2022年のスーパーGTは、レースウィークの土曜日午前に公式練習(85分+各クラス専有走行10分)が実施され、午後には予選を実施。翌日はわずかな時間のウォームアップ走行の後、決勝レースが始まっていく。レースまでの走行時間は非常に限られているが、その中でも各車がコース上を走れる貴重な時間が他にもある。それが公式練習に続いて行なわれる『FCY訓練』と『サーキットサファリ』である。
FCY訓練は、2021年より導入されたFCY(フルコースイエロー)をより正確に機能させるため、FCY開始、解除といった流れをリハーサル形式で行なう20分間のセッション。また今回の富士戦で久々の復活となったサーキットサファリは、観客を乗せてサーキットを周回する大型バスの間を、スーパーGTのマシンが猛スピードで駆け抜けていく約20分(スーパーGT車両の走行時間は10分程度)のイベントだ。
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これらは公式の走行セッションではないものの、各チーム・ドライバーはこの時間を活かして決勝に向けて少しでも準備を進めたいと考えていることは想像に難くない。では、具体的にどのように活用しているのだろうか? ドライバーを訪ねてみた。
まずは2度のチャンピオン経験者である100号車STANLEY NSX-GTの山本尚貴。彼は「サーキットサファリはファンサービスの一環としてある訳だし、FCY訓練もFCYの機能チェックが主となっている訳なので、もちろんそこに重きを置いています」と前置きしつつ、走行中はレースに向けて色々と考えていると語った。
「僕だけじゃなく、みんな考えていると思います」
「練習走行はふたりで乗ることを考えると決して時間が長いものではないですし、やはり1分でも30秒でも惜しいですので、サーキットサファリやFCY訓練を使って、安全な範疇でテストしたりしています」
「僕たちは『タイヤのマイレージを伸ばす』という言い方をしますが、決勝に向けて持ち込んだタイヤの摩耗が厳しい中で、走行距離を伸ばすことで、どのくらい保つのか、どのくらいで崖(急激な性能低下)が来るのかを確認しています」
「クルマのセットアップがある程度固まった状態だとそういうことができます。FCY訓練とサーキットサファリではちょっと燃料を積んで、レース想定で走るチームが多いと思います」
また8号車ARTA NSX-GTの野尻智紀も、FCY訓練やサーキットサファリではレースを想定して「割としっかり走っています」と語る。彼によると、限られた時間ではあるものの、練習走行時とは異なるセットアップに変更してフィーリングの確認を行なうことも可能だという。
「なかなか時間内には難しいですが、ロングランのセットアップを確認するにあたって『この辺の感度は確認できるよね』という部分を調整して、『これは良いね』、『これは感度なかったね』といったような積み重ねをしています。時間内でやれる範囲の変更は加えています」
さらに野尻は、サーキットサファリのバスの存在も、ある意味でシミュレーションになると話す。
「むしろバスがいてくれることで自分たちのラインを通れない時もあるので、そういう時にピックアップが付きやすいのかなど、そういった確認もできると思います」
ここ数年は2デー開催になって久しいスーパーGT。勝利を手にするためには、一分一秒でも無駄にしない姿勢が重要になってくるのだろう。
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