F1カタールGPの2日目に行なわれたスプリントでポール・トゥ・ウィンを果たしたルーキーのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、ストレスの多いレース展開ながらも3度に渡って出動したセーフティカーが「僕の味方だった」と振り返った。
スプリントシュートアウトで最速タイムを記録したピアストリは、ミディアムタイヤを選択したスプリントに挑んだ。スタートでは首位を守ったものの、セーフティカー出動によってレースが3周目から再スタートを迎えると、温まりとグリップに勝るソフトタイヤを履いたメルセデスのジョージ・ラッセルに交わされてしまった。
■マクラーレンのピアストリが初優勝! 3連覇達成のフェルスタッペンを寄せ付けず。角田裕毅12位|F1カタールGP スプリント
レース序盤は防戦一方となったミディアムタイヤ勢だったが、19周のレースではこれが最適なタイヤ戦略。ピアストリは、次第にパフォーマンスが低下してきたラッセルを10周目に交わしてトップに返り咲いた。
レッドブルのマックス・フェルスタッペンもピアストリと同じタイヤ戦略を採り、スタートで落としていたポジションを3番手まで回復していた。ただ11周目には他車のクラッシュによって3度目のセーフティカーが出動したことで、フェルスタッペンはピアストリ攻略に使える十分な周回数を得られず……結果ピアストリが優勝することとなった。ただフェルスタッペンは2位でチェッカーを受け、F1ドライバーズタイトル3連覇を達成した。
ピアストリはセーフティカーの出動がフェルスタッペンから逃げ切る上で重要だったとレース後に振り返った。
「とても、とてもストレスのかかるレースだった」とピアストリは言う。
「スタートでソフトタイヤ勢のみんなが迫ってきて、これはちょっとマズいって思ったよ。そしたら、彼らのタイヤ(のパフォーマンス)はかなり早くドロップしていったんだ」
「マックスが僕に接近してからは、セーフティカーが僕の友達になってくれた」
「でもペースはそれなりに良かったし、タイヤや他のコンパウンドのマシンを上手くコントロールしなきゃいけないレースで、僕らはかなり良い仕事ができたと思う」
「(フェルスタッペンが)2番手に上がってきてからはちょっと厳しくなるかと思ったけど、ペースは良かったし、タイヤも上手くマネジメントできていた」
「スプリントで初優勝なんて、とってもクールだね」
また、ランド・ノリスが3位フィニッシュを果たしたことで、トップ3にマクラーレンの2台が入った。
ノリスは2番手スタートだったものの、オープニングラップでソフトタイヤ勢に先行を許したことで追い上げのレースを強いられた。しかし最終盤でラッセルを交わしトップ3までポジションを戻すことができた。
ノリスはマクラーレンでの優勝という点で先を“後輩”に越されたことを悔しがりつつも、ピアストリに賞賛を贈った。
「オスカーは素晴らしい仕事をした。彼はミスのない週末を過ごしている」とノリスは言う。
「僕は沢山ミスをしたけど、彼はしなかった。それを活かして、彼はいい仕事をした訳だから、彼に賞賛を贈りたい。僕らのチームにとってはメガな1日だね」
「僕にとっては厳しいレースだった。スタートで出遅れてしまったことで全てが難しくなったけど、最終ラップにジョージを捉えるまで、楽しいレースと良いオーバーテイクで挽回ができた」
「1周目と序盤に関しては明らかにソフトタイヤの方が良かったし、セーフティカーも多かったから彼らに運が向いていた」
「セーフティカーが沢山出ていなければ、ミディアムタイヤが断然有利な選択肢になったと思う」
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