“官能のテール”で魅せる新生8C
ザガートは2025年5月23日、イタリア・コモ湖畔で開催された伝統のクラシックカーイベント「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」の舞台で、アルファ ロメオ「8Cコンペティツィオーネ」をベースとしたワンオフモデル「8Cドッピアコーダ」を世界初公開しました。
【画像】見る角度で印象が変わる!? 世界に1台だけの「8Cドッピアコーダ」を写真で見る(16枚)
8Cドッピアコーダは、アルファ ロメオの8Cコンペティツィオーネをベースに、ザガートが独自の美学と空力思想を注ぎ込んだ世界に1台だけのワンオフモデルです。伝説的な8Cの名を継ぐこのモデルは、ただ美しいだけではありません。観る者の心を奪うような“セクシーさ”をまとい、あらゆる角度から官能的な魅力を放っています。
ベースとなった8Cコンペティツィオーネは、2007年に登場した限定500台のライトウェイトGT。マセラティ「3200GT」のプラットフォームを採用し、4.7リッターV型8気筒自然吸気エンジンを搭載。エキゾーストノートの官能性と、ロングノーズ・ショートテールの優雅なプロポーションにより、世界中のファンを虜にしました。日本でも70台が割り当てられ、当時の消費税込みの車両価格は2259万円ながら瞬時に完売しています。
今回公開された8Cドッピアコーダでは、ザガートが「コーダ・トロンカ(切り落とされたテール)」と「ラウンドテール」を融合。リアフェンダーから滑らかに流れるサイドラインは、空気を切り裂くように伸びたのち、リアセクションで突如として切り落とされ、空力と美が見事に共存した造形を実現しています。
まるで波のように続くボディラインは、力強さよりも調和とリズムを重んじたもので、ザガートのチーフデザイナー・原田則彦氏は、「クルマをサイドビューで描くとき、私はそれが空気の中を波打ちながら進む姿を想像します。このクルマは、バッハのカンタータのように調和のとれた繰り返しの波であり、その波をリアで断ち切るのが、ザガート伝統の“コーダ・トロンカ”です」と語っています。
最大の特徴は、まるで浮かぶように配置されたリング状のリアウイングです。横から見ると一体化しているように見えるその構造は、背面から見ると完全に切り離されており、視点によって印象が変わる“動的な美”を演出します。ひとつの面に官能と機能を共存させる、まさにザガートならではの手法といえるでしょう。
なお、アルファ ロメオとザガートの関係は1920年代にまでさかのぼります。1930年代にはレーシングモデル「8C」をベースにした数々のコンペティションカーをザガートが製作し、ミッレミリアやル・マンなどで栄光を手にしてきました。今回のドッピアコーダは、そうした伝統の延長線上に位置づけられる現代の象徴的存在でもあります。
このモデルは、2023年の「ジュリアSWB ザガート」に続くアルファ ロメオへのオマージュ作品として製作され、熱心なイタリア人コレクターの依頼によって実現しました。イベント終了後には、そのオーナーのもとへと届けられる予定です。
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