2台のポルシェ911 RSRでIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップのGTル・マン(GTLM)クラスに参戦するポルシェGTチームは1月23日、翌24日に開幕する第1戦デイトナ24時間で使用する新カラーリングを発表した。
最高峰DPiクラスでは19年から『ニッサンDPi』を走らせるコア・オートスポーツがレースオペレーションを担うポルシェGTチームは、昨年セブリング12時間を含む計3回のクラス優勝をマーク。
デイトナ24時間に挑むアロンソ&可夢偉が意気込み。「北米レース参戦は多くのドライバーにとって目標」
今季も911号車と912号車という2台のワークスマシンに加えて、全6名のポルシェワークス/ジュニアドライバーという強力なラインアップでシリーズ屈指の激戦区であるGTLMクラスに挑む。
そんな北米ポルシェワークスチームのマシンの新カラーリングが、まもなく開幕するデイトナ24時間を前に公開された。レッドとブルーのストライプが印象的なこのカラーリングはフロリダに拠点を置くレーシングチーム、ブルモス・レーシングに敬意を表したものだ。
ピーター・グレッグとハーレー・ヘイウッドが共同オーナーとなって創設されたブルモス・レーシングは、ポルシェ911やポルシェの水平対向エンジンを搭載したDP(デイトナプロト)でIMSAシリーズに参戦。09年にはデイトナ24時間で4回目の優勝を果たしている。
また、全6戦で争われた71年には開幕5連勝を成し遂げるなど無類の強さをみせた。以後、シリーズ通算48勝と都合15回のシリーズチャンピオン獲得という輝かしい成績を収めるなど、まさに伝説のチームといえるだろう。
今回、ポルシェGTチームは、そのブルモスを象徴するレッドとブルーの2トーンストライプを911 RSRに採用し、デイトナと第2戦セブリング12時間で使用と発表した。
車両中央部のストライプをクローズアップしてみると“59”という数字が所狭しに並んでそれぞれのラインを形成していることがわかる。これはかつてブルモスが掲げていたカーナンバーに由来するものだ。ヘッドライトからリヤのテールライトに伸びる同色のサイドラインも当時のデザインを踏襲している。
ポルシェのリバリーカラーといえば、18年のル・マン24時間でクラスワン・ツー・フィニッシュを達成した“ピンク・ピッグ”と“ロスマンズ”の復刻カラーリングが思い起こされるが、ポルシェは同年のIMSA最終戦プチ・ル・マンでもポルシェ911 GT1を想起させるリバリーを911 RSRに施し、見事優勝を果たしている。
計4回のデイトナ優勝を誇るブルモスの験を担いだ、今回の復刻カラー第3弾でも表彰台の頂点に立つことができるのか、同じくリバリーカラーで参戦するフォードGTとの対決を含めて注目したいところだ。
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