してもBMWジャパンでは公表していないが、実際に街中で走っているMINIを見ると、ドライバー(オーナーは別かもしれないが)は老若男女まんべんない層のように思える。少なくとも日本においては、男女を問わず多くの年齢層にMINI ファンが存在するということだろう。
購入時のポイントとしては、やはりデザイン(エクステリアもインテリアも)。そして大きくなったとはいえ、サイズも重要視されている。もちろんMINIは走っても楽しいクルマだが、多くのユーザーはデザイン重視で選んでいるようだ。
さらに、ユーザーニーズの多様化にあわせて、ボディタイプやパワートレーンを設定している。パワートレーンの多様化についてBMWグループでは「テクノロジー オープンネス」と呼んでいるが、電気だけにこだわらない、さまざまなパワートレーンの開発を継続していく戦略をとっているのは前述のとおり。
最新世代のラインナップが完成した2025年は、モダン MINIの人気がさらに高まっていくのではないだろうか。(文:篠原 政明/取材協力:BMW ジャパン)
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