WEC第3戦スパ6時間レースの予選が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racingのトヨタ7号車GR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)がポールポジションを獲得した。
スパでの予選は、波乱が連続した。まず行なわれたLM-GTE Amクラスの予選では、各車がアタックに入ろうとしたタイミングで大クラッシュが発生した。
■WEC、トヨタ7号車に発生したセンサートラブルを受け、新プロトコルを導入。”強制ピットイン”は避けられる?
プロジェクト1の56号車ポルシェがオールージュを駆け上がった先、ラディオンでスピンを喫し、大クラッシュを喫したのだ。これで赤旗が掲示されセッション中断。56号車は大破したものの、幸いドライバーのPJ.ハイエットは無事だった。
セッションは残り7分で再開され、各車がワンアタックに賭けた結果、TFスポーツ(ORT BY TF)の25号車アストンマーチンがポールポジションを獲得した。
星野敏がアタックしたDステーション・レーシングの777号車アストンマーチンはクラス9番手。木村武史がアタッカーを務めたケッセル・レーシング57号車フェラーリが、777号車から0.008秒差でクラス10番手となっている。
LMP2クラスの予選は定刻より10分ほど遅れて開始。ここでは大きなクラッシュは起きず、順当に今季好調なチームが上位に並んだ。ポールポジションはユナイテッド・オートスポーツ23号車。ルイ・デレトラがアタックしたチームWRTの41号車が2番手、ダニール・クビアトのプレマ63号車が3番手といったトップ3となった。
現地18時からの開始となったハイパーカークラスの予選は、開始早々に赤旗が掲示される事態となった。
まだアタックにも入っていなかったトヨタの8号車が、ラディオンで突如挙動を乱してスピン。そのままアウト側のタイヤバリアにクラッシュしてしまったのだ。
ハイスピードでのクラッシュではなかったこともあり、8号車をドライブしていたブレンドン・ハートレーは無傷だったが、予期せぬ事態に呆然としていた様子だった。
残り時間13分ほどでセッションが再開されると、51号車フェラーリ499Pのアントニオ・ジョビナッツィがスピンする場面こそあったものの、クラッシュなどはなく進行。今回から追加エントリーとなったキャデラック3号車や、ポルシェカスタマーのJOTA38号車を含め、12台のハイパーカーがアタックを行なった。
トヨタは、残った7号車のステアリングを握った小林可夢偉が2分00秒812というタイムをマークし、タイムシートのトップに立った。しかし51号車が最後のアタックで2分00秒777を叩き出し、土壇場で逆転に成功した。
これでフェラーリが開幕戦セブリングに続き2度目、51号車としては初のポールポジション獲得かと思われたが、ベストラップがトラックリミット違反によってタイム抹消。セカンドベストタイムで3番手に降格した。
最終的にポールポジションを獲得したのは7号車。フェラーリの2台が2、3番手に続く形となった。その後方には2台のキャデラックが続いている。これがデビュー戦となったJOTAの38号車は、ワークスポルシェの6号車のすぐ後ろにつける7番手と、上々の予選となった。
ル・マン24時間レースの前哨戦にも位置づけられるスパ。6時間の決勝レースは、29日(土)の現地12時45分(日本時間19時45分)にスタートする予定となっている。
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キャディのタイムの良さはソフトタイヤではないかな?