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ソフトでマイルド シトロエンC3 ピュアテック110へ試乗 3度目のアップデート

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ソフトでマイルド シトロエンC3 ピュアテック110へ試乗 3度目のアップデート

2年間で3回もアップデートを受けたC3

実はシトロエンは、C3をここ2年間で3回もアップデートしている。小さなハッチバックはその度に、トリムグレードにも変化が与えられてきた。

【画像】小変更 シトロエンC3 欧州で競合するコンパクト・ハッチバックと比較 全138枚

当初、欧州ではタッチとフィール、フレアという3種類が用意されていたが、ライブとセンス、シャインへ変更され、ベースグレードとしてCシリーズが追加。現在はセント・ジェームズとシャイン、シャインプラスという展開になっている。

ちなみに、セント・ジェームズという名前は、フランスのカジュアル・ファッションブランドとのコラボレーションから来ているという。おしゃれ重視なシトロエンらしい。

シトロエンC3は、フォルクスワーゲン・ポロに近いボディサイズを持つ、コンパクトハッチバックだ。しかし最近は、クロスオーバーの人気へ押され気味。フェイスリフトに合わせて、価格が若干引き下げられた理由でもある。

英国では、C3を約1万4000ポンド(約217万円)から購入することができる。ただし今回試乗したクルマは、最も高性能なトップグレード、ピュアテック110のシャイン・プラス。こちらは2万945ポンド(約324万円)へ上昇する。

好印象な3気筒エンジンと柔らかい乗り心地

エンジンは、ステランティス・グループ自慢の1.2L 3気筒ターボガソリン。ピュアテックと呼ばれるユニットで、C3の場合は83psか110psの最高出力が選択できる。

110psを選べば、多くのユーザーにとって充分な動力性能が得られる。普段暮らす市街地から、遠く離れた目的地を目指さない限り。

この3気筒エンジンの仕上がりは良好で、不足ないパワーと粘り強さ、優れた燃費を兼ね備えている。質感も良く、エンジンノイズも比較的静かといえるものだ。

しかし、その印象の足を引っ張るのが6速オートマティック。のんびりした変速の度に、サスペンションが柔らかいC3のボディが揺れてしまう。マニュアルも選択できるが、こちらもシフトフィールは若干曖昧に感じた。

ソフトなサスペンションのおかげで、乗り心地はスポンジのようにマイルド。高速道路をクルージングさせていると、ひと回り大きなクルマを運転しているような、不思議な体験も味わえる。

穏やかに流している限り、問題はない。リラックスして運転できる。ただし、舗装の剥がれた穴などを通過しても、完全に衝撃を吸収してくれるわけでもないようだ。スポーティとは、別のベクトルを向いている。

C3を楽しむなら低めのグレードで充分

車内空間は広く、前席側なら身長の高い大人でも窮屈さは感じない。開放的と表現しても良いと思う。リアシートの実用性は、クラスとして平均点程度だ。

シトロエンがアドバンスド・コンフォートと呼ぶシートも、スポンジのように柔らか。コーナリング時はボディロールが生じ、気が付くと体に力を入れていることがある。もう少しサイドサポートが効いていた方が快適だろう。

C3のインテリアは、独自のデザインテーマが展開されており、スタイリッシュ。アナログのメーターも、おしゃれに見える。ただし、硬質なプラスティック製部品も少なくない。

ダッシュボード中央にはタッチモニターがレイアウトされ、エアコンのインターフェイスも統合されている。操作時はどうしても視線をそらさざるを得ない。それ以外、基本的なレイアウトは良く考えられていると思う。

お手頃で快適なハッチバックとして、シトロエンC3というチョイスは悪くない。ただし、トップグレードのシャイン・プラスでは、価格的なアドバンテージが薄れてしまう。

インテリアは少々安っぽいところもあり、シャシーも運転を楽しめるタイプではない。ソフトな乗り心地とマイルドなエンジンを楽しむなら、低めのグレードで充分だろう。

シトロエンC3 ピュアテック110 シャイン・プラス EAT6(英国仕様)のスペック

英国価格:2万945ポンド(約324万円)
全長:3996mm
全幅:1749mm
全高:1474mm
最高速度:193km/h
0-100km/h加速:10.1秒
燃費:16.0-18.0km/L
CO2排出量:133-141g/km
車両重量:1090kg
パワートレイン:直列3気筒1199ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:110ps/5500rpm
最大トルク:20.8kg-m/1750rpm
ギアボックス:6速オートマティック

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