4月18日、スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第2戦『SUGOスーパー耐久3時間レース』のグループ2の決勝レースが行われ、ST-3クラスは6番手スタートの埼⽟トヨペット GB クラウンRS(服部尚貴/吉⽥広樹/川合孝汰)がトップチェッカーを受け、今季初優勝を手にした。
今シーズンも2グループに分かれて決勝を行うことになったSUGOラウンド。昨年まではST-4、ST-5の2クラスのみだったグループ2に今シーズンはST-2、ST-3が加わることになり、全4クラス29台で8時43分、グループ2決勝はスタートを迎えた。
【順位結果】スーパー耐久シリーズ2021 第2戦 SUGOスーパー耐久3時間レースGr-2決勝
決勝開始から3周目、ポールスタートの62号車 HELM MOTORSPORTS LEXUS RC 350と2番手スタートの39号車 エアーバスター WINMAX RC350 TWSは0.130秒差の接近戦を繰り広げる。
そんななか、クラス6番手スタートの52号車 埼⽟トヨペット GB クラウンRSの川合孝汰が5周目に39号車の大島和也をかわして2番手に浮上する。
さらに続く6周目にはポールスタートの62号車高橋知巳に急接近し、1コーナーでオーバーテイクを試みるも、レーシングラインを外れるとまだ路面は濡れており、その影響か52号車はわずかにオーバランし、再びポジションを3番手に下げてしまう。
52号車は7周目の1コーナーで再び39号車をかわして2番手に浮上するも、トップを走る62号車とのギャップは1.422秒まで広げてしまう。ここからさらに追い上げにかかりたい川合だったが、62号車との間を走るST-2クラストップの32号車 ORC ROOKIE Racing GR YARISをかわすのに少し時間がかかってしまう。
その間にST-3クラス3番手の39号車、4番手の41号車 エアバスター55Garage RC350 TWSの庄司雄磨というTRACY SPORTS with DELTAの2台が接近する。
11周目、ストレートスピードに秀でる52号車 埼⽟トヨペット GB クラウンRSはトップの62号車高橋とのギャップを0.257秒まで縮めると、12周目のヘアピンコーナーでオーバーテイクを決めて首位に浮上した。
そのまま後続を引き離しにかかる52号車に対し、2番手にポジションを下げた62号車高橋と3番手39号車大島のギャップは1秒を切る接戦となった。
そんななか、4番手走行中の41号車は、ST-2クラスの32号車GRヤリスをスムーズにかわすことができず、背後にクラス5番手の15号車 岡部自動車RECAROフェアレディZの⻑島正明が接近する展開に。
序盤からST-3クラスでは抜きつ抜かれつの大接戦が展開されるなか、SPインコーナーでST-5クラスの50号車 LOVEDRIVE ロードスターがクラッシュを喫し、9時22分にセーフティカーが導入された。
このセーフティカー中に各車が1回目のピットに入ったが、41号車 エアバスター55Garage RC350 TWSのみがステイアウトを選択し、31周目のリスタートをST-3クラストップで迎えた。
4番手でリスタートを迎えた52号車 埼⽟トヨペット GB クラウンRSは32周目に15号車を、33周目に62号車をかわしてクラス2番手、そして実質のトップに立つことに成功する。一方2番手62号車の背後には39号車の冨林勇佑が張りつくと、37周目にオーバーテイクに成功し、冨林は3番手に浮上する。
39周目、タイヤ四輪交換が功を奏し勢いに乗る52号車は、ステイアウトを選んだままピットタイミングを引っ張り続ける41号車エアバスター55Garage RC350 TWSをSPインコーナーで攻略してトップに浮上した。
そのまま52号車の吉⽥広樹は1分31秒台で後続を引き離しにかかる。一方、41号車は44周目にようやくピットイン、しかしその際にホワイトラインをカットしてしまい、のちにドライブスルーペナルティが課せられることに。
41号車のピットインで39号車が2番手となったが、46周目の時点で52号車吉田に17秒のギャップを開けられてしまう。55周目に15号車甲野将哉が62号車の平木玲次をかわして3番手に浮上するが、15号車もピットロードでの速度違反でドライブスルーペナルティが課せられたため、優勝戦線から離れてしまった。
52号車 埼⽟トヨペット GB クラウンRSは74周目に2回目のピットイン、吉田から服部尚貴にドライバー交代を行なった時点で2番手の39号車大島とは29秒のギャップがあった。
終盤、大島が20.680秒まで詰める猛プッシュをみせたが、順位が変わるまでには届かず、激戦を繰り広げたST-3クラスは埼⽟トヨペット GB クラウンRSが制した。2位には39号車 エアーバスター WINMAX RC350 TWS(冨林勇佑/大島和也/石井宏尚)が、3位は62号車 HELM MOTORSPORTS LEXUS RC 350(平木湧也/平木玲次/高橋知巳)となった。
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ST-2クラスは序盤、32号車 ORC ROOKIE Racing GR YARIS(井口卓人/佐々木雅弘/MORIZO/松井孝允)がレースをリードするも、3番手スタートからジリジリとポジションを上げた225号車 KTMS GR YARIS(野中誠太/平良響/翁長美希)が第1戦もてぎに続く2連勝を決めている。
2位は6号車 新菱オート☆NEOGLOBE☆DXL☆EVO10(冨桝朋広/菊地靖/⼤橋正澄)が、3位は7号車 新菱オート☆VARIS☆DXL☆EVO10(藤井芳樹/成澤正⼈/安斎景介/今井慎吾)が獲得している。
3台のトヨタ86の戦いとなったST-4クラスはポールスタートの310号車 GRGarage⽔⼾インター GR86(坪井翔/細川慎弥/堀尾⾵充)がレースをリードし、2番手で追う884号車 林テレンプ SHADERACING 86(国本雄資/石川京侍/清水英志郎)と熾烈なバトルを展開する。
セーフティカー導入中に2台はピットインを実施も、310号車はタイヤ四輪交換、884号車は二輪交換と作戦が分かれ、ここで884号車がトップにおどりでる。
しかし、53周目、310号車は水漏れによるオーバーヒートで長時間の修復を強いられることに。また、18号車 Weds Sport 86(浅野武夫/藤原⼤暉/松井宏太)はピット作業違反によりドライブスルーペナルティが課せられたこともあり、884号車 林テレンプ SHADERACING 86がそのままトップで第1戦もてぎに続く今季2勝目を手にした。2位にWeds Sport 86、3位にGRGarage⽔⼾インター GR86という結果となった。
ST-5クラスはセーフティカー導入時にステイアウトを選択した66号車 odula TONE MOTULロードスター(武地孝幸/太⽥達也/⼤野尊久/猪股京介)と456号車 odula Star5 Roadster(橋本陸/貫⼾幸星/⼤崎達也)がOVER DRIVE同士の戦いを繰り広げ、40周目のヘアピンコーナーで456号車の橋本陸が66号車をかわしてトップに浮上する。
456号車は50周目に最初のピットを済ませたが、トップのままコース復帰することに成功するとさらにリードを伸ばし、今季初優勝を手にした。2位はポールスタートの72号車 TiRacing☆NATS☆ロードスター(金井亮忠/石井達也/岡原達也/猪爪杏奈)が、3位は66号車 odula TONE MOTULロードスターが獲得している。
スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook、次戦となる第3戦『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』は、5月21~23日に富士スピードウェイで行われる。
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