現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > まるで大きなゴルフ GTI? アウディSQ5 3.0(2) ここ10年で同社ベスト 操縦性と快適性がバランス

ここから本文です

まるで大きなゴルフ GTI? アウディSQ5 3.0(2) ここ10年で同社ベスト 操縦性と快適性がバランス

掲載
まるで大きなゴルフ GTI? アウディSQ5 3.0(2) ここ10年で同社ベスト 操縦性と快適性がバランス

3.0L V6のマイルドHVで367psと56.0kg-m

新世代へ生まれ変わった、アウディSQ5。フロントノーズ内には、3.0L V6ガソリンターボエンジンが収まる。マイルド・ハイブリッドで、367psと56.0kg-mを発揮する。

【画像】ここ10年で同社のベスト アウディSQ5 3.0 競合クラスの上級SUVと写真で比較 全143枚

このエンジンは、広い回転域でトルクフルなだけでなく、軽々と高域へ吹け上がる。現代のアウディの「S」として、動力性能にまったく不足はない。アイドリング時のノイズはやや大きめながら、走行時の響きにも聴き応えがある。

まるでディーゼルターボのように、変速要らずで速度調整が可能。最大トルクは1700rpmから4000rpmの間で生成され、基本的にこの範囲内でも速い。パワーデリバリーもリニア。かつての5気筒ユニットほどではないが、個性も感じられる。

7速デュアルクラッチATも優秀。ダイナミック・モードを選ぶと、僅かにクレッシェンドする排気音へ調和するように、素早く積極的に変速してくれる。コンフォート・モード時は、逆にゆったりギアは選ばれる。発進時に、ややもたつく場面は見られたが。

機敏なコーナリング 操縦性と快適性がバランス

その7速ATには、24psの電気モーターが組まれている。駆動用バッテリーは1.7kWhと大きくないが、短い距離なら電気だけでの走行が可能。速度域の低い市街地や渋滞時は、想像以上にエンジンを回さず進める。

回生ブレーキが実装されるが、摩擦ブレーキを動作させるにはペダルを予想より強めに踏む必要があり、制動力の立ち上がりが線形的ではない印象。慣れられる範囲とはいえ、パワフルなSUVだから、もう少し一貫性はあっていいだろう。

コーナリングは機敏で、実にアウディらしい。それでいて、穏やかに走りたい場面では上質な滑らかさで応えてくれる。操縦性と快適性のバランスに優れ、例えるなら巨大なフォルクスワーゲン・ゴルフ GTIといったところ。

その鍵を握っているのが、標準装備のアダプティブ・エアサスペンション。ポルシェ・マカン級の操縦性を得ているわけではないものの、動的能力の水準は間違いなく高い。最近のアウディの幅広いラインナップの中で、技術者の狙いが体現されている。

ゴルフ GTIのようにドライバーを満たす

カーブが連続する道で、有能さが表出する。ゴルフ GTIのように、積極的に駆け抜けられる。最高潮の興奮へ興じれるわけではないが、多くのドライバーを満足させるはず。

リムの上下がフラットなステアリングホイールは軽めだが、フィードバックは濃い。ダイナミック・モード時は、重さと感触が1段高まる。ひたひたとタイヤは路面を掴み、少し意欲的な操縦が必要とはいえ、小気味いい。

1つ、車線維持支援機能は気になった。英国の交通環境では、車線を正しく認識できないのか、安定して動作しなかった。燃費は、今回の平均で11.3km/L。一度の満タンで、約640km走れる計算になる。

価格は、英国では7万6525ポンド(約1492万円)から。S仕様のボディキットに加えて、21ホイールにマトリックスLEDヘッドライト、パノラミック・サンルーフなどが標準装備。近年の物価上昇や、内容と性能を考えれば、納得できる設定だろう。

ここ10年で最も完成度の高いアウディ

新しいSQ5の仕上がりは高水準。ここ10年で、最も完成度の高いアウディの1台といって過言ではないだろう。その主役は、コンフォートでスポーティな走りを実現する、エンジンとサスペンション。全体的な運転のしやすさも評価したい。

車重は2115kgもあるが、安定性は素晴らしい。これよりシャープな操縦性を与えれば、快適性や実用性に影響が出るはず。内装にはもう少し個性が欲しいとしても、心地良いスポーツシートなど、強みは少なくない。

同クラスの上級SUVにおける、新たなリーダーが誕生した。現在で1番のオールラウンダーだと、表現できるかもしれない。V6エンジンがパワートレインだとしても。

◯:V6エンジンが生む見事な動力性能 快適さと機敏さを叶えるエアサスペンション 充実した標準装備
△:若干お高めの価格設定 内装にはもう少し華が欲しい 不安定な車線維持支援機能

アウディSQ5 3.0 TFSI ローンチエディション(英国仕様)のスペック

英国価格:7万6525ポンド(約1492万円)
全長:4717mm
全幅:1900mm
全高:1647mm
最高速度:249km/h
0-100km/h加速:4.5秒
燃費:11.9km/L
CO2排出量:190g/km
乾燥重量:2115kg
パワートレイン:V型6気筒2994cc ターボチャージャー+ISG
使用燃料:ガソリン
最高出力:367ps/5500-6300rpm
最大トルク:56.0kg-m/1700-4000rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチ・オートマティック(四輪駆動)

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

なぜ日付けにサンダーボルト!? お待ちかね「藤原ヒロシ×タグ・ホイヤー」第3弾カレラはブラック&ホワイトのミニマルデザインがカッコよすぎ!
なぜ日付けにサンダーボルト!? お待ちかね「藤原ヒロシ×タグ・ホイヤー」第3弾カレラはブラック&ホワイトのミニマルデザインがカッコよすぎ!
VAGUE
マクラーレン、フェルスタッペンに「フェアなレース」を期待。ノリスには慎重さも要求?
マクラーレン、フェルスタッペンに「フェアなレース」を期待。ノリスには慎重さも要求?
motorsport.com 日本版
ナイキの“全天候型”ゴルフシューズの実力とは? 人気モデル「インフィニティツアー2」にゴアテックス仕様が登場! 天候に左右されず“快適な履き心地”をキープ
ナイキの“全天候型”ゴルフシューズの実力とは? 人気モデル「インフィニティツアー2」にゴアテックス仕様が登場! 天候に左右されず“快適な履き心地”をキープ
VAGUE
2025年のSUPER GTでは好不調の波にもまれ苦戦……強豪・日産のGT500マシンヒストリー
2025年のSUPER GTでは好不調の波にもまれ苦戦……強豪・日産のGT500マシンヒストリー
ベストカーWeb
1.2リッターエンジン搭載で「400馬力オーバー」! 日産の斬新「MRスポーツカー」に反響殺到! 「本当に美しい」「元祖e-POWER!?」の声も! 全長4.4m軽量ボディのインフィニティ「エマージ」米国モデルに熱視線!
1.2リッターエンジン搭載で「400馬力オーバー」! 日産の斬新「MRスポーツカー」に反響殺到! 「本当に美しい」「元祖e-POWER!?」の声も! 全長4.4m軽量ボディのインフィニティ「エマージ」米国モデルに熱視線!
くるまのニュース
多忙なツアー中も、がっつりショッピング! ──連載:JP THE WAVYの散財“THE”月報
多忙なツアー中も、がっつりショッピング! ──連載:JP THE WAVYの散財“THE”月報
GQ JAPAN
デュルクセンが今季2勝目。インビクタがFIA F2史上2チーム目のタイトル連覇果たす/第14戦レース2
デュルクセンが今季2勝目。インビクタがFIA F2史上2チーム目のタイトル連覇果たす/第14戦レース2
AUTOSPORT web
デュルクセンが昨年に続きアブダビ制す! 宮田莉朋は8位入賞でランキング17位|FIA F2ヤス・マリーナ フィーチャーレース
デュルクセンが昨年に続きアブダビ制す! 宮田莉朋は8位入賞でランキング17位|FIA F2ヤス・マリーナ フィーチャーレース
motorsport.com 日本版
<新連載>[カー用音響機材・チョイスの極意…スピーカー編]機材を変えれば世界が変わる! まずは“セパレート”か“一体型”かを検討
<新連載>[カー用音響機材・チョイスの極意…スピーカー編]機材を変えれば世界が変わる! まずは“セパレート”か“一体型”かを検討
レスポンス
“スーパーハイブリッドSUV”を謳うBYDのプラグインハイブリッド車「シーライオン6」が日本発売。車両価格はFWDモデルで400万円を切る価格帯に設定
“スーパーハイブリッドSUV”を謳うBYDのプラグインハイブリッド車「シーライオン6」が日本発売。車両価格はFWDモデルで400万円を切る価格帯に設定
カー・アンド・ドライバー
まだやってるんすか!? 「ナンバープレートの封印にペットボトルのキャップ」取り締まられたら恐ろしいことに
まだやってるんすか!? 「ナンバープレートの封印にペットボトルのキャップ」取り締まられたら恐ろしいことに
乗りものニュース
ノリス、初タイトルかかるレース戦略は表彰台確保……じゃない! 「リスクを取る必要がないと思われてるのを利用したい」|F1アブダビGP
ノリス、初タイトルかかるレース戦略は表彰台確保……じゃない! 「リスクを取る必要がないと思われてるのを利用したい」|F1アブダビGP
motorsport.com 日本版
4年ぶり復活! ホンダ新型「“5人乗り”SUV」発表! “アコード”エンジン&高性能4WD搭載! “2列目”が広すぎる「6代目CR-V」どんなクルマ?
4年ぶり復活! ホンダ新型「“5人乗り”SUV」発表! “アコード”エンジン&高性能4WD搭載! “2列目”が広すぎる「6代目CR-V」どんなクルマ?
くるまのニュース
スタンレー電気が新型リアランプ開発! “粒状面発光”で視認性2秒向上の理由
スタンレー電気が新型リアランプ開発! “粒状面発光”で視認性2秒向上の理由
ベストカーWeb
ブガッティ最後の16気筒エンジンモデルが誕生! ワンオフ製作された「ブリュイヤール」とは
ブガッティ最後の16気筒エンジンモデルが誕生! ワンオフ製作された「ブリュイヤール」とは
WEB CARTOP
BYDが100kmのEV走行が可能なプラグインハイブリッドSUV「シーライオン6」を発売
BYDが100kmのEV走行が可能なプラグインハイブリッドSUV「シーライオン6」を発売
@DIME
アロンソ、予選6番手に満面の笑み。タイトル争いはコース脇のスクリーンで”見守る”姿勢「月曜日のニュースになりたくないからね!」
アロンソ、予選6番手に満面の笑み。タイトル争いはコース脇のスクリーンで”見守る”姿勢「月曜日のニュースになりたくないからね!」
motorsport.com 日本版
祝・プレリュード復活! とはいえ新車は高くて買えないので歴代の中古車を探してみた結果けっこう難しい選択だった
祝・プレリュード復活! とはいえ新車は高くて買えないので歴代の中古車を探してみた結果けっこう難しい選択だった
WEB CARTOP

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1023 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

127 . 0万円 998 . 0万円

中古車を検索
アウディ SQ5の買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1023 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

127 . 0万円 998 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村