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FIAがアントワーヌ・ユベール死亡事故の調査結果を公表。ユベール車には最大81.8Gの衝撃

FIAがアントワーヌ・ユベール死亡事故の調査結果を公表。ユベール車には最大81.8Gの衝撃

 FIAは2月7日、2019年8月31日に決勝が行われたFIA-F2選手権第9戦で発生したアントワーヌ・ユベールの死亡事故に関する最終調査結果を公表した。4台が絡み、22歳の若き才能の命を奪ったアクシデントはわずか14.6秒の間に起こったこと、ユベールは最初の衝突で81.8Gの衝撃を受けたことなどが明らかとなっている。

 事故は8月31日にベルギーのスパ・フランコルシャンで行われたFIA-F2第9戦レース1の2周目に発生し、ジュリアーノ・アレジ、ラルフ・ボシュン、ファン・マヌエル・コレア、そしてユベールの4名が絡む大クラッシュだった。

アントワーヌ・ユベールの命を奪った“3秒間”の悲劇──あのとき何が起きたのか?

 調査はFIAのセーフティ部門が行い、物的証拠や映像、データロガー、アクシデント・データレコーダーに残ったデータなどをもとに進められた。

 公表された調査結果では「レース1周目、事故とは無関係のインシデントで低速走行するマシンがいたことからターン12~13(レ・ファーニュ)でイエローフラッグが振られていたが、ラップリーダーが2周目に入ったとき、セクター1はグリーンフラッグが出ていた」との文言で始まっている。

「14.6秒間に起きた一連のアクシデントは、レース2周目のターン3(オー・ルージュ)出口でジュリアーノ・アレジがマシンコントロールを失ったことに端を発した。アレジのマシンはスピンし、トラック左側のバリアへ向かっていった」

「コントロールを失ってから1.9秒後にアレジのマシンはリヤからバリアに激突し、その反動でターン4(ラディオン)にマシンが跳ね返ってきた。調査の結果、アレジ車の右リヤタイヤ内圧が低下したことがコントロールを失った原因と考えるべき合理的な可能性がみつかっている」

「このクラッシュにより、コース上にはアレジ車と衝突で散らばったパーツ片(デブリ)が存在した。これらを避けるべく、後続のラルフ・ボシュンとアントワーヌ・ユベールは右方向へ回避行動を取り、ターン4のランオフエリアへと向かっていった」

「ふたりの回避行動はイエローフラッグ掲示よりも先に行われた。イエローフラッグはアレジ車がバリアに衝突してから1.8秒後にポスト5番(ターン4)で掲示されている」

「回避行動を取ったふたりのうち、ボシュンはユベールよりも急激に減速し、ユベールはボシュンよりもさらに右側からアクシデントを回避しようとしていた。その結果、ユベールはボシュンが操るマシンのリヤに衝突しフロントウイングを破損、ボシュンも右リヤタイヤをパンクさせてしまった」

「このとき、ユベールのマシンは時速262kmで走行しており、フロントウイングを失ったことでコントロールが効かなくなり、ターン4出口の右側にあるバリアへと向かっていった。バリアには時速216km、約40度の角度で激突しており、このとき最大33.7Gの衝撃が発生した」

「衝突したあと、バリアの反動でユベールのマシンは回転しながらトラック上に飛び出していった。この際、ユベールのマシンは車体左側面をターン4へ向けるような形となっていた」

「これらのアクシデントとほぼ同時に、ファン・マヌエル・コレアがアレジのクラッシュ現場へと差し掛かっていた。コレアはレーシングラインを走行しており、ターン4出口でコース右側を走りアレジ車の後方に隠れていたデブリに接触した」

「コレアがデブリに接触したのは、イエローフラッグが掲示されてから約1.5秒後のことだった。この接触によりコレアのマシンは右フロントサスペンションにダメージを負い、フロントウイングも失ったためコントロールを失った」

「コントロールを失ったコレアのマシンは右斜め方向へ進む形でターン4のランオフエリアに飛び出し、1.6秒後にユベールのマシンに激突した」

「コレアのマシンはユベールのマシンに対し86度の角度から時速218kmで衝突。一方のユベール車はほぼ静止に近い状態だった。2台の激突により、コレア車には最大65.1G、ユベール車には81.8Gの衝撃が加わった」

「また、この衝撃でユベール車は時速105.4kmまで加速し、ふたたびバリアに激突。その反動でふたたびトラック上に戻ってきた」

「2台がクラッシュした2.5秒後にはダブルイエローが振られ、さらに2.7秒後にはレッドフラッグが掲示された。バリアと2度目に接触した反動でユベール車はコース左側に停止し、その2.6秒後にはコレア車がコース右側に停止した」

「メディカルチームはアレジのマシンがコントロールを失ってから12秒後、ダブルイエローが掲示されコレアがクラッシュする直前に出動し、レッドフラッグ掲示から54秒後にはユベールのもとで救急活動が行われた」

「またレッドフラッグ掲示から16秒後にはコレアのマシンに燃料漏れによる火災が発生したが、2秒以内にマーシャルが消火活動を開始、レッドフラッグから69秒後にはメディカルによりコレアの救急活動も行われた」

「そして事故発生から2分以内に最初のレスキューチームが現場へ到着している」

 最後に、調査報告では捜査結果が次のようにまとめられている。

・4名のドライバーが関わる複雑なアクシデントが連鎖したことで、ファン・マヌエル・コレアとアントワーヌ・ユベールによる高速での"Tボーン”クラッシュが発生した。

・衝突時の速度と軌道によって、大きなレベルの衝突エネルギーが生まれたことで、アントワーヌ・ユベールは致命傷を負い、ファン・マヌエル・コレアも大きな外傷を負った。

・さまざまな調査分析により、事故の原因は単一ではなく、複数の要因が重なって起きたことが確認された。

・今回の調査ではイエローフラッグやレッドフラッグに対し、ドライバーが適切に対応しなかったという証拠は見つからなかった。

・事故に対するマーシャルとレースコントロールによるシグナルの掲示、レスキューチームによる対応はタイムリーに行われ、問題はなかった。

 この事故でユベールは22歳の若さでこの世を去った。またコレアは一時危篤状態となったものの、無事に意識を回復。現在は負傷した右足などのリハビリを行っている。

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