現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日産独自の「e-POWER」何がスゴい? まもなく公開の「新型エルグランド」にも搭載の「第3世代」とは? 日産の「未来を変える」“画期的”新技術の凄さとは

ここから本文です

日産独自の「e-POWER」何がスゴい? まもなく公開の「新型エルグランド」にも搭載の「第3世代」とは? 日産の「未来を変える」“画期的”新技術の凄さとは

掲載 更新 173
日産独自の「e-POWER」何がスゴい? まもなく公開の「新型エルグランド」にも搭載の「第3世代」とは? 日産の「未来を変える」“画期的”新技術の凄さとは

■ウイークポイントを解消 日産の「未来」を背負う画期的進化

 日産は、第3世代となる独自のハイブリッド「e-POWER」を市場投入すると発表しており、2025年6月26日に発表されたばかりの「キャシュカイ」に早速採用されました。

【画像】超カッコイイ! これが日産「新キャシュカイ」です! 画像で見る(40枚以上)

 すでに日本の一部自動車メディア向けにも試乗会が行われるなど、注目の技術となっていますが、第3世代e-POWERはどのような点が進化しているのでしょうか。そのポイントを見てみましょう。

 そもそもe-POWERは、日産独自のシリーズ式ハイブリッドのことを指します。シリーズ式ハイブリッドとは、エンジンを発電専用とし、モーターで駆動するものとなっています。

 そしてこれまでのe-POWERは、高速域での燃費を課題とする声が多くありました。そのウィークポイントは日産も分かっていたようで、第3世代e-POWERでは高速域の燃費を15%、モード平均で9%向上させたそうです。

 この燃費性能向上を実現したのは、e-POWERのエンジンを「発電特化型」としてメカニズムを見つめ直したからとのこと。ここからは具体的に採用された技術を紹介していきます。

 発電用エンジンは駆動用エンジンと異なり、同じ回転数でトルクを出し続ける“定点運動”が最も効率的となります。

 これに合わせて日産の独自コンセプトである、回転数変動のない、安定した燃焼である「STARC」コンセプトによるリーン燃焼を実現するために、様々な技術的アプローチが取られました。

 吸気ポート、燃焼室、ピストン形状などは定点運動に特化したもので、回転数の変動が大きな駆動用エンジンでは採用される可能性がないものとなっています。

 また、ターボが効き始めるまでのターボラグを気にしなくていいので、タービンも以前より大型のものが採用されています。

 そのほか、ロングストローク化や低フリクション(振動)の追求などが行われ、効率が高められています。結果的に以前よりも低い回転数で高いトルクを発生するエンジンとなり、効率が高まったとのことです。熱効率は42%を実現しています。

 そして、近年の日産のエンジン技術といえば、圧縮比を可変させる「可変圧縮比」技術(VCターボ)でしたが、発電に特化させる回転数と高圧縮比を採用したため、第3世代e-POWERでは、可変圧縮比技術は採用されていません。

 そのほか、第3世代e-POWERの特徴としては、パワートレインのユニットが高剛性かつ小型になったことが挙げられます。

 第3世代e-POWERはモジュール化されており、「5-in-1」とも呼ばれています。これはモーター、発電機、インバーター、減速機、増速機の5つの主要部品をコンパクトで軽量なケースに統合しているためです。

 ユニット自体が高剛性化しており、第2世代と乗り比べるとまるでボディ剛性が高まったようで、乗り心地や静粛性がワンランク上のものとなっています。

 日本市場では2026年度に発売される新型「エルグランド」から市場投入されると予告されている第3世代e-POWER。

 日産の未来を背負うパワートレインとして、正当な進化が確実に感じられるものとなっています。(西川昇吾)

文:くるまのニュース 西川昇吾
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

日産「“新”SUV」登場! 最新ハイブリッド初搭載でさらに燃費アップ! 静粛性が進化した新「キャシュカイ」欧州仕様の乗り味とは?
日産「“新”SUV」登場! 最新ハイブリッド初搭載でさらに燃費アップ! 静粛性が進化した新「キャシュカイ」欧州仕様の乗り味とは?
くるまのニュース
トヨタ新「ランドクルーザー」発表に反響多数! 「ついに来たか!」「燃費よくなってサイコー!」の声! “快適ハイブリッド”採用の欧州モデルに寄せられた意見とは
トヨタ新「ランドクルーザー」発表に反響多数! 「ついに来たか!」「燃費よくなってサイコー!」の声! “快適ハイブリッド”採用の欧州モデルに寄せられた意見とは
くるまのニュース
全長4.9m! トヨタ最新型「フォーマルセダン」がスゴい! 精悍“サメ顔”×流麗「クーペデザイン」で超カッコいい高級モデル! 堂々サイズの「11代目カムリ」日本で売られていない理由とは
全長4.9m! トヨタ最新型「フォーマルセダン」がスゴい! 精悍“サメ顔”×流麗「クーペデザイン」で超カッコいい高級モデル! 堂々サイズの「11代目カムリ」日本で売られていない理由とは
くるまのニュース
【オーストラリア】トヨタ新「ランドクルーザー“ハイブリッド”」発表! 475馬力の「高性能モデル」に!? 3.5リッター「V6」×10速AT×モーターの「新モデル」豪州にも登場へ
【オーストラリア】トヨタ新「ランドクルーザー“ハイブリッド”」発表! 475馬力の「高性能モデル」に!? 3.5リッター「V6」×10速AT×モーターの「新モデル」豪州にも登場へ
くるまのニュース
新型『キックス』ブラジル発売で浮き彫りになった「日産への期待と本音」
新型『キックス』ブラジル発売で浮き彫りになった「日産への期待と本音」
レスポンス
約190万円! 5速MTのスズキ「超コンパクトハッチ」がスゴい! 全長3.9m級で1トン切り軽量ボディ! “5人乗り”精悍モデル「スイフト“MX”」の実力とは
約190万円! 5速MTのスズキ「超コンパクトハッチ」がスゴい! 全長3.9m級で1トン切り軽量ボディ! “5人乗り”精悍モデル「スイフト“MX”」の実力とは
くるまのニュース
新型エルグランドにも搭載!! 第3世代に進化したe-POWER!! 日産復活の起爆剤となるか!?
新型エルグランドにも搭載!! 第3世代に進化したe-POWER!! 日産復活の起爆剤となるか!?
ベストカーWeb
スバル新型「フォレスター」“本格ハイブリッド”に人気殺到! 「ブロンズホイールが好み!」あえて“純ガソリン車”を選ぶ人も!? 404万円から買えるターボ車「SPORT」何がいい?
スバル新型「フォレスター」“本格ハイブリッド”に人気殺到! 「ブロンズホイールが好み!」あえて“純ガソリン車”を選ぶ人も!? 404万円から買えるターボ車「SPORT」何がいい?
くるまのニュース
トヨタ新型「SUV」登場! “340馬力超え”の「高性能モデル」もあり! 3年ぶり顔面刷新で“最新サメ顔”化した超静音モデル「bZ4X」仏国でテスト実施
トヨタ新型「SUV」登場! “340馬力超え”の「高性能モデル」もあり! 3年ぶり顔面刷新で“最新サメ顔”化した超静音モデル「bZ4X」仏国でテスト実施
くるまのニュース
日産「新型コンパクトセダン」まもなく登場! 「サニー後継機!?」は全長4.6m級の「ちょうどイイサイズ」×新“e-POWER”も搭載!? 2025年後半「新型セントラ」米国で発表に期待大
日産「新型コンパクトセダン」まもなく登場! 「サニー後継機!?」は全長4.6m級の「ちょうどイイサイズ」×新“e-POWER”も搭載!? 2025年後半「新型セントラ」米国で発表に期待大
くるまのニュース
【欧州】日産「マーチ」復活か!? 斬新な“丸目デザイン”採用の「伝統コンパクトカー」発表! 全長4m以下で“最高にちょうどいい”「5ドアハッチ」25年に発売へ! 日本再導入の可能性は?
【欧州】日産「マーチ」復活か!? 斬新な“丸目デザイン”採用の「伝統コンパクトカー」発表! 全長4m以下で“最高にちょうどいい”「5ドアハッチ」25年に発売へ! 日本再導入の可能性は?
くるまのニュース
価格判明!? マツダ新型「CX-5」ドイツで世界初公開! 3代目に全面刷新! 2.5Lマイルドハイブリッド採用、ディーゼルはナシ 日本での反響は?
価格判明!? マツダ新型「CX-5」ドイツで世界初公開! 3代目に全面刷新! 2.5Lマイルドハイブリッド採用、ディーゼルはナシ 日本での反響は?
くるまのニュース
2リッターエンジン搭載で「330馬力超え」! 新「コンパクトカー」初公開に大反響! 「“ブラック仕様”がカッコイイ」「遊び心満点」「速そう」の声も! 史上最速のVW新「ゴルフR」に熱視線!
2リッターエンジン搭載で「330馬力超え」! 新「コンパクトカー」初公開に大反響! 「“ブラック仕様”がカッコイイ」「遊び心満点」「速そう」の声も! 史上最速のVW新「ゴルフR」に熱視線!
くるまのニュース
スズキ新型「e VITARA」初公開! メーカー初の「パワーユニット」&“独自の4WD”を採用! 全長4.3m“ちょうどいいサイズ感”も魅力! 25年度内に新たな「コンパクトSUV」発売へ!
スズキ新型「e VITARA」初公開! メーカー初の「パワーユニット」&“独自の4WD”を採用! 全長4.3m“ちょうどいいサイズ感”も魅力! 25年度内に新たな「コンパクトSUV」発売へ!
くるまのニュース
新車“約110万円”! スズキ新「軽セダン」発表! 4年ぶり顔面刷新&迫力リアウィング採用! 広々内装&4人乗れる「アルト」何が変わった
新車“約110万円”! スズキ新「軽セダン」発表! 4年ぶり顔面刷新&迫力リアウィング採用! 広々内装&4人乗れる「アルト」何が変わった
くるまのニュース
マツダが「新型CX-5」を世界初公開! 9年ぶり全面刷新で「マツダの世界戦略モデル」はどう進化? 全長4.7m“手頃”サイズに「新開発の低燃費エンジン」搭載へ! 25年末から発売
マツダが「新型CX-5」を世界初公開! 9年ぶり全面刷新で「マツダの世界戦略モデル」はどう進化? 全長4.7m“手頃”サイズに「新開発の低燃費エンジン」搭載へ! 25年末から発売
くるまのニュース
マツダ新型「CX-5」世界初公開! 9年ぶりの全面刷新でディーゼルモデル廃止!? 「主力SUV」の“電動化”が確実なワケとは!
マツダ新型「CX-5」世界初公開! 9年ぶりの全面刷新でディーゼルモデル廃止!? 「主力SUV」の“電動化”が確実なワケとは!
くるまのニュース
【欧州】マツダ「新型CX-5」初公開! “9年ぶり”全面刷新でどうなる? エンジンは? デザインは!? 新たな「大人気SUV」正式発表へ
【欧州】マツダ「新型CX-5」初公開! “9年ぶり”全面刷新でどうなる? エンジンは? デザインは!? 新たな「大人気SUV」正式発表へ
くるまのニュース

みんなのコメント

173件
  • shi********
    日産ガンバレ!
    経営陣の高額報酬フザケルナ!
    自分たちの経営の失敗を棚に上げて、偉そうなプライドなんて無いですね!
    本田でもトヨタでも、子会社になってでも、自分たちの従業員を守るべきだと思います!嫌な思いをしてゴーンに立て直ししてもらってまたです。恥ずかしいと思わないのか、日産の従業員がかわいそうです。
  • tfo********
    勿体ぶらないで早く出してよ!
    応援したいからさ〜
    気になるのは納期なんだよね!
    生産ライン大丈夫?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

408 . 2万円 837 . 9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

22 . 0万円 582 . 9万円

中古車を検索
日産 エルグランドの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

408 . 2万円 837 . 9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

22 . 0万円 582 . 9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村