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安いバイク保険(ネット保険)は本当に危ないのか? 補償範囲・ロードサービス・事故対応を徹底解説

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安いバイク保険(ネット保険)は本当に危ないのか? 補償範囲・ロードサービス・事故対応を徹底解説

「ネット型バイク保険は危ない」と認識している人はいないだろうか。今回はネット型バイク保険の補償範囲・ロードサービス・事故対応から「本当に危ないのか」を解説。
そしてネット型バイク保険が安い理由と本当のデメリット、さらに代理店型との使い分け方まで紹介。ネット型保険への乗り換えを検討している方は必見です。
文:伊藤フミヒト(自動車保険の窓口)/※写真はイメージ

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安いバイク保険(ネット型保険)でも商品構成に変わりはない
結論から言うと、安いバイク保険(=ネット保険)だからと言って商品構成が変わるわけではない。

いわゆる〈任意保険〉とは、下記5つで構成されているのだが、これは代理店型でもネット型でも原則同じだ。

・対人補償(相手を死傷させた場合の補償)
 
・対物補償(相手のモノを壊した場合の補償)
 
・人身傷害(自分のケガ・死亡に対する補償)
 
・車両保険(自分のバイクに対する補償)
 
・特約(その他オプションの補償)

設定したプランの範囲、そして約款を外れるような事故(例えば飲酒運転など)でなければ、きちんと補償されると考えて良いだろう。

ネット型バイク保険はロードサービスも安心
突然の車両トラブルに備えた〈ロードサービス〉の内容も気になるところだが、重要度の高いサービスはネット型保険でも用意されている。365日24時間対応なのはもちろん、対応拠点も全国に数千~1万拠点ほど用意されているので安心していただきたい。

[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]

走行不能時の帰宅・宿泊費サービス、修理後の車両引き取り費用補償については三井ダイレクトで用意はない。その代わり、バイクに不具合が生じた場合に整備士と電話相談ができる〈相談・情報提供サービス〉がロードサービスにセットされている。

ロードサービスの趣旨からは外れるが、バイクを自分でメンテナンスしている人にとっては利用価値があるのではないだろうか。

ネット型バイク保険の「事故対応は悪い」は本当か?
「ネット型保険の事故対応は悪い」という噂を耳にした方もいるかもしれないが、そもそも〈事故対応〉は定量数値化できないものであり、良い悪いは個人の主観でしかない。

「事故対応とは?」という方もいると思うので、ここで内容を改めて整理すると、

・事故発生後のロードサービス
 
・病院・修理工場の手配
 
・修理費についての説明
 
・相手方との示談交渉

などが挙げられる。

ロードサービスは先に書いた通り、概ね内容に問題はない。病院・修理工場の手配、修理費の説明も事務処理となるため問題は発生しにくい。残る相手方との示談交渉だが、これは揉めない時は揉めないし、揉める時は揉める。これが真実だ。

たとえば過失割合の判定が難しい場合。被害者側と折り合いがつかなければ示談が長引くケースは当然ある。ちなみに過失割合は『判例タイムズ』で算定基準が定められており、損保側はこれに基づき過失割合を提示する。これに被害者が納得できないとなれば、損保側も粘り強く相手方を説得するしかない。

もうひとつは向こうに弁護士がつき裁判になった場合。裁判手続きはどうしても長期戦となるため、半年~1年以上かかることがほとんどだ。こうしたケースに直面すると「いつまでも示談が終わらない・・・」と感じる方もいるようだ。

改めて念をおしておくが、ネット保険だからと言って事故対応の内容が大きく変わるわけではない。そもそも事故対応は定量数値化が不可能であり、評価が非常に難しい。示談がうまくいくかどうかも、担当スタッフの力量(新人かベテランか)、事故状況という要素も絡んでくる。事故対応については漠然と〈満足度〉などという言葉で測られているのが現状だ。

そもそもネット型バイク保険はなぜ安いのか?
さて、ここまで「ネット保険は危険か」について説明してきたが、決して安さの理由が保険商品の内容にないことがお分かりいただけたはずだ。

ネット保険が安い本当の理由は、

(1) 保険商品の販売方法
 
(2) 損保の体制

にある。

中間手数料がかからないから
通常、バイク保険というのは代理店を通して販売される。これは家電製品がメーカー直売ではなく、量販店を通して販売される仕組みと一緒だ。代理店を通して販売すれば、当然ながら中間手数料が発生する。一方ネット型保険は代理店を介さない販売方式がとられているため、中間手数料が発生しない。その分保険料を安く抑えられる、という仕組みだ。

コストカットを徹底した運営体制だから
そしてもうひとつ、ネット通販社は、限りなくコストカットを意識した体制で運営されている。支店展開は大都市圏のみに絞られ、スタッフ数も少数精鋭。アジャスターと呼ばれる損害を鑑定するスタッフも外部連携と外注化にシフトすることで、コストをうまく抑えている。

この2つの仕組みにより、ネット型保険の保険料は実現されているというわけだ。

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ネット型バイク保険の本当のデメリットは?
ネット型保険の本当のデメリットは先に述べた「ネット型が安い理由」を理解できれば自ずと見えてくる。ここで述べたいのは大きく2つ。

・保険をプロに任せられないこと
 
・大災害時の保険処理スピードが遅いこと

である。

・保険をプロに任せられないこと
当然ながら、ネット型保険には頼れる代理店スタッフは存在しない。個人的に代理店型保険の最大のメリットは〈保険のことを全てプロに任せられること〉だ。保険の契約・更新手続き、補償プランの設定、特約の選択、そして保険金の支払い手続き。これらを全て代わりにおこなってもらえることは大きなメリットといえるだろう。

ネット型保険では、これらをすべて自分で行う必要がある。単純に手間という話もあるが、知識のない状態で手続きを進めることは、時にストレスとなることもあるだろう。特に保険金の支払い手続きに関しては、事故発生の連絡からその後のやりとりまで全て自分で行わなければならない。

バイク保険の管理を全て自分で行わなければならないのは、ネット型保険特有のデメリットといえるだろう。

・大災害時の保険処理スピードが遅いこと
これは「少数精鋭」であることの裏返しだ。先に起きた東日本大震災や西日本集中豪雨被害。この際多くの車体が廃車に追い込まれたのだが、支払い手続きの処理スピードはやはりマンパワーが充実している代理店型保険(=大手社の保険)が速かった。ネット通販型の損保は少数精鋭で行なっている分、一定のキャパシティを超えるような被害では処理がおいつかないという実情がある。

ネット型バイク保険と代理店型保険のどちらを選ぶべき?
安さをとるならネット型、内容をとるなら代理店型、など言われることもあるが、個人的には少し違う。安さをとるならネット型、保険をプロに全部任せるなら代理店型、のほうが正しい解釈だと感じる。

というのも、先に見てきた通り、ネット型保険だからと言って商品の内容が悪いわけではない。大きく変わるのは、保険の管理を自分でやるのかプロに任せるのか、ということだ。正直、保険について何もストレスを感じたくない方は代理店型保険のままでいいだろう。手続き関連やプラン設定をすべて任せられることは非常にありがたい。

逆に保険料を少しでも抑えたい人はネット型保険がオススメだ。代理店型とネット型では年間数万年の保険料が変わることも珍しくない。バイク保険は掛け捨てという特性上、少しでも安いほうがいいのは当然だろう。

どちらがいいかは個人の価値観しだいである。じっくりと考えてベストな選択をしていただきたい。

ネット型バイク保険の見積もりは一括見積もりで



ネット型バイク保険は代理店での取り扱いはほぼないため、見積もりはネットでとるのが基本だ。

各損保の公式ページで見積もるという方法もあるが、一括見積もりという選択肢もある。1回の入力で同じ条件で複数社の見積もりがとれるため、保険料の比較が非常に楽だ。その中である程度目星をつけ、損保公式ページをじっくり見てみるという流れが効率的だろう。

また一括見積もりを利用するメリットとして、今の保険料が高いのか安いのか確かめられるということもあげられる。今と同じ条件でもっと安い保険が見つかるようであれば、そろそろ乗り換えを検討してもいいのかもしれない。

まずはお手元のスマホ・またはパソコンから見積もりを取ってみよう。入力は最短3分程度。普通にやっても10分で終わる。今の保険料が高いのか安いのか気になる人は、他社の保険料と比べてみよう。

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さいごに
ネット型バイク保険に対する正しい理解をもつと、十分選択肢になる保険だということがお分かりいただけたのではないだろうか。

逆に「プロに任せたい」のであれば、このまま代理店型で良いと判断する人もいるだろう。もちろんそれでいいのだ。ネット型、代理店型にはそれぞれ違ったメリットとデメリットがあるので、自分にあった保険を選んでいただきたい。

そしてこの記事が少しでも皆さまの判断の力になってくれることを願う。

文:伊藤フミヒト(自動車保険の窓口)/※写真はイメージ

【profile】伊藤フミヒト
ウェブサイト『自動車保険の窓口』代表。交通事故専門の弁護士30人以上への取材経験を持ち、交通事故の賠償問題に精通。賠償金増額の仕組み、また後遺障害等級認定の裏事情を深く知る。

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みんなのコメント

1件
  • >・保険をプロに任せられないこと
    >代理店型保険の最大のメリットは〈保険のことを全てプロに任せられること〉だ。
    経験談だが、三井住友海上の代理店は何の役にも立たなかった。単なる集金人のアホだった。
    相手の損保ジャパンの言いなりだった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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