EV計画見直し
ポルシェは、次世代モデルの『718ボクスター』および『718ケイマン』をEV専用とする方針を転換し、プラットフォームをガソリンエンジンに対応させるために改良を進めている。
【画像】ピュアな走りを楽しむミドシップ・ポルシェ【718ボクスターと718ケイマンを詳しく見る】 全43枚
4代目ボクスター/ケイマンの生産は先月終了し、新型EVが年内に登場予定だった。しかし、EV需要が鈍化する中、ポルシェは損失の大きかった複数のEV計画を縮小し、すでに「最上位」グレード(RSおよびGT4 RSとみられる)の販売再開を表明していた。
現在、同社のヴァイザッハ技術センターの関係者がAUTOCARに明かしたところでは、2026年発売予定の次世代モデル向けに開発されたEV専用プラットフォーム『PPEスポーツ』の設計を変更することで、ミドシップエンジン搭載の2車種をラインナップに復帰させる計画だという。
この動きは主要部品の生産効率向上を目的としたもので、ポルシェ史上最も急激なドライブトレイン転換劇の1つである。フィアット500ハイブリッドやメルセデス・ベンツ・ビアノなど、他メーカーも同じような道を歩んだことがある。
ポルシェは戦略を広範囲に見直しており、『マカン』など完全電動化を予定していた他のモデルも、現在では内燃機関搭載バージョンを再投入する見込みだ。
9月に表明された718の「最上位」グレードは、今回明らかになったPPEスポーツ採用車とは別物で、現行世代のRSおよびGT4 RSの改良版と見込まれる。2026年発売予定のEVモデルの上位に位置づけられ、新情報によれば、2020年代後半に登場予定の5代目モデルまでの “つなぎ” として活用されるようだ。
大幅な構造変更
ポルシェの関係者は、5代目で内燃機関を存続させるためには、EVモデルと同等の走行性能を実現しなければならないと強調している。EV用プラットフォームならではの「超低重心」を考慮すると、そのハードルは非常に高い。
これを実現するのは容易ではない。PPEスポーツ・プラットフォームは、高強度のバッテリーパックとフラットフロアを採用しているため、バッテリーを取り除くとボディシェル全体の剛性が大幅に低下する。
そのため、プラットフォームのハードポイントに組み合わせる新たなフロアセクションの開発に焦点を当て、剛性を実質的に回復させようとしている。また、情報によると、再設計されたリアバルクヘッドとサブフレームによってエンジンとトランスミッションを支えることになるという。
しかし、パッケージング上の制約は依然として大きく残っている。特にEV向けの構造にはセンタートンネルがなく、燃料タンク、燃料ライン、排気システムの設置スペースも確保されていないためだ。ガソリンエンジンの搭載を想定していなかった設計のため、完全新規でリアセクションの開発が必要とされているようだ。
ポルシェは以前、自然吸気4.0L水平対向6気筒エンジンが欧州連合(EU)のユーロ7排出ガス規制に適合できないと判断していた。しかし、規制が緩和され、さらに2035年以降のeフューエル免除も認められたことで、ガソリンスポーツカーの商用化が可能になった。
ある上級エンジニアはAUTOCARに、「電動のボクスターとケイマンはニッチ製品になるリスクがありました。ユーロ7で状況が一変したのです」と語った。
新型車に搭載されるエンジンは未定だ。しかし、退任予定のポルシェCEOオリバー・ブルーメ氏が提示した新計画を見る限りでは、2020年に718に導入された4.0L水平対向6気筒エンジンの改良型が有力候補として考えられる。このエンジンはGT4 RSでは最大500psを発生する。
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みんなのコメント
サブフレームとボディー剛性に手を付けるというのは、それらはプラットフォームの肝だから、改良ではなく新規開発でしょう。
718の開発がどれほど進んでいるかは知らないが、上物を大きく変えないままに、プラットフォームの追加開発となると、開発の制約が大きく自由度は小さくなるだろうな。
同じグループのVWぐらいの販売数なら、BEVとエンジンの両にらみで開発したんだろうけど。
無駄な開発コストは価格にそのまま載せられるだけ