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ハミルトン、タイトルの鍵は”敵地”モンツァでの勝利「精神的に大きなダメージを与えた」

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ハミルトン、タイトルの鍵は”敵地”モンツァでの勝利「精神的に大きなダメージを与えた」

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、フェラーリにとって聖地にあたるイタリアGPで優勝を挙げたことが、タイトル争いの上で大きかったと考えている。

 フェラーリとセバスチャン・ベッテルは後半戦最初のベルギーGPで優勝を果たし、チームにとってのホームグランプリであるイタリアGPに向かい、予選ではフロントロウを独占した。

ルイス・ハミルトン、フェラーリ&ベッテルを倒すために「特別な瞬間」が必要だった?

 しかし、キミ・ライコネンとベッテルをスタート直後から自由にレースをさせたことで、オープニングラップの第2シケインでハミルトンに付け入るスキを与えてしまった。

 ベッテルはハミルトンと接触し後退、ライコネンは最終的にハミルトンにパスされてしまい、ホームで優勝する絶好の機会を投げ捨ててしまう結果となった。

 ハミルトンはその後、シンガポールとロシア、日本GPと4連勝し一気にリードを築くと、今季2レースを残してメキシコGPでチャンピオンを獲得した。

「その日はおそらく、彼ら(フェラーリ)にとって最大の心理的打撃だったと思う」と、ハミルトンはイタリアGPを振り返った。

「二重の意味で打撃になっただろう。さらにセブは個人的にミスをして、難しい時を過ごしたはずだ。チームがミスをしたのも痛いが、状況をコントロールできている時に、ドライバー個人としてミスするなんて、ひどい気分になる」

 ベルギーGPで苦戦していたことから、ハミルトンはイタリアGPでフロントロウを獲得するのは難しかったと認めた。

「僕たちはその前にレースで敗れていた。モンツァは不利な立場だと分かっていた」

「パフォーマンスで上回れるかもしれないと期待していたけど、予選で完璧なラップができても2番手までだっただろう」

「実際僕は不満を持っていた……いいや本当は自分自身に怒っていたんだ」

「フリー走行でやれることは全部やったと思っていたが、予選で混乱してしまった。良いラップはできたけど、それでも0.5秒失ったし、それでフロントロウを逃してしまった」

「土曜の夜は難しかったし、決勝でどれだけ攻撃的にいくべきかたくさん考えた。それを判断するのは非常に難しいことなんだ。やり過ぎればアクシデントでスピンし、最後尾からレースを進めるか、クラッシュすることになる」

「何が起こるのかは分からない。それがモーターレーシングだし、レースならなおさらだ」

 イタリアGPでハミルトンが勝利したのは、精神的にとても重要だった。しかしメルセデスがチャンピオンシップをリードするためには、もっと多くの作業が必要だと分かっていたという。

「僕たちは(イタリアで)素晴らしい結果を出したけど、まだ安心はできなかった。フェラーリが例年、我々を圧倒するシンガポールのようなレースが残っていたからだ」

 ハミルトンは、2018シーズンには数多くの驚きがあったが、メルセデスの強さの奥深さに最も驚いたと話した。

「僕たちの誰も、こんなことが起きるなんて予想していなかった」

「ホッケンハイムで勝てるなんて思っていなかったし、モンツァやシンガポールもそうだ」

「総合的に、僕たちチームは素晴らしい仕事をした。どんな風にセッションを進めるか、予選に最初に出て行くか、それとも後で出て行くかも含めて管理するんだ。フェラーリはいつも遅れて出て行って、トラフィックに詰まっていた」

「僕たちはお互いの意見を聞いて、それを実践してきた」

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