フォーミュラEの第13戦ロンドンePrixのレース2が行なわれ、マヒンドラのアレックス・リンが優勝を手にした。トップでチェッカーを受けたのはアウディのルーカス・ディ・グラッシだったが、失格処分となった。
前日行なわれた第12戦に引き続き、2日連続開催となった今回のロンドンePrix。舞台はExCeLセンターの立体駐車場で、メインストレートやピットレーンは屋内、それ以外が屋外という特殊なレイアウトである。
■フォーミュラEロンドン・レース2予選:バンドーンPP獲得。前日失格の雪辱……日産ローランド2番手
レース序盤を支配したのは、メルセデス勢だった。ストフェル・バンドーンはポールポジションからスタートしてホールショットを奪うと、9周目にはアタックモードのタイミングを活かしてニック・デ・フリーズがオリバー・ローランド(日産・e.ダムス)をオーバーテイク。これでメルセデス勢が1-2体制を築いた。
ただ、流れが変わったのは11周目だった。メインストレートでバトルを繰り広げていたアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(テチータ)とアンドレ・ロッテラー(ポルシェ)が接触。ダ・コスタはそのままウォールに激突してしまい、この影響でセーフティカーが出動した。
ここで動いたのがアウディだった。アウディは、8番手を走っていたディ・グラッシをピットに呼び戻し、そしてガレージ前で一旦停止させて再びコースへ送り出す。すると、あろうことかピットから出た時には先頭に躍り出た。つまりピットレーンを通過することで、7台のマシンをオーバーテイクするという、”まさかの”頭脳的な作戦を成功させたわけだ。
アウディのチーム代表であるアラン・マクニッシュはレース後、「ピットレーンが短く、セーフティカーが遅かったため、この作戦を取った」と説明した。
ディ・グラッシが首位に立った後、レースは荒れた展開になっていく。レース再開直後14周目には、ターン10でローランドがバンドーンにオーバーテイクをしかけ、クラッシュ。両者は揃って後退し、ローランドには5秒のタイム加算ペナルティが科された。これを筆頭に、各所でマシンをぶつけ合う肉弾戦が展開された。
ディ・グラッシはアタックモードを起動した際にデ・フリーズに抜かれてしまうが、逆にデ・フリーズのアタックモードが終了した後にはディ・グラッシが再び抜き返して首位に浮上。さらにデ・フリーズはリンにも抜かれてしまうことになった。
快調にレースをリードしたディ・グラッシだったが、レースコントロールはピットレーンに進入した際に一旦停止しなかったとして、ドライブスルーペナルティを科すことを決断した。これに納得がいかないのはアウディだ。マクニッシュ代表はレースコントロールに抗議に走り、ディ・グラッシもドライブスルーペナルティを消化しないまま走行を続けていく。
しかし結局ファイナルラップに入ったところで、ディ・グラッシにはブラック・フラッグが提示された。つまり失格だ。
これにより、ディ・グラッシはトップでチェッカーを受けたものの、優勝はリン。2位にはデ・フリーズ、3位にはミッチ・エバンス(ジャガー)が入った。
なおアウディのマクニッシュ代表は、ディ・グラッシはピットイン時に静止したと主張しており、今回の失格の裁定に対しては徹底抗戦する考えのようだ。
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