インディ500で準優勝し、インディカー・シリーズのポイントリーダーに立っているアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)は、インディ500期間中のエンジン交換により、デトロイトのベルアイルで行なわれるダブルヘッダー1戦目に6グリッド降格ペナルティを受ける。
インディカーでは、認可外のエンジン交換を行なった場合オーバルでは9グリッド、ロード・ストリートコースでは6グリッド降格ペナルティが科されることになっている。ただしインディ500の特異性を鑑みて、インディ500期間中に発生したペナルティはその後のイベントで適用されることになっている。
■インディ500”最速の敗者”となったアレックス・パロウ「2位があんなにつらいとは思わなかった」
HPD(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)の広報担当者によると、レース用のエンジンが搭載されるインディ500最終プラクティス、カーブデイの走行後にパロウのマシンに詳細不明の問題を発見したため、エンジン交換が必要になったという。
シリーズ唯一のダブルポイントレースで2位となったパロウは、残り10レースの時点で36ポイント差のポイントリーダーとなっている。しかし今週末にベルアイルで行なわれるレース1戦目で6グリッド降格ペナルティを受ける事になった。
「僕たちにとってはとても難しいことだ。でも良い戦略を選び、クリーンなレースをして、レースの終わりまでに上位に食い込むことができるだろう」とパロウは話した。
パロウはインディカーフル参戦2年目だが、昨年はデトロイトでのレースがパンデミックの影響で中止になったため、デトロイトでのレースは初めて。レース1の予選前に行なわれるプラクティスは75分間だけだが、とてもポジティブな気持ちで臨むという。
「コースはすごく面白そうだけど、本当にバンピーだ」と、パロウ。
「チームは2018年と2019年(共にスコット・ディクソンが1勝)に良い結果を残しているので、僕はとても楽しみにしている」
「フリー走行では、素早くスピードに乗らなければならないし、すべてに集中しなければならないので厳しい状況になるだろう。クルマがどのようにバンプを乗り越えるのか確認する必要がある。これは非常に重要だ。ストリートコースではブレーキングゾーンを徹底的に攻めることが重要なんだ」
「すぐにそうできるようになって、プラクティスを通じてクルマを開発していけたら良いと思う」
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