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"陸の巡洋艦"ことランドクルーザーの新型「300」がワールドプレミア!

トヨタの旗艦4WDに位置するステーションワゴン型の新型ランドクルーザーが世界初公開。今夏から世界各地で発売予定

 トヨタ自動車は2021年6月10日、フラッグシップ4WDでステーションワゴン型の新型ランドクルーザー300をオンラインで世界初公開した。

トヨタ・ランドクルーザープラドがマイナーチェンジ。ランドクルーザー生誕70周年を記念した特別仕様車も設定

 メーカー自らが「行きたいときに、行きたいところに行って、必ず帰って来られる」世界一ではなく唯一無二の存在、と謳う“陸の巡洋艦”ことランドクルーザー。その出発点は、いまから71年前の1950年にまで遡る。同年8月に警察予備隊令が公布・施行され、日本で警察予備隊が活動を始める。その人員移動および物資輸送に際し、同隊はジープタイプの全輪駆動車の開発を各自動車メーカーに要望する。具体的な回答策を打ち出したのは、トヨタ自動車工業と日産自動車、そして中日本重工業(後に新三菱重工業に改称)だった。
 トヨタ自工は、既存のトラックのSB型フレームをベースに改良を施し、そこにジープタイプのボディを架装する。完成したトヨタ版ジープはBJの型式を付け、車名には「トヨタ・ジープBJ」と冠した。日産自動車もトラックの機構を改良したジープタイプの全輪駆動車を開発する。完成したモデルは4W60の型式を付け、車名は「ニッサン・パトロール」を名乗った。一方の中日本重工業は、別の戦略に打って出る。ジープの本家であるアメリカのウイリスオーバーランド社と技術提携し、ノックダウン生産の形で警察予備隊の要望に応えようとしたのだ。ちなみに、この提携の背景には当時のアメリカ駐留軍が朝鮮戦争で必要なジープを効率的に調達できるようにするという意図もあった。中日本重工業は名古屋製作所において、ウイリス製の「CJ」(シビリアン・ジープ)を組み立てる。
 3社のジープタイプの全輪駆動車は、警察予備隊を所管する国家警察本部で運用試験が実施される。結果として警察予備隊に採用されたのは、「ジープCJ」だった。トヨタと日産の全輪駆動車は動力性能で勝っていたものの、駐留軍のジープとの部品共用性や整備知識面などから、CJが選択されたのである。

 選から漏れたトヨタ・ジープBJだったが、その多用途性は官公庁や国家地方警察本部などから高く評価され、路線を変更して警察車両や消防車両として活用されることとなる。そして、1951年8月1日に発売を開始。1954年6月には、車名を独自の「ランドクルーザー(LAND CRUISER)」に改称する。そして、1955年11月に市場デビューを果たした20系からは本格的な輸出をスタート。以降、ランドクルーザーの開発思想である「信頼性、耐久性、悪路走破性」を犠牲にせず、ユーザーのニーズに応えるクルマづくりを一貫して続けることにより、クローバルマーケットで多くの支持を獲得していった。当初、年間100台にも満たなかった輸出台数は、10年後の1965年には1万台を突破する。
 販売台数の伸長とともに、ランドクルーザーは世界規模でトヨタ・ブランドの信頼性を高めることに大きく貢献し、トヨタの輸出市場拡大の足掛かりとなる。また、その信頼性や耐久性の高さなどから、製造から50年以上経ったランドクルーザー40系が、未だに現役で活躍している地域も存在する。もちろん、以降の車種、ヘビーデューティモデルでは70系、ステーションワゴンモデルでは55系・60系・80系・100系・200系、ライトデューティモデルでは70系ワゴン・70系プラド・90系プラド・120系プラド・150系プラド、プレミアムモデルではレクサスLX450・470・570やGX470・460なども、世界中のユーザーが愛用。2020年末時点では累計販売台数約1040万台、年間販売台数30万台以上を誇り、世界170の国と地域で活躍する、トヨタ・ブランドを象徴する1台に昇華している。

 今回発表された新型ランドクルーザーは、約14年ぶりに全面改良した旗艦ステーションワゴンモデルの第6世代で、シリーズ名は300系を名乗る。開発テーマは(1)ランドクルーザーの本質である「信頼性・耐久性・悪路走破性」を進化させつつ継承する、(2)世界中のどんな道でも運転しやすく疲れにくい走りを実現する、と掲げた。
 基本骨格に関しては、「GA-F」と称する新設計のプラットフォームを採用。軽量かつ高剛性なフレームとボディを組み込み、車両全体では現行モデル比200kgの軽量化を達成する。合わせて、低重心化や重量配分の最適化、サスペンション構造の改善などを実施。そして、社内の熟練テストドライバーやダカールラリー出場ドライバーをはじめとする評価メンバーによる実路走行での徹底的な作り込みを通じて、オンロードとオフロードの双方で運転しやすく、疲れにくいクルマの具現化を果たした。

 ランドクルーザーらしく、悪路での走破性を高める新技術を導入したこともトピックだ。具体的には、サスペンションの基本性能(ホイールアーティキュレーション:タイヤの浮きづらさ)の向上、世界初採用のE-KDSS(Electronic Kinetic Dynamic Suspension System)による路面接地性の引き上げ、ドライバー視点で障害物を直感的に可視化できるマルチテレインモニターの設定、走行路面を判定して自動でモード選択するマルチテレインセレクトの新装備などを敢行した。

 パワーユニットについては、新開発の3.5リットルV6ガソリンツインターボエンジン(415ps/650Nm)と3.3リットルV6ディーゼルツインターボエンジン(309ps/700Nm)を採用し、現行の4.6リットルV8ガソリンエンジンを超えるクラストップレベルの動力性能とドライバビリティを実現する。また、トランスミッションには新開発のDirect Shift-10AT(10速オートマチックトランスミッション)を採用。前述のボディの軽量化と相まって、各地域の販売計画と燃費モードを加重平均して行った社内の試算では、現行型との比較で車両使用時の年間CO2排出量をグローバルの全台数分で約10%低減できる見込みとなっている。なお、一部地域では自然吸気の4リットルV6ガソリンエンジンと6速ATを搭載する仕様も設定する予定だ。

 内外装のデザイン面に関しても、ランドクルーザーらしいオールラウンド性を最大限に重視する。外装ではランドクルーザーのヘリテージを継承し、オフロード走行時のダメージを受けにくいランプ位置やバンパー造形など機能美を徹底追求。一方、内装では悪路の走行状況でもクルマの姿勢を捉えやすい水平基調のインストルメントパネルを組み込んだうえで、直感操作ができるスイッチ類を機能ごとにレイアウト。同時にスイッチの形状や色など操作性を考慮した造形に仕立てることで、使い勝手と快適性の向上を果たした。

 パッケージについても悪路走破性に重きを置き、全長・全幅・ホイールベースなどの車両サイズと、ディパーチャーアングルおよびアプローチアングルを既存型と同レベルで仕立てる。一方、3連のLEDランプとL字型のデイタイムランプを配したヘッドライトや存在感を増したフロントグリル、直線と曲面を巧みに融合させたボディライン、スクエア形状のリアゲートに凹型に光るLEDリアコンビネーションランプなど、随所に斬新なアレンジを採用して新世代の“陸の巡洋艦”を主張。また、公開された画像ではブラック化したフロントグリルに“GR”バッジを配したモデルも写っていることから、GRスポーツの設定も計画しているようだ。

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