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F1第4戦イギリスGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

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F1第4戦イギリスGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

 2020年F1第4戦イギリスGPの決勝レースで5位~優勝のドライバーたちが日曜日を振り返った。5位~優勝のドライバーは、ランド・ノリス(マクラーレン)、ダニエル・リカルド(ルノー)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)だ。

■マクラーレンF1チーム
ランド・ノリス 決勝=5位
 悪くないレースだった。レースの1周目にハードに攻めすぎて、ちょっとしたミスをした。ブレーキをロックさせて、ひとつポジションを失ったんだ。でも、それ以降のレースは順調だった。

F1第4戦イギリスGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 直接的なライバルになるチームとの比較で言えば、僕らのクルマはコース上で最速ではなかったと思う。タイヤのデグラデーションにも苦しめられ、結果として想定していた以上にプッシュすることを強いられた。

 だけど、それを別とすれば、チームとしていい成績を得られそうだった。カルロス(・サインツJr)が不運なパンクに見舞われるまではね。僕に関しては、もうこれ以上はあまり望めないというところまで行けたと思う。
■ルノーDPワールドF1チーム
ダニエル・リカルド 決勝=4位
 最後はとんでもないレースになったね。4位に入れて気分は最高だ。いいスタートを決めて6位にジャンプアップした後、まずまずのペースで走れることを証明できた。

 セーフティカー後の再スタートでは、カルロス(・サインツJr)に迫りながらあと一歩及ばず、逆にランド(・ノリス)に隙を与えて抜かれてしまった。あれはちょっと悔しかったけど、最後に僕にもチャンスが巡ってきた。レースが急に動き始めて、面白かったよ。

 終盤はペースも良かったのでランドを抜き返せたし、さらにカルロスがトラブルに見舞われた。シャルル(・ルクレール)との距離が詰まっていくのも見えていたから、あと2~3周あればポディウムに上がれたかもしれない!

 来週もこれと同様の成績を狙えるはずだ。今回は混乱に乗じた部分もあったけど、僕らがトップ6に入れるクルマを手にしているのは間違いない。うれしいことにね。
■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 決勝=3位
 大変な一日だったけど、うまくいったね。この結果には大満足だ。自分たちが少しラッキーだったことは分かっている。でも時にはこういうこともあるし、チャンスが訪れた時にそれをつかめる位置にいたからこその結果なんだ。

 今週末の作業の流れには満足している。チームが誇らしい。自分のパフォーマンスもよかったと思う。タイヤマネジメントは簡単ではなかったけれど、うまくやることができた。

 ここではかなりアグレッシブなダウンフォースレベルで走ったので、ストレートでは速かったけれど、コーナーで苦しんだ。タイヤを最適な温度に持っていくのがものすごく難しかった。セーフティカー後には特に苦しんだよ。でも、タイヤを正しいウインドウに入れられた時には、多少楽に走れた。セットアップをうまく決めて、最適なマシンバランスを見つけ出すという面で、僕らはとてもいい仕事をしたと思う。とても走りやすかった。

 今日はこのパッケージから最大の力を引き出すことができた。もちろん、いつまでも4位争いなどしていたくはないが、今の段階で僕らのマシンの位置はここなんだ。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=2位
(終盤の)ソフトタイヤに交換するためのピットストップは行うべきではなかったのではないか、ピットに入らなければ勝てたのではないか、そう皆が尋ねたくなる気持ちは分かる。でも、あれができたかも、ああなったかも、そうなったに違いない、というのはすべて仮定の話だ。後になってからそういう問いかけをするのは簡単なことだ。僕は何も後悔していない。終盤、ファステストラップ狙いでピットインしたのは正しい判断だったと信じている。

 僕らは正しいことをした。僕のタイヤもパンクしたかもしれない。今のF1ではこういう出来事はめったに起こらないから、予想しようがない。

 結局のところ、メルセデスは僕らよりも速かったから、彼らは勝者にふさわしい。ルイスはラッキーだったと言っている人もいるけれど、彼はトップを走っていてタイヤがパンクしたのだから、不運だったんだ。それはボッタスも同じだよ。

 レースの前には僕らに可能な最大の結果は3位だと思っていたから、2位でフィニッシュできてうれしい。今回も大量にポイントを獲得することができた。レース中、僕はメルセデスから毎周0.4秒か0.5秒ぐらい遅かった。後ろのグループよりは1秒速かったので、ほとんどずっと単独走行だった。(退屈だったから)思わずエンジニアに対して「水分補給を忘れずに」とアドバイスしたぐらいだ(笑)。あとは、羊の数を数えたりね。

 来週はタイヤチョイスが変更されるから、それが戦略に影響するだろう。メルセデスとのペース差については現実的に考えているが、今日のように彼らにプレッシャーをかけ続けていくよ。

(レース後の会見で語り)残り10周ぐらいの時点で、タイヤの状態が悪くて、無線で「右フロントがあまりよくない」と伝えていた。その後バルテリのタイヤがパンクしたから、僕は無線で自分も戻ると伝え、チームは僕をピットに入れて、ファステストラップを狙うことにした。そしたら、ルイスもついてないことにタイヤがパンクしたんだ。

 僕らはラッキーでもあり、アンラッキーでもあった。バルテリのパンクでひとつ上に上がれたのだからラッキーでもある。だから全然がっかりなんかしていない。2位が確実になった後、新品タイヤに履き替えたのは、自分のタイヤがどうなるか確信が持てなかったからだ。だから念のためにピットに入った。

 僕のタイヤがパンクをする可能性もあった。そうしたら失うものはかなり大きかっただろう。誰がルイスがパンクに見舞われると予想できただろう。こんなことはめったにない。僕は一切後悔していないし、自分たちは正しいことをしたと確信している。全然がっかりなんかしていないよ。2位になれてすごくハッピーだ。普通なら3位だったのだから。

(来週同じシルバーストンで開催される70周年記念GPでメルセデスとの差を縮められると思うかと聞かれ)普通に考えればそれは無理だね。差が大きすぎる。0.1秒や0.15秒ぐらいなら見つけられるかもしれないけど、それでは全く近づけない。頑張ってはみるけれど、今の段階では難しい。現実的にならなければ。夢を見たり希望を持ったりしてもいいけれど、現実的に物事を見て、どうやって前に進むかを考えることの方が重要だ。チャンスを夢見ているだけでは何も起こらない。これからも努力し続けるだけだ。
■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
 こんな経験をしたのは初めてだ。あれほどきつい最終ラップを走ったことは今までに一度もない。それまではすべてが比較的順調で、タイヤの感触はとてもよく、うまく管理して走れていた。バルテリのタイヤが壊れたと聞いた時、自分のタイヤを見たら、何も問題がなさそうだった。それでもペースを落とし始めた。その時、ストレートで突然タイヤの空気が抜けた。心臓がどきどきしたよ。

 その後は、マシンにダメージを与えないようにスピードを保って走り続けた。ボノ(レースエンジニアのピーター・ボニントン)が(フェルスタッペンとの)ギャップを教えてくれたんだが、一時は30秒あったはずなのに、どんどん減っていった。それでもなんとかフィニッシュラインを越えることができた。

 この最終ラップのことは一生忘れられないだろうね。勝利を手放さずに済んだことに、感謝の気持ちでいっぱいだ。

(レース後の会見で、タイヤトラブルについて語り)ペースを落として、ストレートに差し掛かったら、タイヤの空気が抜けて形が変わったのが分かった。心配で心配でどきどきした。なんとか走り続けられますように、と祈ったよ。最後のふたつのコーナーはもうだめかと思ったが、ありがたいことに走り切ることができた。

 9秒、8秒、7秒という(フェルスタッペンとのギャップを読み上げる)ボノの声が聞こえるなかで、なんとか走り続けた。あんな最終ラップを経験したのは初めてだ。心臓が止まるかと思った。

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