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【はたらく車】30周年、500万台を記録した「メルセデス・ベンツ スプリンター」は世界的なサクセスストーリー!

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【はたらく車】30周年、500万台を記録した「メルセデス・ベンツ スプリンター」は世界的なサクセスストーリー!

メルセデス・ベンツ・バンズ(Mercedes-Benz Vans)は2025年5月5日、500万台のメルセデス・ベンツ スプリンター(Mercedes-Benz Sprinter)の生産と30周年を祝った。

500万台目の車両はFedExに納車された米国サウスカロライナ州チャールストン工場で生産された500万台目のスプリンターは全電動「eスプリンター」であった。この記念すべき「eスプリンター」はメルセデス・ベンツ・バンズの長年の顧客であるFedEx(フェデックス)に納車された。

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500万台目のメルセデス・ベンツ・スプリンターは米国チャールストン工場で生産され、FedEx(フェデックス)に納車された。500万台目のスプリンターは、米国で拡大を続けるFedEx(フェデックス)の電気自動車フリートに加わり、4つの州でeスプリンターの展開を開始する。FedEx(フェデックス)は、メルセデス・ベンツ・バンの世界最大の顧客であり、北米、ヨーロッパ、アジア太平洋、南アメリカの市場で都市間の配送サービにスプリンター及びeスプリンターを活用している。

20年近くに亘り、チャールストン工場はスプリンターを生産しており、北米のスプリンターの重要な役割を果たしてきた。長年の顧客であるFedEx(フェデックス)に納車された画期的なこのスプリンターは、従来のバンと電動の両方で成長を続けるメルセデス・ベンツ バンのグローバルフリートとなった。この成果は、スプリンターの世界的な人気とメルセデス・ベンツ・バンズの小型商用車セクターにおける革新、品質、職人技への継続的な取り組みを象徴しているといえる。

スプリンターのバンを全世界で500万台生産し、モデルの30周年を祝うことは、その永続的な成功の証です。このマイルストーンは、私たちのチームの献身、お客様の信頼、そして30年間にわたって大型バンセグメントを定義してきた車両の継続的な進化を反映しています。私たちはこの遺産を誇りに思っており、バン業界の進歩を推進し続ける未来に興奮しています。メルセデス・ベンツ・バンズ セールス&マーケティング トーマス・クライン

メルセデス・ベンツ・バンズ セールス&マーケティング トーマス・クライン。当社のネットワークが長年にわたって進化し、成長するにつれて、メルセデス・ベンツのバン(スプリンター、そして現在はeスプリンターを含む)は、当社のニーズを満たし、お客様が期待する信頼性と優れたサービスを提供するのに役立っています。フェデックス・グローバルビークル バイスプレジデント パット・ドンロン

チャールストン工場を拡張2006年に設立されたMercedes-Benz Vans, LLC(メルセデス・ベンツ・バンズ チャールストン)は、北米で唯一のバン工場である。2018年に第3世代のスプリンターに対応するため、施設が大幅に拡張され、北米市場向けの部品ごとの組み立てが可能となった。そして新しいボディショップ、塗装工場、既存の組立エリアの拡張も含まれたこの工場は高需要に対応できるようになった。

近代化されたメルセデス・ベンツ・バンズの米国チャールストン工場生産ライン。今日、メルセデス・ベンツ・バンズ チャールストンは、1,600人以上の従業員と無人輸送やデジタルトレーニングツールなどの高度なシステムを備え、持続可能性と近代的な組み立て工場になっている。さらに、2024年に5,000万ドルを投資したことで新型eスプリンターの生産が軌道に乗り、継続的なイノベーションと成長における新たな重要なマイルストーンとなった。

メルセデス・ベンツ・スプリンターの30年30年に亘り、メルセデス・ベンツ・スプリンターは、その比類のない汎用性、信頼性及び低い総所有コスト(TCO)により、商用バンセグメントに革命をもたらしてきた。配送サービスやモバイルワークスから旅客輸送やキャンピングカーへの改造まで、スプリンターは世界中の幅広い業界にサービスを提供し続けている。

初代スプリンターT1N(左)と第二世代スプリンターNCV3(右)。メルセデス・ベンツTN(T1)シリーズに代わるスプリンターは1995年にデビューし、小型商用車セグメントに新たな基準を打ち立てた。トランスポーターの実用性とメルセデス・ベンツが誇る洗練とエンジニアリングの精度を兼ね備えていた。スプリンターは、ABSブレーキやESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)等、このクラスに先進安全機能を多く導入。加えて、空力的なデザイン、優れた燃料効率を発揮し、パワフルで経済的なガソリンエンジンとディーゼルエンジンを搭載した。

2006年デビューの第2世代は、配達サービスから商業、キャンピングカーへの改造に至るまで各業界で人気を博してきた。ニーズに合わせて貨物容量の増加、より広々としたキャビン、シャシーキャブやミニバスなど幅広いボディスタイルに多くの改良が加えられた。また、ダッジやフレイトライナーなどのモデル名でスプリンターを販売し市場をさらに拡大した。

第3世代スプリンターVS30(左)とeスプリンターVS30(右)。2018年にデビューした第3世代は、コネクティビティやデジタルサービスなどの最先端の技術機能を組み込んで、アップデートが図られた。スプリンターは単なるバンではなく、MBUXマルチメディアシステム、高度なテレマティクス、運転支援機能を備えたモバイルオフィスに変身するバージョンが加わるなど、スプリンターのバリエーションは幅広くなり、ボディ、シャーシ、ドライブトレイン、積載量、装備の組み合わせで1,000以上の異なるバージョンが選択可能になった。現行世代では、前輪駆動と2つのトランスミッションタイプ(そのうちの1つはトルクコンバーター付き9速オートマチック)など、幅広いドライブトレインの選択肢が可能である。

今日、荷物の配達や高級キャンピングカーのベースなど、スプリンターは活躍の場を広げ、その名に相応しく、速く、信頼性が高く、常に時代を先取りするバンへと成長を遂げてきた。

そして、全電動車「eスプリンター」の登場により、小型商用輸送の未来の幕開けである。スプリンターとeスプリンターはチャールストン工場、ドイツのデュセルドルフ工場とルードヴィックスドルフ工場で生産されている。eスプリンターはモビリティを再定義し、業界のパイオニアとしてのスプリンターの遺産をさらに強固にしているといえる。

各責任者の言葉500万人のスプリンターは、当社のグローバル生産ネットワークにとって歴史的な数字であり、世界中のチームの能力と専門知識を強調しています。モビリティの変革を推進する近代的な工場として、チャールストンは当社のグローバル生産ネットワークにおいて重要な役割を果たしています。メルセデス・ベンツ・バンズ事業責任者 フランチェスコ・シアンシア

創業以来、メルセデス・ベンツ・スプリンターは、米国での成功の鍵を握ってきました。当社の国際的なプロセスにより、ドイツのエンジニアリングの卓越性と米国の製造専門知識を組み合わせ、FedExなど、米国とカナダのお客様の最高の期待に応える車両を提供することができます。メルセデス・ベンツ・バンズ USAマネージングディレクター ハイケ・ショイブレ

チャールストンの施設で500万台目のスプリンターが組み立てられたことは、米国市場における当社のバンの重要性を浮き彫りにしています。私たちはそれに対して揺るぎないコミットメントを持っています。ここにいるチーム全員に大きな「ありがとう」を送ります。彼らの貢献により、私たちはメルセデス・ベンツ・バンに期待する品質と革新性をお客様に提供することができます。メルセデス・ベンツ・バンズ LLC社長兼CEO ヨハネス・ケラーマン

チャールストンのこの素晴らしいチームの一員になれたことを、この上なく誇りに思い、興奮しています。MBVチャールストンで500万人目のスプリンターがラインを走り去るのを目撃できたことは、本当に光栄なことであり、決して忘れられない瞬間でした。毎日が、成長し、貢献し、新たな高みに到達するためのインスピレーションを与えてくれるチームに囲まれる新しい機会です…1つのバンド、1つのサウンド!メルセデス・ベンツ・バンズ チャールストンチームメンバー ダリウス・ライアント

筆者がメルセデス・ベンツの総輸入元であったウエスタン自動車に在籍していた時は、メルセデス・ベンツ乗用車カタログの最終ページに、乗用車以外のメルセデス・ベンツファミリーとして、商用バン・バス・トラックのページを設けていた。その後、1987年に輸入元がメルセデス・ベンツ日本となり、商用バンの販売は三菱自動車販売、コマツに変更になった経緯がある。

Text:妻谷裕二Photo:Mercedes-Benz Group AG

【筆者の紹介】妻谷裕二(Hiroji Tsumatani)1949年生まれ。幼少の頃から車に興味を持ち、1972年ヤナセに入社以来、40年間に亘り販売促進・営業管理・教育訓練に従事。特に輸入販売促進企画やセールスの経験を生かし、メーカーに基づいた日本版カタログや販売教育資料等を制作。また、メルセデス・ベンツよもやま話全88話の執筆と安全性の独自講演会も実施。趣味はクラシックカーとプラモデル。現在は大阪日独協会会員。

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みんなのコメント

1件
  • fxnhe501
    インバウンドの観光客がプランテーションである日本をお練りするときに、「移動はこれでないとダメだ」と指定する車。これに挑んでなす術なく敗れたのが、トヨタのグランエースであった。

    ダイムラー・クライスラーの時代に、有名なダッジ・ラムのバンに代わってアメリカで生産されるようになった車でもあった。現在のラムバンはフィアットデュカートのバッジ違いだが、日本でのデュカートはスプリンターとは明確に棲み分けを図っているように見える。このことからも、スプリンターの絶対王者ぶりがわかる。

    このライターがウエスタン自動車にいた時代、メルセデスのバンと言ったらもっぱら現金輸送車向けだっただろう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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