「本土最南端」目指す高規格道路“大隅縦貫道”2025年度延伸 鹿屋で現道をバイパス

吾平道路が全線開通

　大隅縦貫道を構成する吾平道路が、2025年度に全線開通する予定です。

　大隅縦貫道は、鹿児島県の鹿屋市から本土最南端・南大隅町に至る延長約50kmの地域高規格道路です。これまでに鹿屋市の鹿屋串良JCT（東九州道）から笠之原ICまでの「串良鹿屋道路」6.1kmが自動車専用道路として開通しています。

　また、笠之原ICから鹿屋市吾平町下名までの6.5kmは、国道220号鹿屋バイパスと県道68号が現道活用区間として位置付けられています。

　2025年度の開通予定区間は、鹿屋市の吾平町下名から吾平町上名までの「吾平道路」4.2kmです。うち約3kmは、現道である県道68号の西側に並行してバイパスを整備します。残りの約1kmは現道を拡幅して2021年度までに整備が完了しています。

　吾平道路が全線開通すると、大隅縦貫道は東九州道から鹿屋市南部まで延伸したことになります。なお、吾平道路より先の「吾平大根占田代道路」16.0kmも、2021年度から事業が進められています。

　国土交通省九州地方整備局によると、吾平道路の整備により、大隅地域で盛んな畜産業や農業の物流や、観光を軸とした地域活性化などが期待されるとしています。