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車いすレーサー青木拓磨が全開走行! ホンダNSX&CBR1000RR-Rでゼロヨン対決、勝ったのはドッチ?

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車いすレーサー青木拓磨が全開走行! ホンダNSX&CBR1000RR-Rでゼロヨン対決、勝ったのはドッチ?

高速周回路でマシンの限界に挑む!

 車いすレーサーとして、ル・マン24時間レースなどにも参戦する青木拓磨さんが7月11日、レーシングライダーの鶴田竜二さん率いるバイクチューニングショップ&レーシングチーム「トリックスター」とコラボ。トリックスター主催のバイク走行会「超MAXSPEED 走行会 in JARI 城里高速周回路」にて、ホンダが世界に誇るハイブリッドスーパースポーツカー・NSXを駆って、0-400m加速&最高速対決に挑んだ。

夢の実現へ「ル・マン24時間レース」を目指す! 青木拓磨のチームメイトはアルピーヌの空力エンジニア

CBRの圧倒的な加速はやはり強烈

 その相手はなんと、同じくホンダの大型二輪スーパースポーツ・CBR1000RR-Rと、ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ! 国産&輸入スポーツカーのエアロパーツやマフラーの開発を手掛けるノブレッセが持ち込んだ、この2台とNSXとの走りの違いは……?

 当日も早朝から、自ら愛用の手動運転装置を付けたNSXを駆り、JARI(日本自動車研究所)城里テストセンターに姿を見せた青木さん。颯爽と高速周回路にコースインし、スピードリミッターを解除、CBRやウラカンとともに徐々に速度を上げていく。結果はなんとCBRが終始ブッチギリ!! やはりバイク、それもスーパースポーツは速かった……。青木さんもこの圧倒的な差には「完敗!」のひと言だった。

 一方ウラカンに対しては、「NSXは0-200km/hまではすごく速いけど、そこから先は伸びないね」と悔しそうな表情。実際にウラカンは、速度が上がるにつれてNSXとの差を縮めていった。とはいえそんなNSXも、最高速度は280km/hをマーク。「若干タイヤが横によれるものの安定性は抜群で、スピード感がないくらいだね」と、シャーシ性能は超高速域でも余裕に満ち溢れているようだ。

 では、NSXのハイブリッドカーならではのモータートルクが活きる、0-400m加速はどうか。青木さんも走行前、「ここではいいところを見せたい!」と意気込んでいたが……。

 やはりCBRの圧勝! この結果に青木さんは「やっぱりバイクは速いね。とくにパワーウエイトレシオの差は大きいね」と唸ることしきり。実際に比較してみると、NSXの1780kg(カーボンセラミックブレーキ装着車)÷507ps=3.51kg/psに対し、CBR1000RR-Rは201kg÷218ps=0.92kg/psと、なんと1kg/psを切っていた!

 なお、ウラカンに対しては、0-200m付近まではNSXがリードするものの、そこから先は徐々にウラカンが差を詰めていき、400m地点では横一線になるという、じつに熱いバトルを見せてくれた。

ほぼレース仕様なRC213V-Sにも試乗!

 そしてこの日、青木さんは2013・14年のMotoGPでホンダに2連覇をもたらしたRC213Vを公道走行可能とし、2015年に2190万円で発売したRC213V-Sに試乗。クラッチを電磁式として手の操作での変速を可能にするなどの補助システムを装着している。

 事故による脊髄損傷で自由には動かせなくなった脚を固定するため、ライディングブーツとバイクのステップをビンディングで接続。さらにベルトで太股の浮き上がりを防いだ状態で乗り込みコースインした。ストレートではみるみるうちに速度を上げ、バンクへもわずかな減速だけで進入し、306km/hもの最高速をマーク! GP500ライダーとして世界で活躍した青木さんのライディングテクニックが今なお健在であることを、その場にいた全員に改めて実感させる一幕だった。

 そんなRC213V-Sから降りた直後の青木さんは、「300km/h付近の安定性が抜群にいい。それにコーナーが速い!」と興奮気味。そして「NSXとRC213V-Sは同じような値段だけど、NSXはやっぱり市販車として作られたクルマだね。でもRC213V-Sは生粋のレーサー。その違いは大きいよね」と、両車の違いをわかりやすく話してくれた。

 そして最後に、「ひとりで運転するならやっぱりRC213V-Sのほうが楽しいけど、NSXはふたり乗れるのに300km/h近くでも安心して走れるのが、本当に凄いよね」とコメント。通常のサーキットとは異なる極限領域でも、最高峰のクルマとバイクを意のままに操る青木さんの挑戦は、これからも続いていく。

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みんなのコメント

2件
  • 冷静に考えると『F1』と『motoGP』なんて2輪と4輪の頂点でどちらも勝利したホンダってメーカーはバケモンだと思うわ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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