■農家の4トントラックが一夜で消えた──何があったのか
減少しつつあった自動車の盗難被害は、令和2年を境目にふたたび増加傾向にあります。
【画像】「えっ…!」 これが盗難された「アルファード」です! 画像で見る(30枚以上)
令和6年の自動車盗の認知件数は6,080件にのぼり、前年である令和5年の5,762件と比較すると318件増加しています。
そして盗難被害に遭っている車種は高級ミニバンやSUVのみならず、農家の仕事道具であるトラックも同様です。
筆者が農業法人に勤めていた時の体験談を元に、盗難に遭ったトラックの車種や当時の被害状況から、愛車を守る方法などを解説していきます。
盗難被害に遭った農家のトラックは日野のレンジャー。荷台が前後にスライドするセーフティーローダーを搭載した4トントラックです。
農家はトラクターやコンバインを運ぶために、中型~大型のトラックを使うことはめずらしくありません。
理由として、トラクターの移動速度は10~20km/hと一般車に比べて遅いことに加え、公道を走るにもちょっとした段差でハンドルを取られたり、タイヤや耕うん機に付いてる泥を落としてしまったりと、移動には不向きな点が多々あるためです。
そのため農家はトラックを用いて周りへ配慮しつつ、移動時間を短縮しながら業務効率を高めています。
さらに中型~大型トラックは、収穫した作物を市場へ運搬する時にも使われます。
農家は軽トラックに乗っているイメージがある一方、実は中型~大型トラックを所有して日々の生産にあたっていることが多いです。
盗難被害に遭った農家の4トントラックは、倉庫兼作業場の屋外にある砂利敷きの駐車場に停めてありました。
その場所が4トントラックの定位置であり、使用後は必ず戻す決まりになっていました。
盗難対策として4トントラックを駐車した後は、鍵を抜き取りドアも施錠することに加え、カギ付きタイプのキーボックスへ収納します。
また4トントラックを駐車している敷地の入口には鉄格子の門があり、監視カメラも設置していました。
盗難被害当日、朝農園に出勤するといつもの定位置に4トントラックがないことに気づきました。
一方で勤めていた農業法人では、親方が朝早く出社して4トントラックを使うこともあったため、あまり違和感をおぼえるまでには至りませんでした。
そして朝のミーティング時に4トントラックについて確認したところ、誰も使っていないことが判明。
急いで防犯カメラの録画をチェックすると、モニターには深夜に盗難される様子が映っていました。
窃盗におよんだ人数はカメラで確認できるところ3~4人で、黒塗りのセダン1台に乗って現れました。
セダンには見張り役が残り、2人がかりで4トントラックの奪取にあたった模様。
計画されていたかのごとく、トラックのエンジンはわずか10~20分ほどで始動。
トラックは動き出し、見張り役のセダンと共に颯爽と走り去って行く様子が、防犯カメラには残されていました。
その後、盗難に遭ったことを警察に相談するも、トラックの行方を掴むのは難しいとのこと。
画質の荒い防犯カメラの映像では、犯人やグループを特定することもかないません。
また当時運用していたSNSにて、「農家の4トントラックが盗難に遭った」について投稿すると、多くの反響をいただきました。しかし行方は掴めず、ただただ時間だけが過ぎていきました。
■農家の4トントラック盗難再発防止の防犯対策とは
2度と同じ盗難被害に遭わないためには、自分たちで防衛策を強化する他ありません。
まずセーフティーローダー搭載のトラックを使わないときは、荷台を地面に降ろしておくことを決めました。
荷台を降ろしておくだけでも盗難に遭った場合に時間を稼げ、気づく可能性を高められます。
次にハンドルとタイヤにロックを掛ける盗難防止アイテムを導入し、より堅牢な防犯体制を構築。予算があれば小型の隠しGPSを導入するのも1つです。
また駐車スペースや門には赤外線センサータイプの警報機も導入し、不審者の侵入を察知できるようにしました。
4トントラックの盗難以降、被害はないものの油断は禁物です。あなたの愛車もいつ狙われるか分からないため、できる限りの防犯対策はしておいても損はないでしょう。
補足情報として、自動車の盗難対策には補助金が交付される自治体があります。
現に車両の盗難被害が多い茨城県では、ハンドルロックやタイヤロックなどの盗難防止グッズの購入に最大5,000円の補助金を交付しています。(引用:阿見町「自動車等盗難防止装置購入補助金」)
また茨城県警察では「自動車関連犯罪情報提供報奨金制度」を設け、自動車盗難をたくらむ被疑者の情報提供に最大3万円の報奨金を支払う制度を発足しています。(引用:茨城県警察「自動車関連犯罪情報提供報奨金制度」)
※ ※ ※
農家の大切な仕事道具である4トントラックを盗む行為は、決して許されることではありません。
しかし盗難被害を想定した防犯対策を取れていなかった事実も、落ち度であることは否めないでしょう。
今回の体験談を参考に、あなたの愛車を魔の手から守るための振り返りとして、いま1度盗難対策できているかをチェックする機会にしてみてください。
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みんなのコメント
売り飛ばす事も容易、盗難数と外国人犯罪数は比例している。
農場でもよく使われる旧いトラックは途上国でも整備や改造が容易なうえ、部品目的で盗まれることが多い。
窃盗グループにとっては喉から手が出る感覚だろう。