コンパクトなクルマといえば、昔は日本のお家芸だったはずなのだが、最近では肥大化の一途。小さな良車を求めるのであれば、今ではむしろ輸入車の方が豊富なのではないか? ここではオススメの「小さな輸入車」をご紹介しよう。
※本稿は2026年6月のものです
【画像ギャラリー】どれにするか本気で迷う!! C3、208、ルーテシアなど個性派「小さめ輸入車」を写真で比較(19枚)
文:永田恵一/写真:ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年7月10日号
「小さめ輸入車」オールスターが魅力的すぎる
まずはジープ アベンジャー。ジープの末っ子でありながら内外装でジープらしい雰囲気があることに加え、この種の輸入車では非常に珍しい4WD(しかもリアはモーター駆動)搭載。このあたりを総合すると、個性を武器にレクサス LBXとも勝負できる存在といえる。
アバルト 695はADASが皆無など、いろいろな意味で古さは否めないが、今になればそれも希少性を含めて魅力的。さらに「小さいのに輝きがある」というのもアバルト 695の大きなウリだ。新車はディーラー在庫のみと希少だが、買うなら左ハンドルのMTを選ぶのが理想だ。
独自ハイブリッドに希少なコンパクトディーゼル
ルーテシアは、独自のハイブリッドシステムが特徴的。輸入車には珍しい2モーターで、エンジン側に4速、モーター側に2速のギアを持ち、合計12通りのギアを選ぶという凝りよう。国産ハイブリッドモデルに近い実燃費を実現しながら、アクセル操作に対するダイレクト感も高いのが魅力的。
個性的かつ質感の高い内外装が大きな魅力のDS3。ディーゼルだが静粛性は驚くほど高く、走りの質感も上質だ。そのディーゼル車という点が重要。コンパクトカーのディーゼルは存続が絶望的になっているのを考えると、今のうちに買う価値は大きい。
選べる「3パワートレーン」
新世代でSUVへと変わったC3。上級グレードでもプッシュボタンスタートではなく、キーで起動するなど今時珍しくシンプルな構造。この部分も個性であり、味といえる。またシートを含め、柔らかいながら腰のある乗り心地はいかにもシトロエンらしい。
プジョー 208はドイツ車的な要素も注入されていることから、シトロエン C3とはまた異なるスポーツ性を備えたモデルだ。
パワートレーンもBEV、マイルドハイブリッドに加え、1.2L、直3ターボ+8速ATというICEが残っているのも選択肢の広さとしてありがたい。日本車にはない佇まいは208ならでは。
コンパクトモデル界を牽引! 王道ゴルフにも注目
輸入車コンパクトとして長年業界をリードしてきたゴルフ。
SUVブームで存在感が薄れているのは事実。が、ビッグマイナーチェンジもあり大進化。乗ってみると、150馬力の1.5L、直4ターボ+リアトーションビームサスというベーシックな仕様の走りはなかなかのもの。このクラスの輸入車としては大サービスとなる300万円台中盤という値付けも好印象。
また、Rグレードは700万円超えながら、「スポーツモデルなのに慎ましやかな雰囲気」という他車にはあまりない魅力がある。
世界的に希少な「小さなオープン」
ミニらしい明るい雰囲気があるミニコンバーチブル。オープン状態の時はソフトトップが完全に収納できない部分や、クラシックミニのように扉が下に開くラゲッジスペースなど「ミニらしさ」漂うモデル。
これらの特色に加え、リセールバリューも考えると、ミニ3ドアモデル+約100万円という価格は意外に高くないかもしれない。
かなり小さめなアジアンBEVも魅力的!
BYD ラッコは「中国のBYDが日本に軽BEVを投入!」と、日本の自動車業界のなかで大きな話題となっている。
軽スーパーハイトワゴンとなるラッコはこの種の日本車を徹底的に研究しているのに加え、ラインナップは航続距離200kmと300kmの2つ。雀の涙と思われる補助金込みの価格が最大の注目だ。
ヒョンデ インスターは韓国の軽規格、日本車ならホンダ Super-ONEのサイズ感のBEV。ほかのヒョンデ同様に全体的に仕上がりは高水準だ。
「小型車は軽より補助金が有利」という狙いはよかったが、日本でのアウェイ感とSuper-ONEの総合的な破壊力の前で販売は苦戦中。
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