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単なる「中古品」じゃない! いまクルマで注目される「リビルトパーツ」とは

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単なる「中古品」じゃない! いまクルマで注目される「リビルトパーツ」とは

 良質な中古をベースにして組み立て直されている

 修理やメンテを依頼して、その見積りが高額だった場合、節約する手としてあるのが、リビルトパーツの使用だ。リビルトパーツを新品部品の代わりに使うことで、費用の節約になる。それ以外だと、作業を省くというのは節約にはなるけど意味はまったくないので論外として、ただの中古品も中身がどうなっているかわからないし、最近のネットオークションでは写真や説明文からはほど遠い、ひどいものが送られてくることも増えていて、トラブルになることもある。

40~50年前の激レアな旧車は普通のクルマとして普段使いできるのか?

 リビルトとは、リ・ビルトで作り直すとか、建て直すといった意味で、ようはオーバーホール済み品と同じと考えていい。もちろん外したパーツをそのままオーバーホールすれば結果的に同じことになるが、手間も時間もかかるし、整備工場やディーラーのノウハウでは対応できないこともある。

 そんなときは、専門の業者が扱っているリビルトしてあるパーツを手配して交換してしまえば、手っ取り早いし、中古部品ベースだから費用も安く抑えられる。じつは最近、積極的に使うプロも増えているが、再利用という点が環境に優しいからというのもある。

 ジャンルは多岐にわたっていて、ドライブシャフト、発電機、エアコンのコンプレッサー、ラジエータといったパーツ単体はもちろんのこと、エンジンやミッションといった大物まである。

 しかし安かろう、悪かろうでは本末転倒、気になるのは性能だ。ただ単に中古品を仕入れてきて、消耗品を交換して、再塗装しておしまいというわけではなく、各部の寸法や精度をすべて測定したうえで問題のないものをベースにリビルトしていく。その際に使う各パーツも、自動車メーカーからは出ないことがあるので、独自に生産したりして用意。分解組み立ても、専用のマシンを使うなどさまざまなノウハウを必要とすることが多く、専業メーカーでないと対処できないし、その分、クオリティは新品に近くなる。

 必ずしも新品よりお得とは限らない!

 と、いいこと尽くめのように聞こえるが、デメリットや気をつけるポイントもある。まずは対応車種だ。リビルト品とはあらかじめ作業したうえで販売するので、売れる車種でないと用意されていないことがある。つまり大量生産品に近いということ。対応していない車種の場合、どうしてもリビルトしてほしい場合は、個々に対応してくれる業者を探すしかない。

 またあくまでも良質な中古をベースにして組み立て直されるものなので、新品と比べるとまったく同じではないし、場合によっては耐久性などが落ちることもありうる、というのは頭の片隅にでも置いておいたほうがいいだろう。

 そして外したものと交換が条件ということもあるのが、リビルト品の特徴だ。中古品を使うだけに、数には限りがあるのは当然のこと。なので、次にベースとなる外した部品を逆にこちらから送るというのは仕方がないが、送料も考慮に入れてリビルト品を使うコストを考えないと、あまり得にならなかったということもありうる。ただし、新品が生産中止になっている場合は、費用よりも入手すること自体が優先になるので話は別だ。

 リビルトパーツのなかには保証が付いているものもあるので、上手に使えばコストも手間も省けるし、環境にも優しいだけに、必要に応じて使用を検討してみるのもいいだろう。

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