「緑の景観」か「命の安全」か？ 倒木・落枝事故1700件――「街路樹伐採トラブル」が全国で繰り返されるワケとは

都市と緑のトレードオフ

　近年、老齢化した街路樹の伐採や更新が進むなか、住民との対立が表面化している。東京都をはじめ各地で、寿命を迎えたサクラ並木の伐採計画に反対する声が上がり、花見の名所を守ろうと市民が署名活動を行っている。並木や巨木は景観だけではなく、地域の象徴や人々の思い出、コミュニティー形成の一部としても重要視されている。

　一方で、街路樹や公園樹木による事故も少なくない。国土交通省の調査によると、2021年から2023年の3年間で全国

「1732件」

の倒木・落枝事故が報告され、そのうち110件が人身事故だった。

Comments

[岩木山]

「寿命を迎えたサクラ並木の伐採」
寿命を迎えたのに伐採するなと署名運動って！
新たな桜を植え替えたらいいだけでは。
その桜自体は、市民の所有物ではないのでしょう？

[reg*******]

車を運転する立場から見ても、街路樹はときに視界や看板を妨げる、維持や剪定のための車線規制で渋滞する、全高の大きい車だと枝にぶつかり傷がつくといった問題点があり、正直言ってなくしてほしいのが本音。
しかし、街の景観美化を考えたらそうもいかないだろう。