ヨーロッパを代表する“ハコ車”シリーズ、BTCCイギリス・ツーリングカー選手権にて、ファクトリー登録チームとして参戦するトヨタ・ガズー・レーシングUK(TGR UK)は、2025年のレギュラードライバーに新進気鋭のローナン・ピアソンを起用すると発表。スコットランド出身のピアソンは、昨季中途離脱となったチャンピオンシップに“復帰”し、新たに『トヨタ・カローラGRスポーツ』の4台のうち1台をドライブすることになった。
長年、トヨタ陣営の強豪チームとして『アヴェンシス』などを走らせてきたスピードワークス・モータースポーツ(SWM)が運営するTGR UKは、2019年より最新ハッチバックの『カローラ(日本名:カローラスポーツ)』を投入。これまで17回の優勝、さらに30回のトップ3フィニッシュ、5回のポールポジション、10回のファステストラップを記録する成功作となっている。
BMWの3台目はエイデン・モファットに確定。LKQユーロ・カーパーツの支援を得て名門WSRに加入へ/BTCC
そのうちの5勝は2024年に記録したものであり、カローラにとってこれまででもっとも成功したシーズンとなったが、チームはその栄光に甘んじるつもりはなく、ここ数週間は集中した冬季開発のプログラムに取り組み、さらなる改善を進めてきた。
「メーカー支援のチームに参加する機会が訪れたときは、充分に検討する必要がある。イギリスのモータースポーツ最大の舞台で、世界一の自動車ブランドを代表できることを本当に誇りに思うよ。若いドライバーなら誰でも夢見ることさ」と、まずはトヨタ・ガズー・レーシングUK加入の喜びを語ったピアソン。
「トヨタの技術面の貢献は非常に貴重であり、スピードワークスが長年このシリーズで達成してきたことを見るだけで、チーム内の経験値レベルがわかる。その知識はBTCCでの成功に大きく貢献しており、これほど多くの専門知識を利用できるのは素晴らしいことさ」
ドニントンパークでのカローラのテスト走行が好調だったことから、TGR UKはひとり目のレギュラーとしてピアソンを抜擢。ミニ・チャレンジを経て2023年にBTCCに昇格した23歳は、昨季もエクセラーエイト・モータースポーツの『ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス』をドライブし、ブランズハッチで初勝利を収めた。
しかしドニントンでの年間2回目のレースウイークを前に、彼は即時チームを離れる旨がアナウンスされ、以降は終盤3戦を欠場する状況となっていた。
■スター候補に期待を寄せるチーム代表
「このオフに初めてカローラをドライブしたことで、僕の決断が本当に裏付けられた。すぐにくつろいだ気分になり、落ち着くことができたんだ。10月の寒い日だったから、ラップタイムが主な目標ではなかったとしても、それがラップタイムに表れていたと思う。本当に前向きなスタートだったよ」と続けたピアソン。
「同時に、スピードワークスはつねに緊密な絆で結ばれた家族経営のチームであり、彼らの情熱と勝利への意欲は僕にとって大きな意味を持っている。結局のところ、それが僕らがこれをやっている主な理由なんだ。チームの全員が同じ方向に向かっており、成功に対し非常に意欲的だ」
「僕の周りには本当に優秀な人々がいる。クリスチャン(・ディック代表)とダニー(・バクストン/SWMの責任者)は、どちらも元レーサーであるという事実により本当に『理解している』ので、大きな違いをもたらしてくれる」
名前を挙げられたTGR UKのディック代表も「彼の潜在能力を最大限に引き出し、発揮できるよう支援できると確信している」と期待を寄せる。
「これまでBTCCで活動してきたなかで、業界屈指のドライバーたちと仕事をすることができて幸運だった。2025年も若く才能ある選手がおり、彼はわずか2シーズンの間に、すでにチャンピオンシップに大きな影響を与え、将来のスターとして名を馳せている」と続けたディック代表。
「ローナンはカローラをテストしたとき、並外れた速さを見せた。確かに非常に速かったが、さらに重要なのは彼がもたらしたエネルギーと熱意が、冬の再建に向けチーム全体を圧倒的に前向きな気持ちにしてくれたことだ。全員が前向きな雰囲気を感じ取り、一緒にBTCCで素晴らしい成果を達成できることに疑いの余地はないね」
今後のオフシーズンも各地でプライベートテストが続くBTCCは、恒例の“メディアデイ”を経て、4月26~27日にドニントンパークで開幕戦を迎える。その舞台で確実に好調なスタートを切れるよう、今後も「クルマと自身の最適化に取り組む」と、ピアソンも意欲を示す。
「最終的にはBTCCに長期的に参戦したいと思っている。過去数シーズンにわたってトラック内外で学んだことが、今の僕、そしてドライバーとしての僕を形作ってくれた。チャンピオンシップでより確固たる地位を築き、このチャンスを両手で掴む準備ができていると感じる。本当に……僕たちはここで何かを手に入れられると思うよ!」
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