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無印Z900が復活! カワサキ 2026年型「Z900」「Z900 SE」7/15発売、Z900 SEは早くも次年度モデルに

掲載 更新 11
無印Z900が復活! カワサキ 2026年型「Z900」「Z900 SE」7/15発売、Z900 SEは早くも次年度モデルに

ブレンボ&オーリンズのSE・2025年モデルの発売からわずか3か月で

カワサキは、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスポーツネイキッド「Z900」および「Z900 SE」をの2026年モデルを、2025年7月15日に発売すると発表した。3か月前にモデルチェンジしたSEが登場し、今回はグラフィック変更。そして標準仕様のZ900は2025年モデルで国内欠番となっていたが、2026年モデルで復活を果たす。

→【画像32枚】カワサキが2026年型「Z900」「Z900 SE」を発表

●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキ

Z1、GPz900R、Ninja ZX-9Rから連なる“マジックナイン”の最新進化系

カワサキは、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」および上級モデル「Z900 SE」の2026年モデルを発表。今春発売の2025年モデル(SEのみ)に続き、早くも次年度カラーの「Z900 SE」が登場、そして無印モデル「Z900」が復活を果たす。

1972年のZ1から連綿と続く900ccクラス・4気筒マシンの最新の姿がZ900シリーズだ。2025年モデルの時点でほぼ全身に手が入った。主要なところを挙げるだけでも、鋭い眼光の“凄みデザイン”を磨き上げ、エンジンはカムプロファイルの変更や電子制御スロットルの新採用で中速域の力強さを増し、IMU搭載など各種電子制御も最新に。フレームやエルゴノミクスも改良されたほか、カワサキとして初めて音声コマンドとターンバイターンナビゲーション表示に対応したメーターを採用している。

オーリンズ&ブレンボで足まわり強化、本革風のステッチ入り専用シートも採用する「Z900 SE」は、高いコントロール性と所有感をもたらす上級モデル。こちらは2025年モデルに似たグラフィックでの登場だが、よく見ると細部の色味が異なっている。価格は1万1000円上昇して166万1000円になった。Z900は148万5000円。

2車ともに発売日は2025年7月15日だ。

Z900 / Z900 SE の車体色とスペック

―― KAWASAKI Z900[2026 model]エボニー×メタリックカーボングレー(BK1)

―― KAWASAKI Z900[2026 model]エボニー×メタリックカーボングレー(BK1)

―― KAWASAKI Z900 SE[2026 model]メタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックマットカーボングレー(GY2)

―― KAWASAKI Z900 SE[2026 model]メタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックマットカーボングレー(GY2)

―― 車名Z900Z900 SE型式8BL-ZR900S←全長×全幅×全高2065×830×1075mm2065×830×1110mm軸距1450mm←最低地上高145mm←シート高810mm←キャスター/トレール24.7°/110mm←装備重量214kg215kgエンジン型式水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ←総排気量948cc←内径×行程73.4×56.0mm←圧縮比11.8:1←最高出力124ps/9500rpm←最大トルク10.0kg-m/7700rpm←始動方式セルフ式←変速機常時噛合式6段リターン←燃料タンク容量17L←WMTCモード燃費20.5km/L(クラス3-2、1名乗車時)←タイヤサイズ前120/70ZR17←タイヤサイズ後180/55ZR17←ブレーキ前φ300mmダブルディスク←ブレーキ後φ250mmディスク←乗車定員2名←価格148万5000円166万1000円車体色黒×灰灰×灰発売日2025年7月15日← 

Z900 / Z900 SE のディテール

※写真は2025年モデルのZ900 SE

―― オーリンズ製S46リヤショックとブレンボ製ブレーキコンポーネント(M4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパー/ディスク)を採用。フロントブレーキのマスターシリンダーはニッシン製ラジアルポンプ式だ。

―― USBソケットはミニカウル内に。シートはツートーンだ。

―― 左右ハンドルスイッチ。

―― 双方向対応KQSを標準装備。テールランプも新デザインに。

純正アクセサリー

※写真は2025年モデルのZ900 SE

モデルチェンジの詳細(2025年モデル時点)

◆電子制御スロットルを採用し、電子制御拡充と燃費低減を果たしたエンジン

―― 欧州発表値では、CO2削減が-11.3%、燃費は-16%(国内仕様よりも差が大きいのは仕様がわずかに異なる等の理由からだろう)。

エンジンは最高出力125ps→124psとわずかにパワーダウンしているが、カムシャフトのプロファイル変更と電子制御スロットルを採用したことにより低回転域のトルクを増強するとともに扱いやすさを増した。WMTCモード燃費は18.0km/L→20.5km/Lと13%以上も改善した。

また、吸排気音にこだわったエアボックスやマフラー、軽い操作感とシフトダウン時の後輪スリップを抑制するアシスト&スリッパークラッチなどは従来型から継承している。

電子制御関連ではIMU(慣性計測ユニット)を採用したことで、新たにKCMF(カワサキコーナリングマネジメントファンクション)によるエンジン&車体のトータルマネジメントを実現。KTRC(カワサキトラクションコントロール)やコーナリング対応ABS、より低回転(欧州リリースでは2500rpm→1500rpmと表記)から作動するようになった双方向KQS(カワサキクイックシフター)といった新採用の機能を一括して管理する。

このほか、クルーズコントロールも新たに搭載した。

◆フレームの改良と足まわりの強化

―― 剛性バランスの最適化やシートレール形状の変更を受けた。

メインフレームはヘッドパイプ周辺のガセットを変更して剛性バランスを最適化。シートレール形状をフラットにすることでシートクッションの厚みを増しながら足着き性も確保している。

前後サスペンションは設定変更を受けたほか、フロントブレーキには新たにニッシン製ラジアルマウントキャリパーを採用。リヤブレーキはパッドの摩材とブレーキホースの素材が変更された。前後タイヤは新たにダンロップ製スポーツマックスQ5Aを採用している。

Z900 SEのハイグレードモデルとしての専用装備は、ゴールド仕様になった倒立フロントフォークにブレンボ製M4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパー(Z H2と同スペック)を組み合わせ、ニッシン製ラジアルポンプマスターシリンダーを奢る。リヤショックはリモート式プリロードアジャスターなどを備えたオーリンズ製S46だ。

このほかにも、SE専用ボディカラーやツートーンシート、フロントカウル内のUSB-Cソケットも標準装備。国内モデル専用装備としてETC2.0車載器を搭載するのはスタンダードモデルと同様だ。

◆デザイン性と居住性を向上したボディワーク

エルゴノミクス(人間工学)の領域も改良を受けた。シート高は欧州仕様で830mmになっているが、日本仕様では810mmに。体重移動などがしやすい形状になったとされている。またパッセンジャーシートはクッション厚を15mmアップするとともに前後座面長も伸ばされ、快適性を向上した。

―― 左はパッセンジャーシート。右のライダーシートは、ローシートが日本標準、ハイシートが欧州標準だ。

ハンドルバーはアルミ製のファットバーを採用。スイッチボックスも新しくなり、従来モデルのメーターまわりのボタンを廃止して操作系を手元に集約した。

ヘッドライトは新たにコンパクトな3眼タイプとし、ロービームで上側の2灯、ハイビームで下側中央の1灯が点灯する。よりシャープになった表情には、コンパクトなメーターカバーも貢献している。

ラジエターシュラウドは『Z』のロゴが刻まれたメタルプレートを配したのも新しい印象を与えている。燃料タンクカバーはシュラウドと分離され、ニーグリップ部分はフレームが露出するほどスリムに。シルバーのプレートが追加されたキーシリンダー周辺のデザインやシートレザーの変更、よりショートになったテールセクションのデザインも見どころだ。

ウインカーは前後ともLED。テールランプは新たにLED導光タイプとし、横長の新たなイメージを付加している。

◆フルデジタルの5インチTFTディスプレイを採用

―― RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE(Turn-byTurn Navigation)

メーターは2つの表示モードを持つ5インチTFTディスプレイを新採用。背景色は周囲の明るさによって白または黒に自動的に切り替わる。表示項目は速度、エンジン回転、ギヤ段数、シフトライト、燃料残量計、オド/デュアルとリプ、瞬間/平均燃費、航続可能距離、平均速度、合計走行時間、水温計、時計、電圧計、KQS、クルーズコントロール、メンテナンス通知、ライディングモード、スマートフォン連携機能など多岐にわたる。

注目はカワサキとして初めて採用するボイスコマンド機能とターンバイターンナビゲーションの実装だ。新バージョンのライディオロジーアプリによってスマートフォンと連携することによって実現する機能で、さらにスマートフォン画面にナビゲーションマップ、メーター画面にターンバイターンを同時に表示することも可能だ。

このほか、ライディオロジーアプリによって車両情報の管理やライディングログ(GPS対応)、電話の着信通知、車両の各種設定などもできる。

なお、このモデルはカワサキケアモデルに指定されており、1か月目点検に加え、3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)を無償で受けることができる。

―― KAWASAKI Z900 SE[2025 model]

―― KAWASAKI Z900 SE[2025 model]

―― KAWASAKI Z900 SE[2025 model]

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

文:WEBヤングマシン ヤングマシン編集部(ヨ)
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みんなのコメント

11件
  • mdc********
    じゃない方のZ900って言われがちだけど、この攻撃的デザインのZ900の方が好きです。
  • hak********
    こっちがZ900の本家でしょ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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