ラスベガスの市街地を舞台に幕を開けたF1ラスベガスGP。2023年シーズンは今回のグランプリを含めて残り2戦だが、アルピーヌはアップデートを投入し、来シーズンに向けた実験を行なっているようだ。同チームのドライバーであるピエール・ガスリーが認めた。
アルピーヌはラスベガスGPに、いくつかの新しいコンポーネントを投入。これを今回のラスベガスと最終戦アブダビで使う予定だ。ただこれらのアイテムは、ラスベガスでのパフォーマンス向上を期待したモノではないという。
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実際現地の金曜日早朝2時半から行なわれたFP2でアルピーヌ陣営はペースの面で苦しみ、ガスリーは15番手。チームメイトのエステバン・オコンは、FP1で排水ポンプの蓋に直撃してしまったことでモノコック交換を強いられたこともあって、16番手に終わった。
ガスリーは初日の走行を振り返り、次のように語った。
「これまでのところ、かなりトリッキーだね」
そうガスリーは言う。
「ガレージの僕の方では、来年のマシンに向けていくつかの実験を行なっている。いくつかのセットアップを試して、来年に向けた答えと方向性を得ようとしているんだ」
「興味深いことだ。でも、これまでのところは全然快適じゃない。だけど、そこから何かを得られることを期待している」
ガスリーは、この実験が来季に効果を発揮するならば、今週末に影響が及ぶのもやぶさかではないと語る。
「僕らは今回のコースに、特に目を向けているわけではないと思う。だから今週末は、おそらく少し妥協することになるだろう」
「でもそれがもっと大きな目標のためだったり、主に来年に向けたモノだということは分かっている。僕らは、持っているモノを最大限に活用しようとしているんだ。でも、今日はちょっと大変だったね」
アルピーヌのテクニカルディレクターであるマット・ハーマンは、その詳細については語らなかったものの、今回実験していることが、来年用マシンの設計に大きな影響を与える可能性があると示唆した。
「今週末に試すことができる、実験的なモノがいくつかある」
そうハーマンは言う。
「それらは我々が最近行なったいくつかの仕事に関係しており、我々が進みたいと考える方向性を教えてくれた」
「今週末に向け、いくつかのコンポーネントをファクトリーで作ってもらった。ファクトリーは、素晴らしい反応を返してくれた。我々は今回のイベントで、何か違うモノを試してみたかったんだ。それを見るのが楽しみだ」
「ラップタイムで分かることはないだろう。でもデータを見れば、その効果が分かる」
「それは空力の方向性や感度、そして空力の荷重配分に役立つことだと思う。またマシンのリヤエンドのいくつかのメカニカル・システムも、コーナリング中のマシンの動きを制御するという意味で、重要なのだ」
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