この記事をまとめると
■BMWの「グランツーリスモ」シリーズはセダンとSUVの魅力を融合したモデル
本人は「鳴かず飛ばず」もその後に与えた影響は多大! 偉大なる「人身御供」なクルマ5台
■ラグジュアリーと実用性を両立したツアラーだったが人気が出ることはなかった
■SUV全盛期への橋渡し的な役目を果たし静かにラインアップから姿を消した
スポーティさと実用性を両立した意欲作
BMWのグランツーリスモ(GT)シリーズは、2009年に「コンセプト5シリーズGT」からスタートした、当時としては最先端の新しいコンセプトで登場したモデルでした。その特徴はなんといっても、スポーツハッチバックというBMWらしいスポーティな要素に、大流行する少し手前だったSUVの要素を兼ね備え、フォーマルなシーンから旅行、アウトドア、ロングドライブにも最適なパフォーマンスと快適性を実現した多目的車という位置付けだったのです。
スポーティな性能と快適性を高次元で融合させたツアラーを指すグランツーリスモシリーズは、一般的なセダンやクーペモデルよりも広々とした室内空間とラゲッジを備えながらも、パワフルなエンジンと意のままのハンドリングを実現しており、とくに家族をもつ人にとっては理想的な1台といえるモデルに仕上がっていたのです。
また、機能的な拡張をしつつ、スタイリッシュなデザインを崩さないという点もこだわっていたところです。市販車として最初のグランツーリスモである5シリーズGTは、フレームレスウインドウやエッジの効いたキャラクターラインを採用して、間延びしたボディラインにならないような配慮が感じられます。
また、3070mmというロングホイールベースのおかげで、上級セダンとなる7シリーズと同等の後席足もとスペースを確保。ゆったりと過ごせる居住性も大きな魅力です。そしてパワートレインには、当時新開発だった3リッター直6ツインターボ、4.4リッターV8ツインターボという花形エンジンをもってきて、十二分のパワフルさを手にしていることからも、BMWがグランツーリスモに託した想いが見て取れます。
その後、ほどなくして3シリーズや6シリーズにもラインアップされたグランツーリスモですが、3シリーズGTは2020年に生産終了。6シリーズGTについては6シリーズ全体が8シリーズへ移行する形で廃止となってしまいました。
残念ながら人気は出なかった……その理由は?
その理由をひとことで表現すれば、やはり「不人気」だったということになってしまうのですが、ゴルフバッグが余裕で積める大容量ラゲッジや、チャイルドシートを装着しても大柄な人が乗っても余裕のキャビンスペースといった機能性。それに加え、大切なゲストを迎えるのに相応しい上質感を手にしつつ、BMWらしいダイナミクス性能とロングドライブの快適性を手にいれることができるモデルとして、コアなファンは多かったはず。欧州では、空港やホテル、ゴルフ場などの送迎車としての需要も高かったと聞いています。
ではなぜ、グランツーリスモはなくなってしまったのかと考えると、それは「セダン時代からSUV時代への橋渡しを担ったモデルだったから」という答えがもっともしっくりくるのではないかと思います。
2000年代はまだ、ビジネスやフォーマルなシーンでは「セダン」が王道だった時代。そういうシーンで「SUV」が登場することには抵抗がありました。でも、広いキャビンや大容量のラゲッジというSUVの機能性はほしい。そこで、セダンに近しい見た目を維持しながらSUVのいいところをプラスするというのは、しっかりとマーケティングをしているメーカーであれば自然な流れです。
でも、ただ機能性を加えるのではなく、BMWの哲学からブレないモデルに仕上げているところが、ほかにはないグランツーリスモらしさだと感じます。
いまとなっては、世界的にSUVが王道になりました。ホテルのエントランスにSUVが乗りつけても誰も違和感を覚えない時代です。グランツーリスモは、しっかりと橋渡しの役割を終えたということになるのでしょう。
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みんなのコメント
特にSUVに「寄せた」その「姿勢」がね。
カッコ悪いというのはこうした「媚びる」姿勢を言うんだよ。