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欧州No.1人気コンパクトSUVが大進化 ルノー新型「キャプチャー」はパワートレインにも注目 ふたつの“ハイブリッド”の走りはどう違う?

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欧州No.1人気コンパクトSUVが大進化 ルノー新型「キャプチャー」はパワートレインにも注目 ふたつの“ハイブリッド”の走りはどう違う?

内外装も大幅にアップデート

 BセグメントのコンパクトSUVとして、2013年に欧州で販売を開始したルノー「キャプチャー」は、2019年に2代目に進化していますが、初代、2代目ともに欧州コンパクトSUVのセグメントで販売台数No.1を獲得する人気車種になりました。

【画像】国産コンパクトSUVにない魅力も豊富! 大きく変わったルノー新型「キャプチャー」を見る(28枚)

 その2代目「キャプチャー」が欧州では2024年、日本向けには2025年6月、大きなマイナーチェンジを施しました。しかしこれはフルモデルチェンジと思えるほどの外観と中身の変化がありました。

 ボンネット、フェンダー、ラジエターグリル、バンパーで構成されるフロントフェイスはまったく新しいものになり、プレスリリースによればルノーのデザイン責任者であるジル・ヴィダル氏の新しいデザインテイストが反映されていると説明されています。

 これまでのC型から上下に薄いヘッドライトになり、そこを繋ぐ細いラジエターグリルは高い位置になりました。

 主に空気を取り入れるのはナンバープレート下の広い開口部になっています。このモダンなフェイスが新しいルノー顔になるようです。

 パワートレインはマイルドハイブリッド(MHEV)とフルハイブリッドのE-TECHの2種類になりました。

 MHEVは1.3リッター直列4気筒直噴ターボエンジンで、最高出力116kW(158ps)/5500rpm、最大トルク270Nm/1800rpmに加え、3.6kW(5ps)/1800-2500rpm、19.2Nm/1800rpmを発揮できる12Vのリチウムイオンバッテリーによる補助モーター(BSG)が付いています。

 7EDC(DCT)のトランスミッションと組み合わされWLTCモード17.4km/Lの燃費を誇ります。

 E-TECHは1.6リッター直列4気筒の自然吸気エンジンで、エンジン単体では69kW(94ps)/5600rpm、148Nm/3600rpmですが、36kW(49ps)・205Nmと15kW(20ps)・50Nmを発揮する2個のモーターアシストにより、輸入SUVでのNo.1(発売時点)の燃費(23.3km/L)を実現しています。

 F1のテクノロジーを採用して開発されたドッグクラッチのE-TECHの強みを発揮しています。

 グレードはテクノ(MHEVのみ)とエスプリ アルピーヌ(MHEV、E-TECH)の2種類が用意されています。

 2グレードの装備の差は小さく、テクノはファブリックシートと18インチホイールの採用が大きな違いです。

 安全装備は両グレード同じでADAS関連ではエマージェンシーレーンキープアシスト(対向車との前面衝突回避をサポート)やブラインドスポットインターベンション(後側方車両との接触回避をサポート)、ドアオープニングアラート(後側方から来る車両の接近を警告)などが追加されています。

MHEVとE-TECH ふたつのハイブリッド その乗り味の違いとは

 今回エスプリ アルピーヌのMHEVとE-TECHの2種類のパワートレインに試乗することがでました。

 両者ともにルノーらしいハンドリング性能で、ゆっくり走っても速く走っても、中立付近から正確に反応するハンドルによってドライバーとクルマの一体感が保たれ、誰でも楽しく乗れるでしょう。

 乗り心地は19インチのホイールのせいか、まだ距離が出ていない試乗車のせいか、ややゴツゴツした感触が伝わってきましたが、MHEVよりもE-TECHは車重が若干重いせいかマイルドな感じでした。

 アクセルペダルの感触は、MHEVよりE-TECHの方が、ドライバーの意思に忠実に反応してくれる感じで良かったです。

 MHEVはアクセル開度が少ないときのゲインが小さいので、特に日本車から乗り換えた場合には最初は慣れるまでもの足りなく感じるかもしれません。

 もちろん深く踏み込めば強い加速力は得られます。基本的にパワートレインの反応としては穏やかなので、助手席や後席に乗る分には快適なはずです。

 E-TECHに乗り換えるとアクセルのゲインは標準的になり、最初から違和感なく走れるでしょう。踏み込み量に比例して素早くトルクがモリモリ出て気持ちよく加速することもできます。

 シートの良さもルノーの大きな特徴です。腰をしっかりと支え、シートバックもしっかりしているので安定した姿勢で疲れずに運転できます。

※ ※ ※

 今回の取材でおもしろかったのは、前後のウインドウに貼られたQRコードがプリントされたシールです。

 これを読み取るとバッテリー、エアバッグコントロールモジュール、エアバッグ、ガスダンパー、ボディ補強部のそれぞれの位置がわかるようになっています。

 これはルノーとレスキュー隊と共同で研究して出したもので、救急隊が事故車から助け出す際に使うそうです。レスキュー隊が救助までの時間が平均15分短くなるそうです。ルノーは特許を公開し、他社も一緒に進めようとしています。(こもだきよし)

文:VAGUE こもだきよし
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みんなのコメント

3件
  • iq1********
    国産よりデザインが良い。欲しくなった。エンジンルームもいいね。
  • 神田橋の若隠居
    日産の親会社でファミリーカーのカングーのイメージが強いルノーだが
    50代以上のクルマ好きなら結構憧れた人も多い
    5や21、スパイダーやサフランとスポーティカーで有名だったからね

    キャプチャーはファミリーカー路線だが
    日本にもラファール入れたらいいのに
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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