F1第13戦ベルギーGPのフリー走行が行なわれ、フェラーリのカルロス・サインツJr.が首位となった。
夏休み前最後の一戦となるベルギーGPは、今季3度目のスプリント・フォーマットでの開催。各チームはわずか60分しかないフリー走行でマシンのセットアップを煮詰める必要がある。
■連続表彰台の好調マクラーレン、ベルギーではそうはいかない? 高速コースに潜む「苦手な低速コーナー」をチーム警戒
ベルギーGPの舞台であるスパ・フランコルシャンは、有名なオー・ルージュ~ラディオン含め高低差が大きいことで知られており、さらに直線スピードも重要。ダウンフォースのバランスや車高の調整など、セットアップをたった1回のフリー走行でバッチリ決めるのは至難の業だ。
しかも、金曜日のスパは生憎の雨模様。土曜日までは降水確率が高い予報となっているが、日曜日の決勝はドライコンディションになると見られており、チームにとっては悩ましい週末最初のセッションとなった。
60分のセッションがスタートすると、まずはウイリアムズ勢がインターミディエイトタイヤでコースイン。この2台に続いてコースインしたメルセデスのルイス・ハミルトンも含め、ウエットタイヤで走行を開始するマシンも多かった。
セッション開始から10分が経過する頃には、各車が一旦ピットイン。しばらくコース上を走るマシンがいない状態が続いた。この時点で、トップはセッション序盤にインターミディエイトタイヤで2分8秒394を記録したアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)だった。
しばらくするとまたコースインする車両が増えていき、アルピーヌ勢はインターミディエイトタイヤで走行。ピエール・ガスリーはアルボンのタイムを上回るペースだったが、最終シケインへのブレーキングで止まりきれず、コース外に飛び出した。
その後はシャルル・ルクレール(フェラーリ)やセルジオ・ペレス(レッドブル)がウエットタイヤでアルボンのトップタイムを塗り替えたが、それをさらに上回ったのがマクラーレンの2台だった。
雨脚も弱まっているのか、インターミディエイトタイヤでオスカー・ピアストリが2分3秒792をマークしたのを皮切りに、インターミディエイトタイヤに履き替えるマシンも増加していった。
セッション残り30分を切ったところで、ウイリアムズのローガン・サージェントがケメルストレートエンドで減速し切れず、ウォールにクラッシュ。ランオフエリアにマシンを止めたことで赤旗が掲示され、一旦セッションは中断となった。
この時点で最速はフェラーリのサインツJr.で2分3秒207。今回ギヤボックス交換による5グリッド降格ペナルティを抱えているマックス・フェルスタッペン(レッドブル)含め5台がノータイムといった状況だ。
セッション再開後は雨も強まり、各チーム動きを見せず。レッドブルの2台が残り13分を切ったところでインターミディエイトタイヤを履いて一旦コースインするが、すぐにピットに戻ってきてしまった。
結局、その後もまともに周回を重ねるマシンもない状況でセッション終了。サインツJr.がセッショントップとなった。
しかし、最も多く走ったマシンでも10周足らずとほとんどデータを集めることができなかったと言えよう。各チーム、ぶっつけ本番で決勝レースのグリッドを決める予選に臨むことになりそうだ。
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