各所で激しいバトルが繰り広げられた2021スーパーGT第2戦富士の決勝。昨年末から体調を崩していた牧野任祐にとって、このレースが復帰初戦となったが、ブランクをまったく感じさせない走りを披露した。
予選Q1では山本尚貴がアタックを務めるも、コカコーラーコーナーでハーフスピンを喫して満足なタイムを残すことができず、最後尾の15番手からスタートなったSTANLEY NSX-GT。決勝では山本が第1スティントを務め、9番手までポジションを上げると、30周目にピットインし牧野に交代した。
STANLEY牧野任祐、ついに復帰か。富士500km決戦で雪辱を果たしたいMOTUL GT-R【第2戦プレビュー】
ちょうどピットアウトした後にFCY(フルコースイエロー)が導入されたことが1号車にとっては有利に働き、一気に5番手まで浮上。33周目にレースが再開されると、牧野はブランクを感じさせない走りを披露する。
39周目にはチームベストとなる1分29秒544をマークすると、前のマシンとの差をどんどん縮めていき、61周目にはENEOS X PRIME GR Supraの大嶋和也をオーバーテイクし4番手に浮上する。69周目に牧野はピットインして再び山本にバトンをつなぎ、復帰初戦としては十分すぎる活躍をみせた。
最終的に1号車はトップから1.5秒差の4位でフィニッシュ。最後尾スタートから11ポジションアップを果たす見事な挽回劇となった。
「僕のスティントのときは、かなりペースが良さそうな感じではあったんですけど、レースのタイミングというか、FCYのときも17号車が僕たちの次の周にピットに入ってかなり得していたのに対して、僕たちはあまり恩恵はなかったという感じでした。そこは難しい部分もありましたけど、レースの内容的にはそこそこ走れたのかなと思います」
実はレース復帰にあたり、牧野は4月に鈴鹿サーキットで行われたタイヤテストで久しぶりにGT500車両をドライブしたのだが、そこではブランクを感じていたようで、不安を抱えながら富士に来ていたという。
「正直、最初は厳しいのかなと思いました。タイヤテストでもちょっと走らせてもらいましたが、そのときは本当になんの手応えもなくて、自分の感覚がここまで落ちるのかなと思うくらい、ヤバイなと感じていました」
「そこから富士に向けてできる限りのことをやってきました。それこそ、JAF-F4などに乗らせてもらったり、ホンダさんにもお願いしてスクールカーに乗らせてもらったりとか、とにかく走る機会をいただきました。それが良かったのかなと思います」
「ただ、土曜日朝の専有走行を走らせてもらったときもそうでしたが、自分が思っていたよりかは、だいぶ(感覚が)戻ってきたかなと思います。そこに関しては良かったかなと思います」
土曜日の段階から手応えを取り戻し、決勝でのロングランも問題なくこなすことができた牧野。当初あった不安に関しては完全に払拭されたと言ってよさそうだが、再びトップの座を掴むために、さらに精進していきたいと、早くも次戦以降のパフォーマンス向上を見据えていた。
「富士に来るまでは不安しかなくて『本当に大丈夫かな?』というのはあったし、今回は長いレースなので、体力的にもどうなるかなというのはありました」
「自分が思っていたよりかは大丈夫だったので、そこは良かったと思います。今回は1スティントだけでしたけど、結構長い時間を走らせてもらったので、そういった意味ではしっかりと順調に戻ってきているかなと思います。でも、だからといって(今回の結果に)満足はしていないですし、もちろん昨年以上のものをと思ってやっています」
「今回も最後尾から4位に上がって、結果だけを見ると良かったのかもしれません。でも、内容を見ると勝てるチャンスもあったと思うし、色々な要素のなかで、自分たちがもっとできたことがあるんじゃないかと思ったところもあります。これに満足せず、今後も努力してみんなで頑張っていけたらなと思います」
まだ正式に決まってはいないが、5月15~16日にオートポリスで行われる全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦についても牧野は復帰の方向で調整をしている模様で、スーパーGTを含め、牧野が得意とするアグレッシブな走りが随所で見られそうだ。
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