■プロボックス最安は「150万円台」
商用ライトバンの「定番」として支持されるトヨタ「プロボックス」。登場から20年以上も経過したなか、非常に安価な価格と優れたパッケージングが魅力です。
【画像】「えっ…」 これがトヨタ「153万円のプロボックス」です! 画像で見る(50枚以上)
では、そのうち最安となるグレードは、一体どのようなものなのでしょうか。
プロボックスは2002年に登場したライトバンです。「カローラバン/スプリンターバン」の後継としてデビューしました。
同じ商用バンでも、ワンボックス型ボディを持つトヨタの「ハイエース」や「タウンエース」とは異なり、ステーションワゴンボディを持つことから、運転感覚も乗用車と同じで、さらに商用バンニーズを徹底研究した優れたパッケージングも評価されています。
例えば、1リッターの紙パック飲料サイズのセンタートレイや、充電ケーブルを挿したスマホを置けるマルチホルダー、A4サイズのパソコンやコンビニ弁当にちょうど良いサイズのインパネテーブルなどを採用。
また、A4のバインダーが入るインパネトレイ、大容量のドアポケットやグローブボックス、ビジネスバッグをそのまま置けるセンターコンソールトレイなど、ビジネスシーンで非常に便利な気配り装備を標準装備しています。
さらに、フロントシートは長時間の移動でも疲れないようクッション性を確保し、前後調整やリフト量の調整範囲も拡大。最大76度まで可倒するリクライニング機構も設けるなど、クルマ移動の多い営業マンの使い方を分析したつくりとなっています。
2014年9月にはデザインの大幅変更を伴ったビッグマイナーチェンジモデルが登場。現在販売中のモデルでは先進運転支援システム「トヨタ セーフティ センス」の標準装備化やハイブリッド車を設定するなど、さらなる熟成を図っています。
ボディサイズは全長4245mm×全幅1690mm×全高1525mmで、立体駐車場や機械式駐車場にも収まり、営業先で困らないサイズを確保。
ただし、荷室長は5人乗車で1040mm、後席を折りたたんだ場合は最大荷室長1810mm×荷室幅1420mmと、コンパクトながら十分なラゲッジスペースを実現しています。
こうした特徴もあり、20年以上の長いモデルライフを送るなかでも販売台数を落とすことなく、今でもライトバンの“大定番”、ひいては商用バン全体で見ても“皇帝”といわんばかりの強い存在感を放っています。
グレードラインナップは、ベーシックな「G」「GX」、中級モデル「GL」、乗用車に近い最上級モデル「F」を用意。パワーユニットは1.5リッターガソリンエンジンを基本に、Gにはより廉価な1.3リッター車を、GXとGL、Fは1.5リッターハイブリッド車を用意。
駆動方式は1.5リッターガソリンのGとFのみ4WDを設定し、そのほかはFFとなります。
なかでも最安となるのが、1.3リッターのGで、価格(消費税込)は152万9000円。最も高額なハイブリッドのFと比較すると、約52万円も安価です。
ただしその分、装備などは限られています。
まずエクステリアでは、ドアハンドルやバックドアガーニッシュなどが無塗装のブラックとなり、ドアサッシュ(ピラー)も塗装を省略。非常にシンプルで、商用車らしい実用的な出で立ちです。
インテリアもメッキ加飾が備わらず、シートもベーシックなファブリック素材でヘッドレスト調整はできません。さらにリアシートは安価な塩化ビニール素材でヘッドレストのない、非常に質素なものとなります。
機能装備もリアワイパーの省略や小物入れの削除など、いくつかコストダウンもみられます。
ただし、主な違いはこうしたところのみであり、フロントのパワーウインドウやエアコン、キーレスエントリーなどは当然標準装備。インパネテーブルやマルチホルダー、アクセサリーソケットなど、プロボックスならではの気配り装備も備わります。
さらに安全装備もトヨタ セーフティ センス(オプションで非装着も可能)やヒルスタートアシスト、EBD付きABSやSRSエアバッグまでも備わり、最安でも必要にして十分なモデルになっています。
走行性能については、最安モデルだけ唯一の1.3リッターエンジンであり、最高出力95馬力・最大トルク121Nmとやや非力ですが、街乗りでは特に不足もなく、燃費も16.6km/L(WLTCモード)と十分です。
新車の高性能化や原材料費の高騰により、エントリークラスの普通車でも200万円に迫る価格が増えているなか、わずか150万円で手に入れられる価格は、もはや「破格」ともいえます。(くるまのニュース編集部)
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