“電気モノ”と初モノ装備が満載だった3代目シルビア
CMを通じて日本車がもっとも勢いのあった時代を振り返るコラム。今回は1979年登場の3代目「シルビア」と初代「ガゼール」の個性的なCM表現と、その背景を探ります。
【画像】あの“伝説のCM”が蘇る! 3代目「シルビア」と初代「ガゼール」の懐かしい姿を写真で見る(22枚)
3代目シルビアがデビューしたのは1979年3月。後年、「ハマグリ」の愛称でも親しまれる2代目と比較すると、直線基調に変身したスタイリングはアメリカ車的な華やぎを感じさせるスタイリッシュな出来映え。当時はまだ小遣いで買った専門誌を眺めるだけだったワタシも、そのシャープなエクステリアデザインにときめいた一人でした。
この3代目は、現在では当たり前の「電気モノ」の装備を積極採用していたことも特長のひとつ。国産車としては初のドライブコンピュータ(ストップウォッチやナビメーター、計算機機能などを搭載)をオプションで用意したり、トータルイルミネーションシステムと銘打って減光式ルームランプやフットウェルランプ、イルミネーションコントールなどを採用。
純正オーディオも専用に開発されるなど、スペシャルティカーらしさを演出する装備、機能は実に豊富でした。当時の日産は、いわゆる「初モノ」が大好きで、2ドアクーペから遅れること半年で追加されたハッチバックでは国産車初の1アームワイパーを採用。クーペ同様、スタイリッシュに仕上げられた見た目を盛り上げる要素のひとつとなりました。
一方、当時のサニーやバイオレットをベースとしていたシャシ回りは新鮮味溢れた内外装と比較すると案外普通。デビュー当初のパワーユニットも1.8リッターと2リッターの自然吸気のみと大人しいものでした。CMについても先の充実した装備回りのアピールが中心。そのキャッチコピーは「白い稲妻」。
こう聞いて葦毛の競走馬を思い浮かべる人はベテランの競馬マニアか、某ゲームに感化されたワタシのような“にわか”に間違いありませんが、ともかく内容的に他車を挑発するような要素はありませんでした。
独自の個性を打ち出した“未来から大股”のガゼール
この広告という点から見ると、3代目シルビアと同時期に登場した姉妹車の初代ガゼール(TVドラマの西部警察向けに用意された特別仕立てのフルオープン仕様も有名ですね)の方が印象的かもしれません。
キャッチコピーは「未来から大股でやってきた」。今にして思うと日産のキャッチコピーには個性的なものが多いのですが、個人的には「大股」という直截的すぎる表現に当時から違和感を覚えた記憶があります。
また、シルビアとの差別化を図る狙いからガゼールには華やかさを増す装備も用意されていたのですが、“未来から~”と言うわりにはポンティアック「ファイアバード」をパ……失礼、オマージュしたかのようなボンネット/トランクリッドデカールがオプション設定されていたりと、独自性を出す意味で苦心していたところも見受けられます。
とはいえ、この3代目シルビア&初代ガゼールはスペシャルティカーとして大ヒット。2代目ではトヨタ「セリカ」に遠く及ばなかった販売実績も、その牙城に迫るものとなりました。今にして思うと、トヨタが2代目セリカのマイナーチェンジで敵意むき出しの広告を作ったのは、その攻勢を予感したが故の結果だったのかもしれません。
また、当時は自他ともに認めるトヨタのライバルだった日産も、その挑発に中身で応えました。1981年にはシリーズ初の高性能版として1.8リッターターボエンジンを搭載。翌年には4バルブヘッドの2リッターDOHCエンジンまで用意するなど、以前流行ったTVドラマ流に言えば「倍返し」で逆襲するのです。
※ ※ ※
3代目「シルビア」と初代「ガゼール」のCMについてSNSではどのような反響があるのでしょうか。
「この頃の日産が一番カッコよかった!」という声をはじめ、3代目シルビアや初代ガゼールに魅了されたユーザーたちの熱いコメントが数多く寄せられました。「免許を取ったら日産と決めていた」「ガゼールのボンネットデカールが粋だった」といった懐かしむ声のほか、「S110ガゼールに乗っていた」「座間工場で当時働いていた」といった実体験も多く寄せられました。
また、「シルビアとガゼールの違いが分からなかった」「取り回しが独特だった」といった思い出話や、「1980年代はどのメーカーも攻めていた」といった時代を振り返るコメントも。今あらためて、CMとクルマの両面で日産の存在感を再認識する人が増えているようです。(VAGUE編集部)
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