皆さんはスティングレー/スティングレイと聞いてどんな車種を思い浮かべるだろうか? 恐らくシボレーを代表する「コルベット」を思い浮かべる人と、スズキの軽ベーシックカー、「ワゴンR」を思い浮かべる人の2極化だろう。
文:小鮒康一/画像:シボレー、スズキ、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】コルベットとワゴンRでちょっと不思議な関係!? 見た目も性格全然違うけど同じ名前な日米のSTINGRAY!(18枚)
名前の由来が違う!? コルベットとワゴンR
もともとコルベットのスティングレイは、1959年に発表されたコンセプトカーの「スティングレイ レーサー」の影響を色濃く受けた2代目のコルベットに与えられたサブネームであり、アカエイが由来となっている。
一方のワゴンRのスティングレーは3代目ワゴンRのモデル途中である2007年2月に追加されたモデルで、シャープなヘッドライトが特徴。こちらの由来は「STING(刺激)」と「RAY(光線)」を合わせた造語とされているのだ。
結局のところどうなっている?
カタカナ表記ではコルベットがスティングレイ、ワゴンRがスティングレーと異なるが、アルファベット表記になるとどちらも「STINGRAY」となっている。
ただコルベットのスティングレイの呼称は1984年に登場した3代目からは正式には使用されておらず、2013年に終売した6代目まで使用されることはなかった。
一方、ワゴンRスティングレーは前述のとおり2007年2月に登場しており、ちょうどコルベットがスティングレイの名称を使用していないタイミングだったのだ。
なんだかんだ提携関係にあったスズキとシボレー
ちなみにスズキがスティングレーの商標を出願したのは1988年、そして登録されたのが1991年となっており、この時期はスズキとシボレーブランドを有するGMが提携関係にあったタイミングであるため、GMとも何らかのやり取りがあった上での商標登録だったと推察できるだろう。
なお、コルベットのスティングレイという呼称は2013年に登場した7代目モデル、そして現在販売中の8代目モデルにも本国では使用されているが、日本仕様には使用されていない。
商標はまだ残っているから希望はある!?
そのため、日本ではスズキが商標を持っているためにコルベット スティングレイという名前が使えないという説もあるが、実はGMは「コルベット スティングレイ」という商標を持っているので、車名として使用するには問題ないハズ。
ではなぜ使っていないかというのは謎のままだが、もしかしたらワゴンRからスティングレーが消滅したら復活したりするのかもしれない。
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みんなのコメント
全く同じ言葉が違う国で全然別のクルマを指すことも。(トヨタとタタのハリアーとか)
ホンダはそろそろN-〇〇〇という商標まとめて取っておいた方がいいかも。ヒョンデが先に取ると厄介になる。
カシオのGショック、実はAからZまで取ってあるらしい。