この記事をまとめると
■カロッツェリアの40周年を記念した新商品体験会が開催された
いまや車載ナビよりディスプレイオーディオ+スマホが優れる? 現在1位に躍り出たのは新勢力のGoogle搭載車載ナビ!!
■会場では限定サイバーナビや国内市販カーAV初のドルビーアトモス対応モデルを発表
■往年のファン待望の「光るボックススピーカー」が現代技術で復活したことにも注目だ
カロッツェリア40年の集大成を体験
パイオニアが展開するカーナビ・カーAVブランド「カロッツェリア」が、2026年でブランド誕生40周年という大きな節目を迎えた。その記念すべき年に「2026夏 カロッツェリア新商品体験会」が東京のベルサール秋葉原で開催された。
会場には40周年記念モデルとなる特別仕様のサイバーナビをはじめ、国内市販カーAV業界として初めてドルビーアトモス再生に対応したディスプレイオーディオ、さらには往年のファンにはたまらない「光るボックススピーカー」の復活モデルまで、多彩な新製品が並んだ。
この場で行われた発表会では、冒頭で登壇したパイオニアのマーケティング推進部 部長の紺野氏が、40年間ブランドを支えてきたユーザーやメディアへの感謝を述べるとともに、カロッツェリアが創設当初から大切にしてきた「新真価値」という考え方について語った。ひとつ目の「新」は、新しい技術や世界初の機能を生み出し続ける挑戦の姿勢。そしてふたつ目の「真」は、その機能が本当にユーザーに必要とされる価値を持っているのかを追求する姿勢である。
また、今回の新商品群には「選ぶことすら、楽しい。カロッツェリアで叶えよう」というテーマを掲げていることも明かされた。クルマの使い方が多様化するなか、ユーザーが自分のライフスタイルに合った製品を選び、カーライフそのものをアップデートしていく。そんな思いが今回のラインアップには込められている。
さて、今回の体験会の目玉のひとつが、カロッツェリアのフラッグシップモデルである「サイバーナビ」から40周年記念モデルとして限定発売された「サイバーナビ リミテッドエディション」だ。その特徴は、徹底した高音質化への取り組みだ。限定カラーとなる「ルナリスブルー」のグリルやシリアルナンバープレートなど、所有欲を刺激する演出も魅力だが、真価はやはり音にある。
現在、社外ナビ市場はかつてほど大きくない。しかし、そのなかでもサイバーナビが支持され続ける理由は、カーエンターテインメントの中核として進化し続けてきたからにほかならない。オンライン機能や通信サービスはもちろん、高音質再生や映像コンテンツへの対応など、移動時間そのものを豊かにする機能を積極的に取り入れてきた。リミテッドエディションは、その集大成ともいえるものとなっている。
サイバーナビ リミテッドエディションの音質開発を担当した松永氏は、「これまでの最高音質を超える」という高い目標を掲げたという。
実際、部品をひとつ変更するたびにクルマに乗って試聴を繰り返し、その開発期間はじつに1年半にも及んだ。まさにリミテッドエディションは、40周年記念モデルにふさわしい執念の結晶といえる。
光るボックススピーカーの復活に話題騒然
そして、もうひとつ注目したいのが、10.1インチ大画面を搭載するディスプレイオーディオ「DMH-SF1000」だ。こちらの特徴は、国内市販カーAV業界で初となるドルビーアトモス対応(Apple Musicなどの空間オーディオ再生に対応)にある。
近年、Apple Musicなどを中心に空間オーディオ対応楽曲は急増している。イヤホンやヘッドホンで楽しむユーザーは増えているものの、クルマのなかで本格的に体験できる環境は限られていた。そもそもドルビーアトモスは、映画館やホームシアターで広く普及している立体音響技術であり、従来のステレオ再生が左右方向の広がりを表現するのに対し、ドルビーアトモスでは上下方向を含めた三次元的な音場を再現する。まるで音のなかに包み込まれるような感覚が特徴である。
それをカロッツェリアでは、驚くべきことに車の車内で、しかも一般的な4スピーカー環境でも空間オーディオを楽しめるようにした。パイオニア独自の自動チューニング技術を活用することで、特別なオーディオシステムを組まなくても空間オーディオをクルマで楽しめるようになったことは、オーディオファンにとって見逃せない進化といえる。
また、サイバーナビとディスプレイオーディオにまさるとも劣らない注目を集めていたのが、ボックススピーカーの「TS-X40」だ。これは、ひと言でいえば、1980年代に一世を風靡した「光るボックススピーカー」の現代版だ。
当時を知る世代にとって、クルマのリヤトレイに設置されたボックススピーカーは憧れの存在だった。夜になると青く光る「carrozzeria」ロゴが浮かび上がり、パーキングエリアやサービスエリアで注目を集めていたものである。近年は純正オーディオの進化や車室内デザインの変化により姿を消していたが、イベントなどで旧モデルを展示するたびに復活を望む声が寄せられていたという。
それを復刻したのがTS-X40であるが、そこはカロッツェリア。単なる復刻では終わっていない。ハーフミラー仕様のイルミネーションを採用しながら、音響性能も現代基準へと進化をさせており、セルロースファイバーコーンを採用したウーファーによって、力強い低音と伸びやかな中高域を実現している。懐かしさと新しさを融合させた象徴的な製品である。
今回の体験会では、前述のディスプレイオーディオ「DMH-SF1000」とこのボックススピーカー「TS-X40」を組み合わせたデモカーにて試聴体験をすることができた。デモカーは「光るボックススピーカー」が流行った時代の定番モデル、ゴルフ2。しかも驚くべきことに、ディスプレイオーディオとボックススピーカー以外はすべて純正のままだという。それでもゴルフ2の車内は、まるで映画館やオーディオルームを思わせる立体的な音場になっていた。従来のステレオ再生とは明らかに異なる立体感ある音は、車内エンターテインメントに新たな可能性を感じさせてくれた。
そのほか、会場内には最新のドライブレコーダー「VREC-DH610D」やデジタルルームミラー「MSD-DM300」なども展示され、カロッツェリアの40周年にふさわしい見応えのある内容となっていた。
40年前、カロッツェリアはカーオーディオやカーナビの世界に数々の革新をもたらした。そして2026年、その挑戦は新たなステージへ進もうとしている。
サイバーナビ、空間オーディオ、ボックススピーカー、ドライブレコーダーなど、ジャンルは異なるが、今回発表された製品群に共通しているのは、「移動時間をもっと楽しく、もっと豊かにしたい」という思想だ。クルマの電動化やSDV化が進み、車内体験そのものが大きく変わろうとしているいまだからこそ、カロッツェリアが長年培ってきた音と映像の技術は新たな価値を生むかもしれない。
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みんなのコメント
(//ω//)♪
今でも持ってるw
ロンサムカーボーイがあれだけ有名だったのにカロッツェリアにブランドの名称変更したのは凄い。