FIA会長のモハメド・ベン・スレイエム会長は、退任したロバート・リード副会長の後任として、M-スポーツの創設者でもあるマルコム・ウィルソンを推薦した。
FIAのメンバーは6月にマカオで開催される臨時総会で投票を行ない、新しい副会長を選任する予定だ。
■FIAリード副会長”ガバナンス基準の崩壊”を理由に辞任「権力に奉仕するためにこの仕事をしているわけではない」
リードは今月初め、”ガバナンス基準の崩壊”を理由にFIA副会長を辞任し、次のように述べた。
「私がこの役職に就いたのは、FIAの会員に奉仕するためであり、権力に奉仕するためではなかった」
「時が経つに連れ、我々が守ると約束した原則が着実に侵食されていくのを目の当たりにしてきた。決定は密室で行なわれ、FIAが代表すべき組織や人々を迂回している」
「私の辞任は人格の問題ではなく、原則の問題だ。モータースポーツでは、説明責任を果たし、透明性があり、会員主導のリーダーシップを必要としている。私は誠意を持って、これらの価値観を反映しないシステムの一部であることはもはやできない」
FIA副会長に推薦されたウィルソンはドライバーとしても企業家としても、ラリー界の大物だ。フォードとの長い関係によって1994年にブリティッシュ・ラリー選手権を制したウィルソンは、プライベートチームであるマルコム・ウィルソン・モータースポーツを発展させる形で生まれたM-スポーツで、フォードのWRCワークス活動を委託され、2006年と2007年にWRCマニュファクチャラーズタイトルを手にした。
2009年にウィルソンはモータースポーツへの貢献が認められ、エリザベス女王陛下より大英帝国勲章(OBE)を授与されている。
またM-スポーツはラリーにとどまらず、ブリティッシュ・ツーリングカー選手権のためにカスタマーエンジンを製造したり、ベントレーのGT3活動を運営したり、ジャガーと提携してフォーミュラEのサポートシリーズi-PACE eTROPHYを立ち上げたりと活動は多岐にわたる。
「マルコム・ウィルソンOBEをFIAのスポーツ担当副会長に指名できることをうれしく思う」とFIAの公式声明でスレイエム会長は述べた。
「マルコムは世界のモータースポーツ界で輝かしいキャリアを積んできた。40年以上にわたり、彼はドライバーとして、またチームのテクニカルパートナーとして、最高レベルで戦ってきた。この経験は、FIAと加盟クラブにとってかけがえのないものであり、草の根レベルとプロフェッショナルレベルのモータースポーツを発展させ、ファン、ドライバー、チームのためにモータースポーツに革新をもたらし続けるだろう」
ウィルソンは「FIAは私のキャリアにおいて中心的な役割を果たしてきた」と語った。
「会長とFIAファミリーの重要な使命をサポートすることを非常に楽しみにしている。モータースポーツ界にとってこれほどエキサイティングな時代はないし、私はこのスポーツが世界中の家族や地域社会にもたらす恩恵を肌で感じている」
「私は、会長の現任期中、会長と協力し、このスポーツを新たな観客に届け、すべての競技者に最高の選手権を確実に提供することを楽しみにしている」
スレイエム会長の現在の任期は今年までであり、12月に再選挙が行なわれる予定となっている。
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