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「ハイブリッドを撤去した魔改造CR-Zの勇姿」レースでもドレコンでも勝てる仕様を目指した衝撃的チューンド!

全てを詰め込んだK20Aエンジン仕様のCR-Z改

12時間耐久を制する実力と、賞レースに勝つ意外性を兼備

「ハイブリッドを撤去した魔改造CR-Zの勇姿」レースでもドレコンでも勝てる仕様を目指した衝撃的チューンド!

日米の過酷な耐久レースを勝ち抜き、カッコ良さを競うショーでもアワードをゲットする。そんな離れ技を実現してみせたのが、こちらのホンダCR-Zだ。元々はスプーンが2013年にアメリカのサンダーヒル25時間レースに参戦した時の車両で、クラス3位を勝ち取ったゴリゴリのフルチューン・ハイブリッドである。

その後、現在のオーナーである越谷勇一さんが車両を譲り受けたのだが、越谷さんは当初から「レースだけでなくショーでも勝てること」を目標に、スプーンとは違ったアプローチのカスタマイズを志していたという。越谷さんは埼玉県さいたま市でカーオーディオ専門店『CONCEPT(コンセプト)』を営むかたわら、プライベートでレースにも参戦。両方のノウハウを注ぎ込んだCR-Zを作ろうと考えたわけだ。

「第一段階として自分のクルマからエンジンを移植することにしました」と言う通り、CR-Zの1.5Lハイブリッドに変わる心臓部に選ばれたのが、DC5型インテグラタイプRのK20A型VTECエンジン。アメリカのハスポートが専用のマウントキットを市販化していたので、載せ替え自体はスムーズに行くハズという皮算用もあったと話す。

しかし、ハスポートのマウントは左ハンドルに載せることを前提としているので、いざ仮置きしてみると、ブレーキマスターシリンダーなど様々な箇所で干渉することが判明。それからは大阪府堺市にあるホンダ専門店アスランの協力も得て、問題をひとつひとつ解消していったという。

こうして搭載されたK20Aは、インテーク&エキゾースト環境の最適化や燃料ラインの引き直しなど、アスランの手によりファインチューニングを敢行。HONDATAのK-Pro ECUでマネージメントを行い、チューンドVTECらしいフィーリングを手にしている。

ブレーキマスターバックは他車種流用で小型化。ABSユニットはデリートするとともに、ブレーキリザーバーを移設して配管をリメイクしている。

エンジン換装にともなって、ミッションもDC5型インテグラタイプRに搭載されていた6速をそのまま流用している。

リヤのラゲッジスペースにはFUELL SAFEの大型安全タンクとコレクタータンクが鎮座する。耐久レース仕様を強く感じさせるポイントだ。

その一方で、ショーカーとしての側面にも偽りなしと証明するのがホイールだ。国内工場で削り出しとマルチフィニッシュに対応する鍛造ホイールメーカー、バラマンディデザインのムベンガという16インチ3ピースホイール(FR8.0J+38)をレース本番でも着用。泥臭く走ることを要求される耐久レースに、華やかなマルチピースホイールを履くギャップがサーキットでも話題となった。ブレーキはスプーンのモノブロックキャリパー、ダンパーはSPIRITのワンオフ車高調が備わる。

越谷さん率いる136レーシングがまず臨んだのは、もでぎで開催されたアイドラーズ12時間耐久レース。文字通りの長丁場にトラブルも起こりつつ、ライバルチームとの熾烈な激戦を制して見事に総合優勝! サンダーヒル25時間に続く栄誉に輝いた。

ちなみに、サンダーヒル参戦時から装着されていたエアジャッキシステムは、アイドラーズでも大活躍。合計4セットのタイヤ・ホイールをすばやく交換することができたそうだ。

越谷さんの野望はまだ終わりではない。今度はポートメッセなごやで開催されるアメリカンカスタムショーのクロスファイブで注目を浴びるべく、本業の力を発揮。MDFで製作したダッシュボードにキッカーの小型スピーカーと、Blutoothで直接音源を飛ばせる小型アンプのPXiBTをするという、とても耐久レースの参戦車両とは思えない技を繰り出した。

さらに、ライワイヤーのエンジン&シャーシハーネスとPDMを使って各種配線を整え、AIMのデジタルダッシュも備わる。

「このアンプはBluetooth経由で音が鳴らせるのでヘッドユニットが必要ないんですよ。スピーカーもハーレー用なので小型ですし(笑)」と、いたずらっぽく笑う越谷さん。室内に置かれたバッテリーもオーディオ専用ブランドとして知られるアメリカ製のドライバッテリーとあって、「軽さ」の追求に余念がない(!?)。

そしてクロスファイブでは、ガチの耐久レースを戦ったチャンピオンマシンであることをアピールするディスプレイも話題を呼び、ベスト・オブ・コンパクトを含むアワード3冠を獲得! 有言実行の男は目標を実現するとともに、いずれかの世界にしか興味のないギャラリー達をまとめてグリっと振り向かせることに成功したのであった。

Photo:Akio HIRANO Text:Hideo KOBAYASHI

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