■寝かされまくったウィンドウの圧迫感を軽減する「ワザあり」インパネ
トヨタは2022年11月16日、ハイブリッドカー「プリウス」をおよそ7年ぶりにフルモデルチェンジさせました。
今冬から発売予定の新型プリウスは、グッとスポーティな雰囲気に生まれ変わった外観デザインが印象的ですが、内装まわりはどうなのでしょうか。
プリウスは、1997年に量販ハイブリッドカーの先駆けとしてデビューして以来、25年、4世代に渡り歴史を重ねてきました。
ひとつの時代を切り開いてきたブランドである一方、いまや大小さまざまなハイブリッドカーがラインナップされているなか、トヨタでは新型の開発にあたりプリウスのあり方を再定義したといいます。
そこで5代目の新型プリウスが掲げたコンセプトは「Hybrid Reborn(ハイブリッド リボーン)」。
もっとも得意とする環境性能の高さはそのままに、「ひと目ぼれするデザイン」と「とりこにする走り」という価値をプラスし、新時代のプリウスとして生まれ変わることにしたのです。
外観デザインは「プリウスらしい」とされる未来的なシルエットを継承し、ディテールもシンプルにまとめながらも、抑揚をつけたことでスタイリッシュさを強調させました。
なかでもフロントウィンドウの傾斜角は、まるでスポーツカーのようにグッと寝かされているのが特徴です。
また先代プリウスに比べ全高は40mmダウンさせるいっぽうで全長は25mm、車幅を20mm拡大し、タイヤも大径化させることで、さらに迫力も増しています。
このように「ワイド&ロー」のエモーショナルな大胆フォルムに変身した新型プリウスですが、室内はどう変わったのでしょうか。
まず低くなったフォルムでパッケージングを成立させるため、前後乗員の着座位置(ヒップポイント)をダウンさせています。
そしてインパネまわりには、新型「クラウン」でも採用された「アイランドアーキテクチャ」コンセプトをもとにレイアウトされています。
パネル類などの機能操作部をアイランド造形面に集約することで、背景と機能(アイランド)を見た目にも明確に切り分ける(ゾーニングする)考え方です。
新型プリウスの場合、アイランド部を浮き上がらせるようにみえる「フローティングインパネ」と、ドアパネルから連続的にインパネを囲む「サラウディングタブ」で構成されています。
低く奥まった造形のフローティングインパネにより、寝かされたフロントウィンドウや低い車高に対し圧迫感を抑えているのです。
さらに、ステアリング奥に配した7インチTFTディスプレイによる「トップマウントメーター」や、フローティングインパネ下部を囲むように間接照明のアンビエントライトを仕込むなどして、その効果を助けています。
結果として新型プリウスの内装は、外装デザイン同様にシンプルながらエモーショナルなデザインにまとめられたのです。
※ ※ ※
世界初公開された新型プリウスのパワートレインには、1.8リッターハイブリッド車(HEV)に加え、2リッターハイブリッド車、そして2リッタープラグインハイブリッド車(PHEV)の3タイプが用意されます。
正式な発売時期については、HEVモデルが今冬から、PHEVモデルのみ2023年春ころからとアナウンスされています。
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