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現代に蘇った“カウンタック”に乗った! 新型ランボルギーニ・クンタッチLPI 800-4試乗記

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現代に蘇った“カウンタック”に乗った! 新型ランボルギーニ・クンタッチLPI 800-4試乗記

112台限定でつくられたランボルギーニの新型「クンタッチLPI 800-4」にイタリアで乗った!

3億円超の限定車

合理化だけが正しい選択ではない──新型BMW M240i xDriveクーペ試乗記

ランボルギーニ社が昨年発表したクンタッチLPI 800-4は、ウェッジ・シェイプ・ボディを持つ新時代のスーパー・スポーツカーだ。およそ1年の最終開発期間を経て、量産モデルの試乗会がランボルギーニ本社のあるイタリア・サンタアガタ周辺で開催された。

“量産”と言っても生産されるのはわずか112台で、価格は240万ユーロ(約3億3200万円)! 限定販売ゆえに試乗車はわずか1台だったため、限られた時間内での試乗となった。

目の前にあらわれたホワイト・ボディのクンタッチLPI 800-4のボディサイズは全長4.87m、全幅2.1m、全高1.14mで半世紀前のオリジナル・モデルよりも7.3cm長く、7.0cm高い。

チーフ・デザイナーを務めたミチャ・ボーカート氏のまとめ上げたデザインはフロント・ウインドウの切り抜き、フェンダーの峰にある細長いヘッドライト(もちろんLED)、そしてサイド・エアインテークなどがオリジナルを彷彿とさせるが、風洞実験で鍛え上げられたエアロダイナミックなウエッジ・ボディは明らかに未来的である。

オリジナルよりもずっと幅の狭まったサイドシルのお陰で、キャビンへ乗り込むのはそれほど苦ではない。フルデジタルのメーターには、大きく弧を描いたタコメーターとシフトインジケーターそして速度が表示される。

センターコンソールにはカーボフレームのインフォテインメント用ディスプレイ、そして空調やシートヒーターなどのアナログ・スイッチが並んでいる。

GTとしての快適性も持ち合わす

スターター・ボタンを押すと6.5リッターV型12気筒ガソリン・エンジンが咆哮を上げる。パワートレインは2019年に登場した「シアン」と基本的にはおなじで、エンジンの最高出力は780ps。これに34pのモーターが組み合わせられるので、システム総出力は814ps、最大トルクは720Nmに達する。

トランスミッションは既に同社の看板となっている7速セミオートマチックで、シングルクラッチながらデュアル・クラッチ方式よりも素早く快適なシフトワ―クを提供するという。カタログ上のダイナミック性能は0~100km/hの加速タイムが2.8秒、同200km/hは8.6秒、最高速度は355km/hだ。

発進は実に容易だ。心配だった後方視界も、ドアミラーと小さい面積ながらも備わるリアウインドウからなんとか確認出来たので、交通量の多い一般道路でも問題はなかった。

搭載するモーターの威力は大きく、あっという間に到達する130km/hまで常にエンジンをブーストする。ステアリングは軽めで、正確。四輪操舵システムの助けもあって2.7mのホイールベースにも関わらず敏捷なハンドリングを可能にした。

乗り心地は硬めであるものの、電磁式ダンパーを組み合わせたシャーシは不快な突き上げをパッセンジャーに伝えない。GTとしての快適性も十分に与えられているのだ。一方でフロント20インチ、リア21インチのピレリPゼロのグリップは強大で、タイトなコーナーはもちろんのこと、ヘアピンを攻めても余程のスピードではない限りオンザレール感覚でラインを保てた。

この日はオリジナルのクンタッチ(カウンタック)も試乗出来たが、デザイナーのマルチェロ・ガンディーニの創造性の素晴らしさに感動する一方で、新型と比べると、技術の進歩はまさに「クンタッチ」、すなわち「これは、いったいなんだ!」と驚嘆するばかりであった。

日本でも数台の割り当てがあるはずのクンタッチ。投機目的で個人博物館に仕舞い込まれることなく、その美しい姿を公道で見たいものだ。

文・TG/Kimura Office 写真・ランボルギーニ

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みんなのコメント

8件
  • クンタッチってどういう意味?
  • フロントのストレートなデザインはエモさを再現してるけどリアビューは秀逸!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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