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ポルシェ356 現代に復活 75周年記念プロジェクト 718 GT4 RSベースで最高出力500ps

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ポルシェ356 現代に復活 75周年記念プロジェクト 718 GT4 RSベースで最高出力500ps

ポルシェ75周年記念の「プレゼント」

ポルシェは、1948年にデビューした356へのオマージュとして、コンセプトモデル「ビジョン357」を公開した。誕生から75周年を記念して制作されたデザインスタディである。

【画像】ポルシェの原点となったスポーツカーに敬意【ビジョン357とオリジナルの356を写真でじっくり見る】 全63枚

ビジョン357は、可憐な356のデザインを想起させるとともに、現代的なフロントエンド、丸みを帯びたリア、雄々しいフレアホイールアーチを特徴としている。

75周年記念ロゴをドアとボンネットにあしらった特別なカラーリングで、レーシングカーのような風格を漂わせる。

このコンセプトモデルを生み出したスタイル・ポルシェのマイケル・マウアー副社長は、「過去、現在、未来を首尾一貫して結合する試み」であり、「未来への展望を視覚化するディテール」を披露するものであると述べている。

ただし、ビジョン357が今後のポルシェのスタイリングを示すものかどうかは明言されず、次世代911を予告するものでもないという。

マウアー氏は、「いつか市販車に採用されるかもしれない要素もある」とし、昆虫のようなヘッドライトやボディ一体型のテールライトが将来的に導入される可能性を示唆した。「これは1つの可能性であり、ビジョンであり、あるいは夢と言ってもいいでしょう」

また、バーチャルエクステリアミラー(デジタルサイドミラー)も、ポルシェに搭載される可能性が高いという。

最高出力500ps 市販化の可能性も?

パワートレインは、最高出力500psを発揮する718ケイマンGT4 RSの4.0L 6気筒をミドシップに搭載しているが、合成燃料で走るための改良が加えられている。オリジナルの356に搭載されるフォルクスワーゲン・ビートル由来の1.0L 4気筒は、最高出力35psである。

トランスミッションも718ケイマンGT4 RSと同様、7速DCTを採用。後輪駆動方式とされた。駆動系のほかにも、キャビンのすぐ後ろにサイドマウントされたエアインテークなど、718ベースのデザインが確認できる。

インテリアはまだ制作されていないとのことだが、仮に市販化されるとしたら、718ケイマンに似たようなレイアウトになるだろうと想像される。

市販化の可能性を問われたマウアー氏は、「あり得るでしょう」と答え、次のように続けた。

「わたし達はいつも、単なるコンセプトにとどまらないものを作ろうと心がけています。しかし、今回のビジョン357は『誕生日プレゼント』として生まれました。わたしもぜひ欲しいですね」

現在に続くポルシェの原点となった初代356の誕生75周年記念として、ビジョン357は「数あるプレゼント」のうちの1つとされている。他に何を用意するのかについて問われたマウアー氏は、記者団に「待っててくださいね」と答えた。

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