■新型RC Fはレーシングカーのような戦闘的な雰囲気へスイッチ
レクサス「RC F」は現在、レクサスのラインナップにおいてもっとも走行性能が高いモデルです。エンジンは大排気量の自然吸気にこだわり、排気量5リッターのV型8気筒を搭載。477ps(現行モデルの日本仕様)という高出力を誇るハイパフォーマンスクーペで、レクサスの走りのイメージリーダーといっていいでしょう。そんなRC Fがマイナーチェンジを受けて進化し、アメリカ・デトロイトで開催されている北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)で披露されました。
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新型「RC F」の実車を見て感じたのは、「スタイルの印象がかなり変わった」と同時に「レーシーな雰囲気になった」というものです。今回のマイナーチェンジでは、ヘッドライトやフロントバンパーのデザインが新しくなりました。その意匠変更を見ると、従来モデルは“エレガントさ”を求めていたのに対し、新型はレーシングカーのような戦闘的な雰囲気へとスイッチしたことを感じさせます。
フロントバンパー下端部は前へ突き出て、その左右は“カナード”というレーシングカーなどに装着される空力部品の形状を取り入れてダウンフォースを向上。サイドステップ(サイドロッカーモール)の後端をアンダーカット形状にしてリアタイヤ周辺の乱気流を抑制し、またホイールハウスには前後輪ともにダクトを設けてホイールハウス内の空気を逃がすなど、単に見た目を変えるための変更ではなく空力を味方につけるための意匠としていることが理解できます。
これらはどれもレーシングカーからのフィードバックであり、だから、スタイルもレーシングカーに近づいたといえるでしょう。
ちなみに、ホイールハウス内にたまった空気を抜いてその流れを整えることで、流れる空気による干渉が減ってコーナリング姿勢が安定し、ステアリングフィールのリニア感がアップするのだそうです。
ところで、今回のマイナーチェンジのメニューはスタイリングだけでなく、パワートレイン、タイヤ、サスペンションと多岐に及ぶかなり大掛かりなもの。そこにはどんな背景や狙いがあるのでしょうか。
■スポーツ性を際立たせるためサーキット走行領域の走行性能を引き上げた
開発をまとめたレクサスインターナショナルの弦本祐一氏は、「Fブランドの認知をさらに高めること、そしてそのトップモデルのRC Fがけん引役となりレクサスのスポーツ性を際立たせることを念頭に置いた」といいます。
「“F”はスタートしてから『公道からサーキットまで走りを楽しめる』というのを開発テーマとしていて、それは今でもかわっていません。乗りやすさも兼ね備えます。しかし新型は、サーキット走行領域の走行性能をさらに引き上げたのです」(弦本さん)
20kgの軽量化、マウント類の硬度アップ、サスペンションセッティングのブラッシュアップ、新開発タイヤの採用、吸気系とスロットル特性の変更によるエンジンレスポンスの向上、そしてアクセル操作に対してよりリニアに反応することを求めたディファレンシャルのローギヤ化など、施されたメカニズムのメニューはすべて、スポーツ走行時のコントロール性を高めるためといっていいでしょう。
そして、サーキットにおける走行性能向上を果たした新型の真打と言えるのが新たに設定される“Performance package”です。
エンジンフード、ルーフ、フロントスポイラー、そしてブレース(車体の補強部材)にカーボンを採用するとともに、カーボンセラミックブレーキやチタンマフラー、軽量アルミホイールなどの採用で70kgもダイエットしたスペシャル仕様です。
また固定式のカーボンリアウイングやフロントバンパー下のストレーキなどさらなるエアロダイナミクス向上も実現。日本仕様にも設定されますが、カーボンやチタンといった高価な素材を使うので標準仕様との差額は軽自動車が2台ほど買える金額になってしまうかもしれません。
レクサス新型「RC F」の日本発売は今年5月を予定しているとのことです。
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