現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 聞いたことのない新興メーカーが続々フェラーリ超えのハイパーカーを作る時代! 値段も「億超え」だけど買う人いるの?

ここから本文です

聞いたことのない新興メーカーが続々フェラーリ超えのハイパーカーを作る時代! 値段も「億超え」だけど買う人いるの?

掲載 6
聞いたことのない新興メーカーが続々フェラーリ超えのハイパーカーを作る時代! 値段も「億超え」だけど買う人いるの?

 この記事をまとめると

■かつてのスーパーカービジネスの頂点はフェラーリだった

事故で消滅したたった1台の幻のランボルギーニ「イオタ」! メーカーが本気で作ったレプリカ「ミウラSVR」は世界のランボファン憧れの1台

■2010年代になるとハイパーカービジネスに多くの新興メーカーが参入した

■後発メーカーは驚異的なスペックでブランドの存在意義をアピールしている

 2010年代以降にフェラーリを超えるハイパーカーが誕生した理由

 スーパーカーの頂点といえば、かつてそれはフェラーリのことを指していた。性能面でも価格面でも、フェラーリは特別な存在であり、それを超えることは常識的には不可能だという考えがスーパーカーの世界にはあった。

 だが、時代が21世紀を迎えるころになると、そのフェラーリを超越する存在のスーパーカー、いや、ときにハイパーカーと呼ばれるモデルが続々と誕生するようになる。もちろんそこにはいわゆるフェラーリが頂点に位置する、それまでのヒエラルキーから逆転を目指す新興勢力の姿も多くあった。イタリアのパガーニやスウェーデンのケーニグゼグなどは、そのもっとも印象的な成功例といえる。

 ハイパーカーの開発と生産はビジネスになる。それを知った創業者は、次々にそれまでの常識を超えたモデルのプランを描き始めた。たとえばここで紹介するUAEの「デヴェル」と、デンマークの「ゼンヴォ」などは、2010年代に入ってから、いずれも新たなハイパーカープロジェクトの存在を世界に向けて発進したメーカー。

 後発のメーカーだけに、彼らが製作しようとするハイパーカーは驚異的なスペックだ。デヴェルは12.3リッターのV型16気筒+4ターボエンジンを5007馬力の最高出力で搭載したモデルをトップに、同エンジンで最高出力を3000馬力に抑えた仕様ももつ「シックスティーン」の生産を狙い、さらにはV型8気筒で2000馬力を発揮するスタンダード仕様のハイパーカーを生産すると宣言。加えて「シクスティ」呼ばれる未来的なオフローダーの開発にも着手し始めている。

 一方のゼンヴォが生産化を狙う「オーロラ」は、6.6リッターのV型12気筒+4ターボエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせることで、1875馬力の最高出力を得たハイパーカーだ。

 PHEVのメカニズムをもつオーロラは、ゼロエミッションのEV走行も35kmが可能であるほか、0-100km/h加速を2.3秒で、最高速は450km/hを主張する。

 ここで誰もが疑問に思うのは、この両社に代表される新興勢力からのハイパーカー、しかもデヴェルは5000馬力のサーキット仕様では、560km/hの最高速を1億5000万円で体験させることを約束しているほか、オンロード走行が可能な3000馬力仕様では、2億円強のプライスを設定したことに対して、カスタマーとして名乗りを上げた人物がいるのかどうかだ。

 俗に「イノベーター(革新者)」と呼ばれるカスタマー層にとって、これらのプロダクトを受け入れることは、とても興味深い行動であり、また場合によってはメーカーに対する投資という意味合いもあるだろう。そして、彼らの行動によって、「アーリーアダプター(初期採用者)」たちが、これらのブランドに興味を示してくれるのかどうか。ここに成功か否かのカギはある。

 自らの意思で、積極的に新しいハイパーカーを自分のライフスタイルに迎え入れようという層は、これまでの例からも証明されているように確実に存在する。はたして新興勢力たちは、そのような彼らの意思に応えることができるだろうか。ハイパーカーの世界では、過去にはプロジェクトこそ立ち上がったものの、実際にはそれはカスタマーのもとに送り届けられず、幻のクルマとなった例も数多いのだから。

 ちなみにゼンヴォは、オーロラの生産台数を100台に限定しており、その価格はスタンダードな仕様で約4億2500万円。ビジネスプランは、比較的はっきりと打ち出されているようだ。

【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

RB26や13Bに匹敵する「名機」はあるのか? 現行モデルのなかから「将来伝説になりそう」な名エンジンを探してみた!
RB26や13Bに匹敵する「名機」はあるのか? 現行モデルのなかから「将来伝説になりそう」な名エンジンを探してみた!
WEB CARTOP
NISMOのコンプリートエンジンを搭載! 日産「スカイラインGT-R(BNR34)」が3300万円とイマイチな落札価格だった理由
NISMOのコンプリートエンジンを搭載! 日産「スカイラインGT-R(BNR34)」が3300万円とイマイチな落札価格だった理由
Auto Messe Web
「燃費王=プリウス」だったのは過去の話! エコカーの象徴じゃなくなったプリウスは別の価値で勝負している!!
「燃費王=プリウス」だったのは過去の話! エコカーの象徴じゃなくなったプリウスは別の価値で勝負している!!
WEB CARTOP
BMW X3に試乗したテリーさんから提言!! 「そろそろ小さな高級車を作ろう」ってどういうこと!?
BMW X3に試乗したテリーさんから提言!! 「そろそろ小さな高級車を作ろう」ってどういうこと!?
ベストカーWeb
日本にはタイヤメーカーが4社もあるのに…ドイツには1社しかないワケ【Key’s note】
日本にはタイヤメーカーが4社もあるのに…ドイツには1社しかないワケ【Key’s note】
Auto Messe Web
ヒョンデを超える脅威になる可能性! 韓国KIAがまずは商用EVで日本に殴り込み
ヒョンデを超える脅威になる可能性! 韓国KIAがまずは商用EVで日本に殴り込み
WEB CARTOP
走り屋に愛される伝統の6本スポークはもちやすさを追求した結果! 「サンナナ」でお馴染みのホイールRAYS TE37のトリビア
走り屋に愛される伝統の6本スポークはもちやすさを追求した結果! 「サンナナ」でお馴染みのホイールRAYS TE37のトリビア
WEB CARTOP
ブラバスがメルセデスAMG「E53 HYBRID 4MATIC+」を700馬力にチューニング!0→100km/h加速はわずか3.6秒
ブラバスがメルセデスAMG「E53 HYBRID 4MATIC+」を700馬力にチューニング!0→100km/h加速はわずか3.6秒
Auto Messe Web
ついに終了する日産R35GT-R! 18年を経て究極の姿に進化した国産最強モデルの伝説を追う
ついに終了する日産R35GT-R! 18年を経て究極の姿に進化した国産最強モデルの伝説を追う
WEB CARTOP
ガルウイングのマイクロバスって……個人のヤンチャカスタムかと思ったらメーカーが作ってたの? 大マジでセレブに愛された「モークMSV」にやっぱりアメリカってスゲー!
ガルウイングのマイクロバスって……個人のヤンチャカスタムかと思ったらメーカーが作ってたの? 大マジでセレブに愛された「モークMSV」にやっぱりアメリカってスゲー!
WEB CARTOP
中途半端かいいとこ取りか? かつて日本でプチ流行した「タルガトップ」の中古事情を探ってみた
中途半端かいいとこ取りか? かつて日本でプチ流行した「タルガトップ」の中古事情を探ってみた
WEB CARTOP
謎のコンセプト2.5ボックスセダン! バブル期に女性を狙った「オートザム・レビュー」は売れずとも愛すべき存在だった
謎のコンセプト2.5ボックスセダン! バブル期に女性を狙った「オートザム・レビュー」は売れずとも愛すべき存在だった
WEB CARTOP
BEVの値落ちは激しいが30万km走行の初代リーフでも値が付く! バッテリーのリユース需要で「乗り潰し」もアリだった
BEVの値落ちは激しいが30万km走行の初代リーフでも値が付く! バッテリーのリユース需要で「乗り潰し」もアリだった
WEB CARTOP
お金のことを考えるならディーゼルっしょ! 軽油は安いし燃費もいいしの「100万円」で狙える中古ディーゼル4台
お金のことを考えるならディーゼルっしょ! 軽油は安いし燃費もいいしの「100万円」で狙える中古ディーゼル4台
WEB CARTOP
復活の『コブラ』販売へ、英ACカーズが米国市場に本格参入
復活の『コブラ』販売へ、英ACカーズが米国市場に本格参入
レスポンス
ホンダ斬新「“2ドア”スポーツカー」に大注目!「超ロングノーズ&本格クーペ」に走りの“後輪駆動”採用! ライトウェイトで楽しそうな「スポーツEV」コンセプトとは!
ホンダ斬新「“2ドア”スポーツカー」に大注目!「超ロングノーズ&本格クーペ」に走りの“後輪駆動”採用! ライトウェイトで楽しそうな「スポーツEV」コンセプトとは!
くるまのニュース
GT-R生産も……期待のスーパースポーツLFA IIが爆誕!?
GT-R生産も……期待のスーパースポーツLFA IIが爆誕!?
ベストカーWeb
1/64スケールのミニカー市場がおもしろい!着せ替え可能から高級モデルまで各社の独自性が光る
1/64スケールのミニカー市場がおもしろい!着せ替え可能から高級モデルまで各社の独自性が光る
Auto Messe Web

みんなのコメント

6件
  • 桑畑三十郎
    昔は早いクルマが好きでしたが、近年、0-100km/h 3秒台等のEVの台頭により、すっかりクルマの好みが変わりました。
    私は巨大で重いクルマに魅力を感じないみたいです。
  • mr2********
    いつまで、こんなサーキットのラップタイムも出せない、スペックだけの直接番長に大金払うバカが残るんだろ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村