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トヨタ、ペース不足に加えスピンなどで流れに乗れず9位&14位。可夢偉「富士に向け、強くなって戻ってきたい」

掲載 更新 3
トヨタ、ペース不足に加えスピンなどで流れに乗れず9位&14位。可夢偉「富士に向け、強くなって戻ってきたい」

 9月7日、アメリカ・テキサス州オースティンに位置するサーキット・オブ・ジ・アメリカ(COTA)でWEC世界耐久選手権第6戦『ローン・スター・ル・マン』の決勝6時間レースが行われ、トヨタ・ガズー・レーシングの『トヨタGR010ハイブリッド』は8号車が9位、7号車は14位でフィニッシュした。

 5日(金)の走行初日と6日(土)の予選日を経て、7日(日)の決勝日を迎えたCOTAは生憎の空模様に。スタート直前に雨が強まったため、この第6戦はセーフティカー(SC)先導でのスタートが切られる。最初の1時間はそのままSCランが続き、その後レッドフラッグによるレース中断の措置がとられることとなった。

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 2時間目の後半にSCが退き本格的にレースが始まると、8号車のスタートドライバーを務めたブレンドン・ハートレーは7番手、7号車のニック・デ・フリースは17番手を走行。その後ハートレーがコースオフによって10番手に順位を落とす一方、デ・フリース駆る7号車は13番手に順位を上げた。

 ふたたびのSCランのあとレースが再開されると、デ・フリースはライバルを数台かわしてトップ10圏内に浮上する。その後、3時間を経過する直前にみたびのSCランとなり、このタイミングで7号車はホセ-マリア・ロペスへ、2度のコースオフを喫した8号車のハートレーは11番手で平川亮にバトンタッチした。

 レースの後半戦に入った4時間目は、一度は弱まった雨脚がふたたび強まりコースのコンディションが悪化。SCランからの再スタート後にはアクシデントが続出した。

 平川が乗り込んだ8号車もこのなかに含まれ、LMGT3クラス車両に接触されスピンを喫してしまう。これによって8号車は一時15番手までポジションを落としたが、平川の力走で11番手まで挽回し、残り2時間強でセバスチャン・ブエミにステアリングが託される。

 姉妹車の7号車はロペスが2度のスピンを喫するなど苦戦を強いられ、13コーナーでコースオフした際にグラベルに捕まったことで上位争いから完全に脱落してしまう。その後セーフティカー走行中にコース復帰した7号車は、小林可夢偉にドライバー交代した段階で17番手まで順位を落としていた。

 最後の30分は天候が回復し路面は乾き始めてきたため、7号車はレインタイヤからスリックタイヤに履き替えてコースに戻る。しかし、可夢偉がアウトラップでスピンを喫するなど流れに乗れず、7号車は4周遅れの14位でのフィニッシュとなっている。一方の8号車はブエミが83号車フェラーリ499P(AFコルセ)と順位を争うなどトップ10圏内でバトルを展開。最終的に9位でチェッカーフラッグを受けた。


■“ホーム”富士での巻き返しを狙う


●小林可夢偉(チーム代表兼7号車ドライバー)

「今日は厳しい一日でした。一時は8位まで順位を上げましたが、我々のペース的にそれ以上は望めないことは分かっていました。グラベルに捕まった時点でチャンスは失われ、あとは完走させることしかできませんでした」

「今大会は本当に厳しいレースウイークでした。次戦の富士は非常に大きな一戦なので、強くなって戻ってきたいと思います」


●ホセ-マリア・ロペス(7号車ドライバー)

「我々の2台ともに厳しいレースとなり、コンディションにも苦しんだ。グリップがまったく得られなかったんだ。望んでいたレースはできなかったが後悔はない」

「1年以上ぶりのハイパーカーでのレースで、あのコンディションで戦うのは本当に難しかった。しかし、この経験が我々を強くしチームは必ず巻き返してくれるはずだ」


●ニック・デ・フリース(7号車ドライバー)

「非常に難しいコンディションと状況のなかでのレースだった。最後尾からスタートしたが、いくつかのアクシデントに見舞われるまで前半はまずまずの展開だったと思う」

「結局、ペースが不足しており、上位争いに加わることはできなかった。今大会我々には充分な競争力がなかったので、上位争いに復帰するためにもパフォーマンスを取り戻す必要がある」


●セバスチャン・ブエミ(8号車ドライバー)

「今日の天候はドライバーだけでなく、サーキットにいたすべての人にとって過酷だった。そんななかでも応援を続けてくれたファンの皆に感謝したい。僕たちも全力を尽くしたが、望んだ結果は得られなかった」

「今日は上位争いに加わることができなかったが、シーズン残りのレース、とくにホームとなる次戦富士6時間へ向けて改善していくつもりだ」


●ブレンドン・ハートレー(8号車ドライバー)

「非常に厳しい一日だった。チーム一丸となってクルマの性能を引き出そうと懸命に取り組んだが、上位を争うだけのペースはなかった。大きなトラブルはなかったものの、上位を脅かすまでには至らなかったね」

「今日の経験は成長につながるものだ。次戦、富士のホームレースでは良い結果を目指し全力で巻き返したい」


●平川亮(8号車ドライバー)

「ベストを尽くしましたが、今日は我々の日ではありませんでした。全車にとって非常に難しいコンディションでした」

「次戦はホームレースなので気持ちを切り替え、しっかり準備してより強くなって戻ってきたいと思います。この2戦は厳しい結果でしたが、富士では良い結果を期待しています」

[オートスポーツweb 2025年09月08日]

文:AUTOSPORT web
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みんなのコメント

3件
  • WANN
    トヨタは、参加してるだけになりましたね。
    表彰台も無理でしょう。
    富士では、フェラーリかポルシェを勝たせるのかな?
  • そにー製パスタ
    去年から今年にかけてのフェラーリみたいにどうせ負けるなら徹底的に負けて来年に繋げる作戦かな?
    でも仮に来年新車を投入するつもりなら今までの負けとか関係無しでルール上キツいBoPが掛けられる。
    やることなすことタイミング悪いねぇ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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