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小川フミオのカー・エッセイ~アメ車のSUVはコスパ良好! キャデラック XT5だからこそ味わえる世界とは?

2017年に導入されたキャデラックのミドルクラスSUV「XT5」の魅力を小川フミオが考えた。

ちょうど良いサイズ

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外出自粛が続き、遠出ドライブもなかなか出来ない今、クルマ好きならば、乗ってみたいクルマへのあこがれが強くなったりするものだ。筆者の場合、大自然の中をSUVで走りたい。

SUVのなかでも、ずっと気になっている1台がある。キャデラック「XT5」だ。日本へは2017年7月に導入された。2020年はじめには、9段オートマチック・トランスミッション搭載のマイナーチェンジ版に切り替わっている。

ルーフの前後長がやや短めで、ウェッジ(くさび)シェイプのシルエットは、マイナーチェンジ後も不変。このカタチこそ、個人的には大好きだ。流麗さはないけれど、やたら武骨でない。流れるようなデザインがウリのSUVが溢れる今、かえって新鮮だ。

そもそも、XT5が生まれたアメリカはSUVの国である。日本では、ランドローバー「レンジローバー」とかメルセデス・ベンツ「Gクラス」を思い浮かべがちだけれど、アメリカ製SUVは数多い。とはいえ、日本にはほとんど輸入されていない。

XT5は、キャデラック初の“都会派SUV”である。登場したときは、驚かされた。そもそもキャデラックには「エスカレード」と呼ぶラダーフレームシャシーを持つ4WDモデルがあるが、軽快さが特徴の“市街地型”ともいえるSUVは、従来存在しなかったから。

いまでこそ、よりコンパクトな「XT4」(日本未導入)と、日本にも最近上陸した3列シートのSUV「XT6」と、XTシリーズは充実している。そのなかでXT5は、全長4825mmと大きすぎず、小さすぎず、適度なボディサイズが特徴だ。

ドイツ車をみると、BMWなら「X3」(全長4720mm)と「X5」(同4935mm)のあいだに入るサイズ。ホイールベースはX3の2865mmに対し、XT5は2860mmとほぼおなじ。全幅は、昨今肥大化するSUVのなかにあって、アンダー2mの1915mm。日本で乗るにも、それほど取りまわしに困らない。アメ車のSUVだからといって、かならずしも“巨大”ではないのだ。

自然吸気エンジンだからこその魅力

XT5には競合が多い。そんななか、このモデルを選ぶ理由はどこにあるのか? 私としては、さきに触れた、力強さとスタイリッシュさがうまくバランスしているボディデザインがひとつ。もうひとつはエンジンだ。

日本で販売されているXT5は、3649ccV型6気筒ガソリン・エンジンを搭載している。同程度の排気量のエンジンは、メルセデス・ベンツやBMW、あるいはレクサスのSUVにも搭載されている。XT5ならではの特徴は、ターボでもハイブリッドでもなく、“自然吸気エンジン”ということだ。

このエンジンによるドライブフィールがXT5独特のテイストになっている。プレミアムセダンの「CT6」も同様だ。本国ではターボやハイブリッドといった、効率重視のパワートレインも設定されているが、日本では(いまのところ)この自然吸気エンジンで”好きもの”を喜ばせてくれている。

231kW(314馬力)の最高出力が6800rpmで、かつ、368Nmの最大トルクが5000rpmで発生する。数値をみても充分なパワーがあることがわかる。はたして操縦すると、高回転型。上の回転域までまわすと、どっかんでなく、リニアにパワーが湧きあがってくる。

これが排気量の大きな自然吸気エンジンの醍醐味だ。オフロードを走るクロスカントリー型4WDとはまた異なり、オンロードでの運転が楽しい。やたら低回転域での取りまわしを重視していないのも、個人的には許容範囲だ。

昨今は、エンジンの排圧がそれほど高まらなくてもまわる小型ターボチャージャーや、機械式のスーパーチャージャー、あるいはバッテリーで駆動される小型モーターなど、さまざまなデバイスがある。低回転域での扱いやすさと燃費効率の改善が、どこのメーカーでも常態となっている。

しかし、日本仕様のXT5は真逆だ。エンジンをまわして走る従来からの楽しさを”味”として提供している。日本のマーケットで無理に販売拡張を狙っていないためなのかどうかはわからないが、そこに見るべきよさがあると私は思っている。

乗り心地にもごつごつ感はないし、ステアリングホイールの操舵感覚は乗用車に準じたもの。室内の静粛性も高く、落ち着いた気分でドライブできる。長い距離を乗ると、バランスがいいなぁと感じる。

価格以上の装備

インテリアはCT6に準じて、クオリティが高い。スムーズレザー、スウェード、ウッド、クロームといった素材を各所にあしらい、キャデラックらしい、ぜいたくな世界を作り上げる。

スマートフォンと連携するインフォテインメントシステムは標準。「Apple CarPlay」と「Android Auto 」に対応する。Bose社製のプレミアム・サウンド・システムは、とくに中音域の設定が絶妙で、ギターやボーカル中心の楽曲が好きなひとには向いていると思う。キャデラックを含むゼネラルモーターズのオーディオは、以前から私の好みにぴったり合う音を楽しめたが、XT5も期待を裏切らなかった。

もし購入を考えているなら、日本におけるキャデラック車のメリットとして、快適装備が満載な点も記しておきたい。

XT5は、「プレミアム」(650万円)と「プラチナムスポーツ」(785万円)の 2 モデルを展開する。いずれも、大きなガラスサンルーフ、14個のスピーカーを使う「BOSEパフォーマンスシリーズサウンドシステム」、 歩行者対応も含むエマージェンシーブレーキシステム、リアカメラミラー、レザーシート(電動調整機能付き)、電動テールゲート、360°カメラ、ヘッドアップディスプレイなどを標準装備する。

「プラチナムスポーツ」ではさらに、後輪左右の駆動力を制御する「スポーツチューンドAWD 」やアクティブダンピングサスペンションを搭載し、さらに、リアシート用エアコンを含むトライゾーン空調システム、ベンチレーションシート、アルミスポーツペダルやパドルシフト、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)も備わる。

「気になる快適装備がほとんどオプションで、それらを選択すると購入価格が予想以上に高くなった、というようなことはないと思います」

以前、キャデラックの広報担当者が述べた言葉だ。日本には左ハンドルしか入ってこないけれど、ETCが普及した今、使用環境次第では、ひどく困ることはないと思う。

XT5を含むキャデラックのSUVは、個性的だし、運転も楽しめる。その上、装備と価格のバランスも良い。左ハンドルのみの設定は気になるポイントかもしれないが、それでも十分魅力的だ。

機会があったら、ぜひ乗ってみてほしい。アメ車に対する価値観が変わるはず。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)

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