展示場で行われる家具の見本市「ミラノサローネ」とは別に、ミラノ市内で開催されるデザインやインテリアの展示、ミラノデザインウィーク。今年もロエベは展示を行い、クラフト作家やアーティストが独自の解釈をしたティーポットを発表した。そのほかエルメス、ロロ・ピアーナなど多くのファッションブランドも参加し展示を行った。特に注目すべきトピックスを紹介する。
今年のテーマはティーポット!
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毎年、ミラノデザインウィーク期間中に世界中のアーティストとクリエイティブな実験的作品を展示するロエベだが、9度目となる今年のテーマは「ティーポット」。
イギリスや中国、韓国、日本などお茶文化に縁のある国のアーティストから、南アフリカやイタリアのアーティストによるユニークな試みまで、世界中から25名の作家によるさまざまな作品が一堂に会した。
いわゆるティーポットの形をしたものや急須スタイルのもの、またそれらをデフォルメした作品など、ティーポットといっても大きさや色、表面の装飾もさまざま。お茶を飲むという文化は、リラクゼーションや瞑想といったマインドフルネスな習慣に起因することも多いが、どの作品もお茶を飲んでほっと一息ついたときのように、心の緊張をほどいてくれるクラフトならではの優しさや温もりを感じられる。お茶を飲むという行為だけでなく、茶器を愛でることでも癒しを得られる作品となっている。
イギリスを代表する陶磁器ブランドであるロイヤル・アルバートのティーセットに着想を得たローズ・ワイリー(イギリス)のティーポットは、誇張された蓋と波型の細部装飾が特徴。花びらのように表面が立体的なジェーン・ヤン‐デーン(韓国)のポットは、表面にリボン状に粘土を巻き付けた。
デイヴィッド・チッパーフィールドのポット(イギリス)は、美しいコバルトブルーの釉薬を施し、銅製のハンドルをアクセントにした。切り株のように躍動感のある形状と模様が特徴のティーポットは、デン・シーピン(中国)によるものだ。
マドダ・ファーニ(南アフリカ)のティーポットは釉薬をかけない素焼き仕上げ。表面に施された手彫りの模様がエキゾチックな雰囲気を醸し出す。本体や蓋に顔が付いているユーモア溢れる作品は、ダン・マッカーシー(アメリカ)のもの。また、ライア・アルケロス(スペイン)の作品は舌を象った装飾でユニークな意匠に。
シンプルだが奥深い日本の作家たち
日本からはスナ・フジタ、深澤直人、道川省三、新里明士、崎山隆之、安永正臣の6名のアーティストが参加。多くの作品は磁器や陶器といった素材を用いたものだが、釉薬の種類や仕上げ、表面のテクスチャーなどさまざまな表情をもった作品たちがラインナップした。
崎山隆之のポットは、粘土の塊をねじり上げ魔法のランプような形に。躍動感とともに完璧な美しさを醸し出した。また、ねじれた円筒をモチーフにし、アンバランスの美しさを描き出す道川省三は、三角形の急須然とした作品を展示。どちらの作品も均衡が保たれておりミニマムな世界の中で個性を際立たせている。
「走泥社」の星野曉に師事し、三重県伊賀市を拠点に粘土を使わず釉薬のみで素地を作り上げ、前衛的な作品を手掛ける安永正臣の作品。茶器の内部には、焼き上げる際の砂が付着しており、安永ならではのユニークな表情が楽しい。
安永正臣──新たな表現を模索するアーティストたち vol.1アートとクラフトの領域を跨ぐような表現を試みる作家たちが今、注目を集めている。陶芸、漆、金工、ガラスを中心に既存の枠にとらわれず活動する4人の作家をフォーカス。第1回目は、安永正臣だ。光を通す浅い穴が表面を覆うのは新里明士の作品。深澤直人のティーポットは、ボディ部分を紫陽花に見立てた可愛らしい見た目となっている。
会場でしか買えない特別なホームウェアコレクション
展示が行われたミラノのパラッツォ・チッテリオでは、会期中のみ購入可能なティーポット関連のアイテムも発表された。レザー製のコースターからベルガモットの花やティーバッグモチーフのチャームをはじめ、京都の茶筒メーカーである開化堂とのコラボレーションによる、ブリキ製の茶筒も展開。蓋にはチャームが付き、最も大きな茶筒にはレザーケースが付属する。さらに、スペインの職人とのコラボレーションで生み出されたガリシア地方の土を使ったティーポットも登場し、ハリネズミやアヒルを象ったポットカバーも販売され、その愛らしい姿は注目を集めた。
またロンドンの紅茶店「ポストカード・ティーズ」とコラボレーションした特別なブレンドの紅茶「Fiori e Sapori」を発表。「Fiori e Sapori」はインドのブラックティーをベースにフランスのモンバーベナ、モロッコのローズ、クロアチアのカモミールにイタリア・カラブリア州のベルガモットオイルをブレンドした春の訪れを感じられるフレーバーティーだ。こちらは、ポストカード・ティーズのウェブサイトとロエベのロンドンの店舗でも販売中。
その他の写真はギャラリーをチェックしよう。
編集と文・遠藤加奈(GQ)
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