2025年5月15日~18日(現地時間)、WRC世界ラリー選手権第5戦ラリー・ポルトガルが北部の都市ポルト近郊でで行われる。ラリー・ポルトガルは今シーズン欧州で行われる最初のグラベル(未舗装路)ラリーで、9月の第11戦ラリー・チリ・ビオビオまで続く「グラベル7連戦」の初戦となる。
トヨタの開幕4連勝で迎える伝統のグラベルラリー
2025年のWRCは、開幕戦モンテでトヨタのセバスチャン・オジェが、第2戦、第3戦ではトヨタのエルフィン・エバンスが優勝。4月に行なわれたWRC初開催の第4戦ラリー・カナリアスではまたもトヨタのカッレ・ロバンペラが優勝し、しかもトヨタはこのラリーで1-2-3-4フィニッシュの快挙を達成。トヨタは開幕から4連勝を記録、4戦のうち3戦でチームが獲得できる最大のポイントを手にし、マニュファクチャラーズ選手権で2番手のヒョンデを51ポイントリードしている。
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2025年 WRCドライバーズランキング(第4戦終了時)
1位 E.エバンス(トヨタ)109
2位 K.ロバンペラ(トヨタ)66
3位 T.ヌーヴィル(ヒョンデ)59
4位 S.オジェ(トヨタ)58
5位 O.タナック(ヒョンデ)57
6位 A.フルモー(ヒョンデ)44
7位 勝田貴元(トヨタ)39
2025年 WRCマニュファクチャラーズランキング(第4戦終了時)
1位 トヨタ 208
2位 ヒョンデ 157
3位 Mスポーツ・フォード 58
迎える第5戦は、第3戦サファリ・ラリー・ケニア以来のグラベルイベントとなる、ラリー・ポルトガル。初開催は1967年という長い歴史を誇る伝統的なラリーで、9月の第11戦ラリー・チリ・ビオビオまで続く「グラベル7連戦」の初戦という重要なイベントとなる。
今季は既にサファリでグラベルラリーが行われているが、アフリカとヨーロッパではステージの特徴に大きな違いがあり、特に今回の第5戦ラリー・ポルトガル、第6戦ラリー・イタリア・サルディニア、第7戦アクロポリス・ラリー・ギリシャの3連戦は、荒れた路面と高温で知られ、クルマ、タイヤ、選手には高い耐久力も求められるだけに、今シーズンの今後を占う意味でも重要なラリーとなる。
第5戦ラリー・ポルトガルのグラベル路面は全体的に砂が多く軟らかめだが、その下には硬い岩盤があり、石も多く隠れているため、同じステージを1回目と2回目に走る時では路面のコンディションが大きく変わり、2回目の走行では深い轍(わだち)が刻まれるセクションも多くある。また、ステージはハイスピードなコース設定が多いが、テクニカルなセクションも含まれるのでセッティングが難しい。
今季はトヨタの4連勝でスタートしたが、「グラベル7連戦」に突入するここからが、シーズンの正念場とも言えそうだ。
ルーズグラベルのステージで出走順がポイントに?
ラリーの中心となるサービスパークは、今年もポルトガル北部の大都市ポルト近郊の町「マトジニョス」に置かれ、その南側約120kmに位置する古都「コインブラ」で15日(木)の夕方にセレモニアルスタートが行われる。
その後、ラリーは大西洋に面するリゾート地「フィゲイラ・ダ・フォス」に移動。昨年同様、SS1として2.94kmのスーパーSSが午後7時過ぎから1本行われ、競技がスタート。本格的なグラベルステージでの戦いは翌日16日(金)のデイ2から始まり、コインブラの東側エリアで「モルターグア」「ロウザン」「ゴーイス」「アルガニル」という4本の定番ステージを各2回走行。
さらに、SS10「アゲダ/セヴェル」、SS11「セヴェル/アルベルガリア」という、かつて1990年代に使われた2本のステージを走行。この日はミッドデイサービスが設定されず、2回行われる「リモートサービス」の整備作業のみで、10本合計146.48kmを走りきらなければならない。
17日(土)のデイ3は、サービスパークの東および東北エリアが主舞台となり「ヴィエイラ・ド・ミーニョ」「カベセイラス・デ・バスト」「アマランテ」という4本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。その後、「ロウサダ」のラリークロスサーキットで名物のスーパーSSが行われてデイ3は終了。7本のステージの合計距離は122.92kmとなる。
最終日18日(日)のデイ4は「パレーデス」、「フェルゲイラス」、大ジャンプで人気の「ファフェ」の3本のステージを、日中のサービスを受けることなく各2回走行。最終ステージとなるSS24は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが付与される「パワーステージ」に指定されている。
ラリーは4日間トータルで24本のSSを走行し、その合計距離は344.50km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1790.65kmとなる。
このラリーで優勝経験のあるドライバーが集結
トヨタは前戦ラリー・カナリアスで1-2-3-4フィニッシュを達成したカッレ・ロバンペラ、セバスチャン・オジェ、エルフィン・エバンス、勝田貴元の4台がエントリー。マニュファクチャラーポイントがかかるワークスドライバーとしては、ロバンペラ、オジェ、エバンスが指名されている。
このメンバーを見ても、「グラベル7連戦」の初戦として力が入っているのがうかがえる。なにしろロバンペラは2022年と2023年にこのラリーで優勝、オジェはこれまでに6度優勝、エバンスは2021年に優勝しており、勝田も過去このラリーで総合4位を2回獲得しているのだ。
一方のヒョンデはこれまでの3戦と同様、ティエリー・ヌーヴィル、オイット・タナック、エイドリアン・フルモーの3台で挑む。ヌーヴィルとタナックもともにこのラリーでの優勝経験がある。
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