小さな車体に広い空間
フィアットが2027年に発売予定の新型SUVは、カルト的な人気を誇るミニバン『ムルティプラ』のスピリットを受け継ぐ精神的後継車となる可能性がある。
【画像】個性的デザインは賛否両論! イタリア生まれの小型ミニバン【フィアット・ムルティプラを詳しく見る】 全14枚
この新型SUVは、今後2年間で投入する2車種のCセグメント車のうちの1つで、もう1つは背の高いハッチバックである。2車種は、昨年初めに発表されたコンセプトカー『SUV』および『ファストバック』がベースになる見込みだ。
いずれも全長4.5m以下で、小型のグランデ・パンダと同じコスト重視の『スマートカー』プラットフォームを採用しており、EVおよびハイブリッド車の設定が可能だ。
新型SUVは、パンダファミリーの一部であり、500にインスパイアされたシリーズとは別系統のものとなる。ただし、フィアット幹部は『パンダ』の名称が必ずしも採用されるとは限らないと示唆している。
欧州部門責任者のガエターノ・ソレル氏は、コア市場であるA/BセグメントからCセグメントに進出することのリスクについて、「難しい挑戦になるでしょう。しかし、ムルティプラのように、フィアットにはファミリーカーで成功を収めた歴史があります」と述べた。
「(親会社の)ステランティスのおかげで、顧客とディーラーに2.5mから4.4mの乗用車ラインナップをすべて提供することができるようになりました。そこがフィアットの領域です」
ムルティプラは、2列3人掛けのシートを備えた全長4mのコンパクトMPV(ミニバン)として1998年に登場した。そのスタイリングは好みが分かれるものであり、商業的には成功しなかったが、設計自体は高く評価され、AUTOCAR英国編集部の2000年の試乗では「このクラスで最も革新的でエキサイティングなクルマ」と評された。
新型車は、より一般的なSUVの外観となるが、小さなボディサイズで車内空間を最大限に確保するという点では、ムルティプラを彷彿とさせるものになるだろう。グランデ・パンダと同じスマートカー・プラットフォームを採用したシトロエンC3エアクロスは、コンパクトでありながらも7人乗りだ。
一方のファストバックのコンセプトカーは、車高の高いハッチバックへと発展し、フィアット・ティーポの精神的な後継車となる可能性が高い。
デザイン責任者のフランソワ・ルボワン氏は、今後のモデルはグランデ・パンダやその他の歴史的なモデルからデザインの影響を受けるが、レトロなデザインに固執することはないと強調した。
「製品はレトロな雰囲気が感じられるものとなります。しかし、過去を知らなくても、製品は魅力あるものでなければなりません。わたし達はポップカルチャーやカーカルチャーのコードを駆使していますが、新しい世代にも受け入れられるものでなければなりません」と、ルボワン氏は力を込めた。
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