アコード譲りの4輪ダブルウィッシュボーンやヒンジドア、あえての低いルーフなど、多人数乗車=1BOXカーの常識を覆したオデッセイ。走りのいいミニバンとして大ヒットした初代オデッセイには、超本気のアウトドアバージョンがあったのだ。もはやなんでもいけたオデッセイ。アウトドアに懸ける意気込みも、並大抵のものではなかったぞ。
文:佐々木 亘/画像:ベストカーweb編集部、ホンダ
[マイチェン]でここまでやるのか!! [ポップアップルーフ]がついたホンダ オデッセイが革命的すぎる件
【画像ギャラリー】オデッセイはここまで遊んでナンボと思わせるくるまだよな!!(6枚)
マイナーチェンジで投入するには凄すぎないかい?
ホンダ オデッセイ フィールドデッキ。マイナーチェンジでさらに人気が上昇
1994年10月に発表されたオデッセイは、瞬く間に大ヒットとなり、日本へ新しいミニバンのカタチを広げていった。
登場からおよそ2年が経過する1996年9月には、好調をそのままに初のマイナーチェンジを敢行。商品力強化と共に、オデッセイの新しい顔となる、フィールドデッキとトレーラーヒッチという仕様が追加されたのだ。
アウトドアライフがもっと楽しく、快適になるオデッセイには「こんなオデッセイ、あったらいいな、と思いました」というテーマが掲げられている。
これらの仕様の2大ポイントは、ポップアップルーフの搭載とヒッチメンバーの装着だ。個人やショップのカスタマイズなら分かるのだが、これをメーカー架装(ホンダ特装の架装)でやってしまうのが、当時のホンダらしいところ。
超レベルの高い、オデッセイのアウトドア仕様の中身を見ていこう。
オデッセイがキャンプの味方に早変わり
ポップアップルーフがあることで、アウトドアユーザーにもブレイク
オデッセイの快適さに、ゆとりのスペースをプラスしたのがフィールドデッキ。なんとこの仕様、オデッセイにポップアップルーフを取り付けているのだ。
架装重量はわずか40kgで、7人乗りの仕様を崩すことなく、ポップアップルーフ内では2名の就寝を可能にしている。駆動方式にはFFはもちろん、4WDも選べるのは嬉しいポイントだ。
ルーフ室内寸法は、長さ2,160mm、幅1,010mm、高さは最大で1,080mmにもなる。大人2名が余裕で横になれるスペースだ。ルーフにはサンシェード付きの天窓があり、正面とサイドにはネット付きの窓を採用した。ポップアップルーフ内は風通しも良く、明るく爽やかである。
ポップアップルーフは、フロントシート天井部にあるストッパーのロックを外して押し上げるだけの簡単操作だ。ダンパーを採用しているので、簡単に持ちあがる。
収納は両側についているグラブレールを両手で引き下げ、ロックをすれば完了する。ロック半開の時には、警告灯とブザーでお知らせしてくれる安心機能も準備した。
テントへの上り下りはフロントシート・リアシートのどちらからでも可能。テント素材は防水性にも優れたウェットスーツと同じ素材を採用した。
ルーフパネルは耐久性に優れ、軽量で剛性の高いFRP製だ。またポップアップルーフを装着しても、車体全高は1830mm(4WD)に収まっているため日常での使用にも不便はない。キャリアを装着できるルーフレールも付いていて、アウトドア仕様として抜かりはないぞ。
遊び方いろいろ! ヒッチメンバーで広がるオデッセイの無限の可能性
トレーラーヒッチタイプもあるというのだからすごい。当時のホンダの本気度が窺える
ヒッチメンバーを装着しているのは、オデッセイのトレーラーヒッチタイプ。トレーラーを引っ張ってキャンプに行く、水上バイクを牽引してマリンスポーツを楽しむなど、オデッセイを使ったレジャーの可能性は、無限大に広がった。
オデッセイとトレーラーを連結するヒッチボールには着脱可能なタイプを採用し、使わない時には簡単に取り外しができ、車体からの突起もなく安全だ。
また、トレーラーのブレーキやウィンカー、バックランプ、車幅灯、ライセンスランプなどに連動した7Pのカップリングによる電気配線系統も確保され、装着に難しい手順がかからないのも良いところ。
最近ではアルファード・ヴェルファイアにヒッチメンバーを付けたクルマをよく見かけるが、ミニバン+ヒッチメンバーの先駆けは、このオデッセイだったのかもしれない。
作るのはもちろんだが、売るのも大変であろうこの仕様。よく作り、よく売ったなと思う。イケイケドンドンのオデッセイだったから出来た、遊び心満点の仕様だ。
2代目以降では、こうした面白架装が消えてしまったが、少し元気のない現行型に、こんなアウトドア仕様があったら、少し元気を取り戻せるのではなかろうか。
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