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自然な操縦性が強み ルノー・キャプチャー E-テック(2) 市街地で好マナー 気になる部分も

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自然な操縦性が強み ルノー・キャプチャー E-テック(2) 市街地で好マナー 気になる部分も

市街地で良好なハイブリッドのマナー

大きなアップデートを受けた、ルノー・キャプチャー。英国には、6速MTが組まれる91psの1.0L 3気筒ガソリンターボも導入されるが、試乗したのは1.8Lガソリンターボに2基の電気モーターを組み合わた、ハイブリッドのE-テックだ。

【画像】小変更で大胆イメチェン ルノー・キャプチャー サイズの近いクロスオーバーはコレ 全113枚

トランスミッションは、4速オートマティック。クラッチやトルクコンバーターのない、ドグミッションという点が面白い。

ハイブリッドのマナーは、市街地では良好。駆動用バッテリーは1.4kWhあり、低域では駆動用モーターだけで滑らかに走行可能。表示によれば、100kmほどウロウロしたが、43kmもエンジンを回さず走れたようだ。

ただし、アクセルペダルを踏み込むと、ノイズの増大へ速度上昇が一致しにくい。また渋滞時は、エンジンと電気モーターの切り替えで落ち着かない印象も伴う。ATは変速に消極的で、スポーツ・モード時は小さな変速ショックが伝わる。

確かな強みの自然な操縦性 軽快な反応

クロスオーバーとして、自然な操縦性は確かな強み。サスペンションは柔らかすぎず、ステアリングの反応は直感的といえる。トラクション/スタビリティ・コントロールの介入も上品で、手のひらへ伝わるフィードバックが好ましい。

ステアリングのレシオは中くらい。ドライバーを惹き込むほどではないが、反応は漸進的で滑らかに進路を選びやすい。高速道路では、もう少しどっしり感があっても良い。

サスペンションはスポーティな味付け。姿勢制御は適度に引き締まり、軽快な身のこなしへ貢献している。カーブへ突っ込むとボディロールは小さくないが、高い速度域での安定性も良好。市街地では細かな揺れが目立つものの、不快なほどではないだろう。

トップグレードのエスプリ・アルピーヌの場合、アルミホイールは19インチ。路面の凹凸をサスペンションは処理しきれず、明確に乗り心地へ影響が出ていた。筆者が選ぶなら、安価なミドルグレードにするだろう。

気になるブレーキの効き 賢明な1択

若干気になったのが、ブレーキ。ペダル操作に対して、得られる制動力が一致しにくく思えた。必要以上に効く場面もあれば、予想より効きが弱いこともある様子。渋滞時は、速度管理が難しいかもしれない。

燃費は、複合的な条件で約180kmを走った平均が、22.3km/L。カタログ値へ迫る効率といえる。高速道路の巡航では、僅かに低下し21.2km/Lだったが、それでも優秀だ。

同クラスで賢明な1択といえる、キャプチャー E-テック。切れの良い容姿に、好ましいコストパフォーマンス、軽快な操縦性など、強みは少なくない。ハイブリッドシステムやブレーキなど、磨き込める余地はあるけれど。

◯:スタイリッシュなボディとインテリア 充実した装備 軽快で直感的な操縦性 優れたコストパフォーマンス
△:若干ギクシャクしがちなパワートレイン やや狭めの車内空間 荷室を削る駆動用バッテリー

ルノー・キャプチャー・ハイブリッド E-テック160 エスプリ・アルピーヌ(英国仕様)のスペック

価格:2万9545ポンド(約585万円)
全長:4239mm
全幅:1797mm
全高:1575mm
最高速度:249km/h
0-100km/h加速:8.9秒
燃費:23.3km/L
CO2排出量:97g/km
車両重量:1564kg
パワートレイン:直列4気筒1798cc ターボチャージャー+電気モーター+ISG
使用燃料:ガソリン
最高出力:160ps(システム総合)
最大トルク:20.8kg-m(駆動用モーター)
ギアボックス:4速オートマティック(エンジン)+2速オートマティック(駆動用モーター)/前輪駆動

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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